そんな僕が好き

アディクションとかその他日常の事

結局親子の絆なんでしょうか

2008-09-24 13:20:11 | アルコール依存症
物質(アルコール・薬物等)やプロセス(買物とかギャンブル)依存はいずれも二次嗜癖であり、これらは一次嗜癖が根底にあって、それが様々な形で表出したものであるというのが、現在の依存症研究で考えられているモデルです。

一次依存というのは、人間関係依存であり、それらは大抵共依存という言葉で表現されます。
ACOA(アダルト チュルドレン オブ アルコホリック=アルコール依存症のある家庭に育った人)の世界ではこの受け継いだ人間関係依存をパラアルコホリック(擬似アルコール依存症)という言葉で表現してます(パラアルコホリック=共依存とはっきり書いてある文献もありました)。

世の中には生育暦とは無関係にアルコール依存症になる人もいるのかもしれないですが、それはここでは除外して、生育暦に問題があり、結果一次嗜癖の表出としてのアル中を発症する場合について考えると....結局は親子関係をどうするかに行き着くわけです。

このブログで述べているアルコール依存症の解決方法も行き着くところは親子のつながりをしっかり作り上げる(健康な家庭であれば自然とそうなる)事が最終目標です。その親子関係の結びつきを「子(アル中本人)」と「親」、「親」と「親の親」、「親の親」と「親の親の親」という具合に結びつける事により、一次嗜癖を解決するというのが基本です。

なぜ親だけでなく祖先とも結びつける必要があるかというと、嗜癖(アディクション)は世代間伝播する性質があるためです。だから自分(子)のアル中は父の影響であったり祖父の影響であったり曽祖父の影響であったりするわけで、解決には自分を成り立たせている祖先の影響に向かい合う必要があります。

子は親に似て、親は親の親に似て、以下連綿と続くわけで、ある意味自分の心というのは祖先の集合体と言える訳です。従って自分の中身と折り合いをつけるためには、父があるいは祖父が、あるいは曽祖父がどうして彼らなりの生き方をしたのかを知り、それを受け容れる事が必要です(知り、受け容れる事を「悟る」という)。

そのための方法論として子から親に対するアプローチが血筋正し(シジタダシ)、親から子に対するアプローチが御願(ウガン)です。シジタダシもウガンも沖縄の伝統的な祖先崇拝で実践されてきたやり方です。

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