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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第三ヤンゴン熱鉄記 (33) キハ181その2

2016-01-24 00:04:00 | ミャンマーの鉄道


 先週月曜日のテレビ東京『未来世紀ジパング』では、平和的な政権交代がいよいよ目前に迫ったミャンマーが特集されていましたが、以前も特集していなかったか?と思うにつけ、それだけ最近の日緬関係は密接で、協力の成果が次から次へと現れているということなのでしょう。そして、恐らく番組制作陣の中に鉄ヲタな方がおられるためだと思いますが、日本の援助によるミャンマー国鉄軌道改良事業の進展ぶりを濃密に伝えて下さったのは参考になりましたね~(そして、中央駅の中にある全手動の信号&ポイント管理室にコーフン!)。
 とにかく、あの真っ直ぐ伸びる複線が、余りにも線路状態の悪さのために乗客減と列車本数減に喘ぎ、本来ポテンシャルを発揮するべき線路容量が全然活かされて来なかったばかりか、ミャンマー国民一般における鉄道の印象を薄い(悪い)ものにしていた側面があります。それが大幅に改まり、たとえそこを走る新看板列車が中国中車製のDF2000と空気バネ新型客車であろうとも、鉄道が息を吹き返すというシナリオは、大いに期待したいものがあります。



 そんな中、キハ181のうち1編成は当初、仏教聖地チャイティーヨーへの週末観光列車としてデビューし、俊足と冷房をアピールして集客を図るはずでしたが、その時点では依然として線路状態は必ずしも宜しくなく、余り客が集まらないままひっそりと列車が廃止されたのは残念なことでした。とはいえ、そこで仕事にあぶれたキハ181がそのまま放置されることはなく、アセアン競技会記念のミャンマービールラッピングを剥がし、代わりに他のミャンマービールラッピング車と同じダークグリーン基調のラッピングに衣替えのうえ、客が急増しつつあるヤンゴン環状線300ks冷房車として追加投入~♪ 
 しかも特筆すべきは……昨年3月の訪問時は車両検査の都合上、中間のキハが1両抜かれ、その代わりにラッピング無しのキロが連結されていたこと♪♪ これで運賃は環状線内どこまで乗っても同じ300ks (約30円) で、完全自由席☆ですので、まさに席にありついた者勝ちです!! ええ……私もインセインからパヤーランまで約1時間、冷房が強烈に効いたキロの車内で椅子を思い切り倒し、夕暮れのヤンゴンの街をのんびり眺めるという最高の贅沢を味わいました……v(^O^)v ただ惜しむらくは、足置き台のカーペット生地側に足を載せる場合は靴を脱ぐという不文律をヤンゴン市民が知ろうはずもなく、既にホコリと泥まみれになっていたため、うっかり靴を脱ぐわけには行かなかったことです (滝汗)。