甚六ぶらぶら日記

岩手の穀潰し主婦・甚六の覚書

永祥院

2008-01-30 07:40:56 | 盛岡散歩


 ・永祥院(曹洞宗) 材木町4-10

 滝沢村鵜飼に400年程前に開山。二世住職の時代(1630年頃?)に現在地に移転。2度火災に遭い、現在の本堂は大正15年に再建されました。
 このお寺の本堂の戸、なんと自動ドアなのです。これまで訪れたお寺では戸が開放されていたとき以外、本堂の戸を開けてまでお参りしてきませんでしたが、自動ドアだとなんとなく敷居が低く感じられて、靴を脱いで思い切って戸を・・・いえ自動ドアが開くに任せてご本尊様をお参りさせていただきました。本来どんなお寺でも本堂の戸を開けて自由にお参りさせていただいていいのでしょうか?どなたか教えてください。


 山門は老朽化していたものが平成12年に改築されました。山門には様々な動物の彫刻が施されています。象もいます。

  永祥院といえば酒買地蔵尊。200年ほど前に材木町の大店の酒屋が寄進したものです。
 伝説によると、材木町のある酒屋によく買い物にくる小僧さんがいたのですが、いつも酒樽を持っていったきり返さないことに腹を立てた酒屋が、小槌で小僧の眉間を殴りつけました。その酒屋がこっそり小僧の後をついていくと、永祥院のお堂のところで小僧の姿が見えなくなりました。お堂の下には酒樽が転がっており、地蔵の顔には傷が。そのお寺にはそんな小僧はいない、というのです。あの小僧はお地蔵さんだったのか、と乱暴を悔やんだ酒屋はこれ以来お地蔵さんにお酒を供え、商売もうまくいったということです。このことから「お客さんは大切にしなければいけない」という教えが商家に広がり、このお地蔵さんは商売繁盛の守り本尊として広く信仰を集めるようになりました。


 本堂の階段。猫もお参りしているようです。自動ドアは開いたのかな?



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