
昨日は秩父鉄道の毎年恒例・わくわく鉄道フェスタが広瀬川原にて開催され、今年の目玉車両として、東上線車両の南栗橋入場にあたっての先導車として秩父ATSを装備した東武8506編成が展示されました。というわけで私も、東武8000系が東急8090系改め秩父7500系のラッピング2編成に挟まれるという意外性、そしてデキ502のチョコバナナ塗装お披露目につられて、2年ぶりに広瀬川原を訪れて参りました。その際何と……8506Fの超ピカピカ回送シーンも撮影!! (^O^) 最近は塗装が剥がれてボロボロな姿ばかりがネット上に流れていた8506Fが、上から下まで完璧入念な塗装によって神々しく輝く姿に、まさに圧倒されながら連写しまくったことは言うまでもありません……。

とはいえ今回の撮影は、個人的には超偶然の棚からぼた餅に過ぎません。と申しますのも……8506Fが南栗橋に入場していたことなどつゆ知らず、広瀬川原入りはてっきり森林公園→寄居から夜間に行うものと思っていたためです。しかし、そもそも8506Fは秩父ATSを装備している以上、日中に走っても何の支障もないはず。そして考えてもみれば、南栗橋から森林公園への送り込み回送のついでに広瀬川原にも立ち寄るという体裁にすれば、東武側が秩父鉄道側に線路使用料と回送の手間賃を払うのみで、秩父鉄道が車両賃借料を東武に払うということにはなりません。何ともはや、余りにも美味しすぎるカラクリの所産として、広瀬川原立ち寄りが実現したということです……。そういえば、今年の広瀬川原イベントでは、電車三並びの撮影会開催時間が12時からと遅く設定されており、これもまた東武8506Fの到着を待っての開催であることを暗示していたのでした。
というわけで、例年であれば広瀬川原イベントの臨時列車に撮り鉄が集中し、熊谷以東の北武ゾーンは閑散としてのんびりと撮影できるところ、今年に限っていえば撮影地へ向かってゾロゾロと歩いて行く事情通 (東武/秩父の中の人とのコネあり) ヲタが余りにも多いのを眼にして、「これは広瀬川原着11時台で8506Fが来るに違いない」と睨み、その通りに事が展開したのでした (笑)。いやホント、たまにこんな感じで読みが当たると嬉しいものですね……。
それにしても、塗装が荒廃しつつあった8506Fがこのような感じで叩き直されたということは、東上線末端部&越生線で8000系4連が生き続ける限り、8506Fも先導車として生き続けることを意味しているのでしょう。昨日の広瀬川原イベントにおける花上館長の御発言通りに20000系のローカル線転用が進み、東上線末端&越生線もその対象となったとき、改めて8506Fの去就も注目を集めることになりそうです。
(※お断り:秩父鉄道での撮影ですが、車両を基準として「東武」記事カテゴリとさせて頂きます)