奈良線を撮影し、京都での用務を終えた後は、阪神なんば線の開業に備えて大阪上本町に連泊。3月19日はまるまる1日平日休みとしましたので、和歌山界隈へと出かけてみました。先日アップした富山地鉄や北鉄石川線と同じく、和歌山も22年ぶりの再訪ですが (滝汗)、何はともあれ温故知新だということで……(^^;
宿での朝食を終えて、谷町線で天王寺駅に到着。案内に従って素直に改札口に至りますと……ををっ、さすが阪和電鉄の遺産!と唸らずにはいられないドーム形頭端式ホームがいきなりドドーンと……(*^^*)。大阪環状線などから乗り換えたときよりも、この感動は大きいですね……。そんな巨大空間には、221・223系に交じって103系が姿を現し、射し込む朝の光と相まって何とも言えない情景を展開していました……。そして乗車したのは、7:31発の103系快速日根野行! 103系快速もすっかりレアになった今日では非常に貴重な存在です。和歌山行き快速の3分後に続行運転するという列車ですので、車内は余裕がありまくり、これで飛ばせばサイコー……と思いきや、さすがに列車密度が高い時間帯のためノロノロ運転 (苦笑)。それでも、三国ヶ丘を過ぎたあたりからスピードも上がり、如何にも阪和電鉄な沿線各駅の情景と103系のサウンドを楽しみながら、モヨ100・モタ300 (→国鉄20系電車) が駆け抜けた佳き時代に想いを馳せたのでした……。
日根野で後続の紀州路快速に乗り換え、泉州と紀州を分けるダイナミックな山越えを楽しんだあとは、いよいよ和歌山に到着! 既に、乗る予定の9:10発・五条行105系が停車しており、ちょうど生理現象を催したことから (^^;)、105系のトイレに腰を下ろして「ふぅ~」と一息ついていたところ、何と!車内放送で「和歌山線内各駅ではICOCAはご利用出来ません」といふアナウンスが……(@o@)。をいをい……今や福塩線でもICOCAが使える時代だというのに (昨年6月の出張ついでに確認)、和歌山県内では阪和線以外使用不可って一体……。幸い、一旦改札外に出て切符を買う時間を確保し、発車時刻には余裕でセーフ (笑)。
というわけで発車した五条行きは、紀勢支線と分かれた後、数分間ガタピシ飛ばして田井ノ瀬に到着~。早くもここで下車して撮り鉄態勢をとることにしました。いや、本音としてはもっと105系サウンドをたのしみたいのはやまやまですが、乗り続けると撮るヒマが削られるのは痛し痒し (^^;)。というわけで、まずはテキトーに線路沿いの道をウロウロしていたところ、菜の花の咲き具合がベストな場所がありまして、見事に決めカットをゲット! (1枚目の画像) なお、この列車は奈良行きなのですが……行先幕を回すの忘れ過ぎ (爆)。
そんな和歌山線の105系、全車が105系としての新造車ではなく常磐千代田線103系1000番台からの改造車で占められており、かつて抵抗器から高熱をムンムンに発しながら千代田線内を走っていたのが懐かしい……のひとことですが、後継車203系の立場すら今や危ういと言われる中、105系化された車両はこうして延命改造の一環として戸袋窓埋め・新タイプの二段窓化改造が加えられつつあるとは何ともうれしい話です (*^^*)。もちろん、原形側面のままでいることがベストであることは言うまでもありませんが、奈良・和歌山線の105系は引き続き使うぞ!というJRWのメッセージに、抵抗制御車ファンとしては思わずジーンとくるわけでして……(笑)。まぁ、地元の乗客の皆様は「まだ使うのかよ……」と思っておられるのかも知れませんが (^^;)。
なお、奈良・和歌山線105系の狙い目といえば、103系1000番台の顔を保つクハ105 0番台ですが……私が乗った五条行きがそれで、沿線滞在中に目にした他の稼働編成は全てクハ104 500番台……。まぁそれはそれで良いのですが、もう一つ「アチャー」とやられたのは、この五条行きの電動車がレアなWパン車だったことです! 何としても撮りたい……と思い、田井ノ瀬で下車後猛ダッシュで跨線橋を渡り(良い子は真似してはいけません ^^;) 後追い撮影をしてみたのですが (「続きを読む」に画像あり)、はぁ……やっぱりもっと広角側でも撮りたいです。
というわけで要リベンジとなった和歌山線105系ですが、早くも来る8月の和歌山出張が決定~。22年ぶり訪問の次は5ヶ月ぶりとはこれ如何に (笑)。