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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第三ヤンゴン熱鉄記 (32) キハ181その1

2016-01-09 00:00:00 | ミャンマーの鉄道


 ジャカルタの103系が正式に離脱したという悲しいニュースは未だ脳裏で尾を引いているものの、他にも様々な日本中古車両が東南アジアで活躍を続けている以上、ヲタのはしくれとして力強く応援しなければ!という義侠心に駆られます。とりわけ、単独形式で編成を構成する最豪華列車としてキハ181がヤンゴンの地に君臨している以上、その魅惑的な姿を全力で礼賛しなければなりません。しかし、マニアックな客車シーンの紹介をついつい先にした結果、訪問から約10ヶ月目にしてようやくキハ181をアップするという……(滝汗)。その結果、新鮮でも何でもない画像となってしまいましたが (^^;)、いま改めて眺め返してみても、度重なる編成替えによる混色祭りぶりを前にして、如何に激しくフィーバーしたかをありありと思い出すことが出来ます♪
 


 ただ、最近のヤンゴン界隈事情をネットでいろいろ拝見するにつけ、これもまた全て「祇園精舎の鐘の声……盛者必衰の理」の世界であるかのようです(上座仏教の国であるミャンマーはまさにドンピシャですが)。周知の通りのJRC・JREキハ40系列やJRCキハ11の急増により、環状線冷房車運用には相当の余裕が出来つつあるようで(これ自体は、予備車を確保して整備を周到にするという点で大変結構なことです)、キハ181が全く動かない日も少なくないとか。まぁ、あの車体構造からして、渋滞激化に伴い増加しつつある環状線の輸送需要には全く合っていませんし……。やっぱキハ181は、ヤンゴンから日帰り往復できる距離の急行列車に使うのがベストだと思うのですが……。
 ともあれ、そのような情報も入ってくるにつけ、2運用を日々激写し、しかもキロに30円で乗れた数日間が、夢や奇跡のように思われるのです♪ 東南アジアでの鉄活動はまさに一期一会の勝負……という鉄則は、ヤンゴンの地でも全く然りであります。

 というわけで、次回の訪問に向けてそろそろビザの準備を始めなければ、という頃合いに、モチベーションを高めるという意味でも、ここに謹んでキハ181の画像をレタッチのうえアップしたく存じます。その1発目は、ミャンマーでの標準塗装(窓周りと裾が緑がかったグレー)を纏ったRBE5031先頭のシーンです♪ 一昨年の3月に訪れた際、2本のキハ181はそれぞれコーヒーの宣伝ラッピング(赤)と、日本のビール会社の子会社となったミャンマービールの宣伝ラッピング(緑)となっていましたが、その後検査の都合でいろいろと編成替えを繰り返した結果、標準塗装のまま予備車となっていた5031と5040が赤編成に挿入され、思わずガッツポーズ♪ そりゃ~やはり、ラッピングよりも標準塗装の方が俄然グッドですから♪♪ 一昨年は標準塗装の走行シーンを撮影出来ず、悔しい気分を禁じ得ない訪問となっただけに……。
 しかーし!このあと更なる興奮の展開が! (続く)

第七ジャカルタ炎鉄録 (15) さよなら103系!

2016-01-06 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 年が改まるということは目出度いことなのかも知れませんが、昔懐かし系鉄道趣味の観点から言えば、また一つ、馴染みの車両が老朽化により鉄路の上から去って行くということでもあります。今年は年始早々からそんなことを痛感させられ、「さすが来年は国鉄分割民営化30周年となるだけのことはある……。1980年代前半までに造られた鋼製の国鉄型車両にとっては、いよいよ旧国末期と同じような事態となった」と慨嘆しているところです。ネット上でぼちぼち伝わって来る情報、そして昨年末ジャカルタを訪問されたKuching様から頂いた情報によりますと、ついにジャカルタの103系が昨年末で運用を離脱し、近々デポック送りとなって廃車となる模様です……。



 思い出してみれば、かつて武蔵野線で激しくアツい走りを見せていた計16両が、神奈臨千鳥線を経て川崎市営埠頭に運び込まれたのが、今から11年少々前。当ブログが始まった直後の出来事で、誰にも宣伝していないドマイナーブログへのアクセスが突如上がったものです。以来、都営6000に次ぐジャカルタの日本中古冷房車となった103系は、5色の塗装を纏い熱帯の街を走り続けたのでした。
 残念ながら、武蔵野線そのままのオレンジにスカートを付けただけの姿、そして旧国新潟色を彷彿とさせる姿は撮影が叶いませんでしたが、伝説の名作と言って良い青系ツートン、東海色、現行KCJ色……と、それぞれに美しい姿を纏った103系の姿にどれだけ歓喜しながらシャッターを切ったことでしょうか! そして、初訪問時にはボゴール線急行で活躍し、凄まじい雄叫びを上げながら急勾配を登って行ったときの感動は、今も瞳を閉じればありありと思い浮かべることが出来ます……。
 さすがにその後、メトロや203・205系が増えると主役の座から追われてしまいましたが、一昨年はたまたま、スルポン=バンテン線のマジャまで長駆して来た103系に乗り合わせてタナアバンまで帰るという千載一遇のチャンスにも恵まれました。そして昨年の8月15日(=敗戦記念日=インドネシア独立記念日イブイブ)には、日本におけるインドネシア鉄道の最良の理解者でおられる落花生。様とともに、ドゥリからマンガライまで約20分のガラ空き103系の旅を楽しみ、戦後70年の日本とインドネシアの関係を振り返りつつ、103系という存在の偉大さを改めてかみしめたものです……。
 103系は、メンテが容易な抵抗制御車で、実際インドネシアの整備関係者の皆様にも好評だったと側聞しますが、JREにおける大量廃車と輸出のタイミングが噛み合わなかったことなどもあり、103系の輸出が16両で終わってしまったのは残念なことです。とはいえ、アジア経済危機による荒廃から立ち直ったインドネシアが注目の新興国として台頭する中、世界で最も交通渋滞が終わっている首都ジャカルタの大動脈の担い手として103系が奮闘した事績は、今後も永く鉄ヲタの心に刻み込まれ続けることでしょう。

