ごじゃっぺ日記(旧、看悶日記)

京都生まれのにわか茨城県民による雑多な日記です。内容に一貫性はありませんが、どうかひとつ長~い目で見てください。

高級プレスハムといえば明宝ハム

2021-10-18 21:43:09 | 食べ物帳
先日出かけた小山の駅ビルで物産展やってました。
岐阜県郡上市の名産品「明宝(めいほう)ハム」を買ってきました。明宝ハムは少し高級なプレスハムです。

プレスハムは日本独特の肉製品で、ハムとソーセージの間のような製法を取ります。プレスハムはJAS規格で次のように規定。

プ レ ス ハ ム
 次に掲げるものをいう。
 1  肉塊を塩漬したもの又はこれにつなぎを加えたもの(つなぎの占める割合
  が20%を超えるものを除く。)に調味料及び香辛料で調味し、結着補強剤、   
  酸化防止剤、保存料等を加え、又は加えないで混合し、ケーシングに充塡し
  た後、くん煙し、及び湯煮し、若しくは蒸煮したもの又はくん煙しないで、
  湯煮し、若しくは蒸煮したもの
 2  1をブロック、スライス又はその他の形状に切断したもの
肉 塊
  畜肉(豚肉、牛肉、馬肉、めん羊肉又は山羊肉をいう。以下同じ。)又は家き
 ん肉を切断したもので、10g以上のものをいう。
つ な ぎ
  畜肉、家兎肉若しくは家きん肉をひき肉したもの又はこれらにでん粉、小麦粉
 、コーンミール、植物性たん白、卵たん白、乳たん白、血液たん白等を加えた
 ものを練り合わせたものをいう。


法律用語なので、お堅いですが少し補足すれば…
家きん肉とは飼育された鳥肉のことで、鶏以外にもアヒルやガチョウなどが含まれます。
そして、家兎肉とはウサギの肉。いまではウサギの肉はぴんと来ないですが、ウサギの肉は昔は安価に流通していたのでしょうか?

そういえば、2010年10月の欧州旅行の際、パリの市場では普通に売ってました。
ちなみに、ウサギの肉は粘りが出て結着性が高いので、つなぎとしては最高のようですね。まぁ国内流通はしてませんが。

このJAL規格の文面から読み取れることは、
一般的なハムが一塊の肉を塩漬して作られるのに対し、プレスハムは細かくカットした肉を使用し、つなぎも使用可能。
要は屑肉に様々なつなぎを加えて製造できるので、ハムの代用品として安価に作れることが特徴。
なので、プレスハムなのに高級というと、…?なのですが、実際に美味いから文句はありません。

話を再び明宝ハムに戻します。地元の郡上市民でなければわかりにくい、紛らわしいのは…

全く同じようなプレスハムに「明方(みょうがた)ハム」もあること。「明方」も「めいほう」と読めるのでますますややこしい。
明宝ハムと明方ハム、現地では様々な因縁があるようですが…一度食べ比べしてみたいものです。
残念ながら、北関東では両者を一堂に購入できる機会はあまりないですがね。


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