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アルコール依存症は不治の病?その6:アル中になるメカニズム

2006-04-25 12:58:41 | アルコール依存症
さて、これからはいよいよアルコール依存症の原因について語りたいと思います。

アルコール依存症になる人は
1:基本的欲求に欠損がある(主に安全欲求)
2:越行している(主に承認欲求)
の二つの条件を満たしている必要があります。ただ、普通の人でも完全に安全欲求が満たされているということはありえないので、多かれ少なかれ人は上のような状態にあるのですが、アルコール依存症になる人はその度合いが高いと考えてください。

アルコール依存症になる人が、酒を常用するきっかけとなるのは次のような事がおこるためです。
「安全欲求が満たされていない→対人関係で常に緊張を強いられる→飲酒を行うと緊張が取れる(ほっとする、安全感を感じる)」

ただ、これは健康な人が飲酒して経験することと同じです。お酒はそういう作用をするからこそ、長い歴史の中で愛用されてきたのですから。

ここに罪悪感をプラスするとアルコール依存症が出来上がります。
「安全欲求が満たされていない→対人関係で常に緊張を強いられる→飲酒を行うと緊張が取れる→酔いがさめる→飲酒に対する罪悪感→罪悪感を忘れるためにさらに飲む」
という形になります。
説明を補足すると「実は酒(飲酒)を嫌悪しているため、そういった酒の力を借りて緊張を解きほぐす事も耐え難い屈辱である、しかし結局酒以外に緊張緩和の術がない、屈辱感を忘れるために(プラス緊張緩和のためにも)酒を飲む」という状況になるわけです。実はアルコール依存症者は酒が嫌いなんです。

上記の説明が正しいとすると、アルコール依存症者の「飲酒に対する罪悪感」を取り除けば正常飲酒が出来るようになると考えられます。

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