 Terima Kashih Banyak dan Selamat Jalan,
 Seri SERATUS TIGA di Jakarta!

京王橋本駅移転計画記念・京王5ドア6721F

2016-01-03 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 毎年元旦は必ず (?) 鉄分が濃厚な記事を載せる『神奈川新聞』、今年は一体何を……と思っていたところ、これまたびっくりな話題でした! 既に建設工事が始まったJRC中央リニアの駅が橋本駅付近に設置されるのに合わせて、京王も線路を全面的に付け替え、橋本駅の位置を南にずらす計画があるのだとか……。これによってリニアへのアクセスを劇的に改善するとのことですが、現在京王と横浜線との乗り換えも意外と歩きますので、もっと横浜線と遠くなるのは何かイヤですね~(苦笑)。



 いっぽう線路付け替えにより、車止めの目の前にマンションが建って行く手を阻んでいる状況は解消されますので (付け替えた先に現在あるのは、リニア建設とともに移転予定の相原高校)、一度は立ち消えになった津久井湖方面への延伸が実現……しないか (汗。でも、神奈中の橋本~三ヶ木線に乗っていると、朝夕はかなり渋滞しますので……)。
 というわけで、京王相模原線の画像を……と思ったところ、過去記事で5扉車6連の画像をアップしていないことに気付きました。確か以前アップしたと思うのですが、ブログ内検索をいくらやっても出てこないということは、やはりアップしていないわけで、何という片手落ち……(笑)。
 それにしても、6721F・6連の勇姿を撮ったのも、早いもので約10年前。2006年の1月21日は朝から首都圏が瑞雪に包まれ、「それっ!」と各私鉄を巡り歩いて雪と電車の組み合わせを撮りまくったものです。今思えば、自分にとってツボな電車が俄然多数走っていたものですが、10年経てば全然変わってしまうものですね……(遠い目)。


謹賀新年・台鉄屏東線の過渡期鈍行

2016-01-01 00:00:00 | 台湾の鉄道


 皆様明けましておめでとうございます。当ブログは現業とも趣味業界とも一切関係ない文系の一匹狼ヲタが、細々と自らの好みと関心に任せてテキトーに綴るブログでございますので、正確性や客観性とはほど遠い備忘録に過ぎませんが、こんな内容でもお楽しみ頂ける方々には心より篤くお礼申し上げます。新年も、業務繁忙につき更新ペースは毎日というわけには行きませんが、ネタが続く限り引き続きダラダラと思いつくままに駄文を綴って参りますので、ご笑覧頂ければ幸いです。m(_ _)m
 というわけで、最近は鉄活動するヒマも余りない中、新年一発目のネタは何にしようか困ったのですが、先日台鉄屏東線ネタをHDから漁った際に「そういえばこんな画像をレタッチせず放置していた」と気付きましたので、ここに謹んでアップします。……麗しの復興号客車塗装の鈍行です♪



 いやはや、今になって思えば、タロコ号新造に伴う玉突き祭りの影響で、西部幹線の復興号が消滅に向かい、その結果屏東線の冷気平快客車 (SP/SPK2300) による鈍行が復興号客車に置き換えられて区間車に格上げされ、過渡期には混結編成(但し復興客車に乗っても慢車運賃)が出現していたのは本当に懐かしい……。とりわけ、高架化工事が始まる前の、まさにド田舎の駅そのものだった潮州駅を、斜光線を浴びて発車するシーン (1枚目) は最高にシビれます……。
 今や、屏東線区間車のDC自強化に伴い、少なくとも爆音大魔王R20は客車列車から完全引退でしょうか? (それとも既に引退済み?) とにかく、鉄道車両は何でも、撮れるときに撮っておけ、ということでしょう……。
 他にも台湾では釣掛自強が風前の灯火となったり、キョ光号も相当減るなど、世代交代は明らかに進んでいるわけで、日本国鉄において定期の客車列車が間もなく消滅するのを確実に後追いしているように思われます。あるいはタイ国鉄も、中国中車製の新造客車が今後大量に入りそうな中、日本旧客のテイストそのまんまの客車のパラダイスが今後何時まで続くか分かりません。ベトナム国鉄の満鉄客車も、車齢が80年前後ということで、ある日突然全滅してもおかしくないでしょう。さらにミャンマー国鉄にしても、ヤンゴン環状線の激変に象徴されるように、3年前の初訪問時に当たり前だと思っていた光景が、既に遠い過去のものになり始めています。
 というわけで今年も、何とか時間的余裕を確保して、国内やアジアのシブい車両を訪ね歩くことが出来れば良いなぁ、という抱負を抱いております (釣掛電車目当てでインドや旧ソ連諸国・中欧諸国も訪れてみたいのですが、ちょっとお預けでしょうなぁ……滝汗)。