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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

消えゆく福知山の183 (元485) 系

2013-01-19 00:00:00 | 国鉄型車両


 JRの全国ダイヤ改正日である3月16日が約2ヶ月後に迫り、あるいは今年のJR車両の転配をめぐる計画が明るみになるにつけ、あの列車はどうなるのか、この車両はどうなるのか……という話題が雑誌やネットを賑わせる今日この頃。しかし、情報に疎く出不精な私としましては、これまで縁がない列車や車両が消えるからといって今さらジタバタしたり、あるいは全くの新型車両や新列車にドキドキワクワクするということは余りないですね……。とはいえ、やはり多少でも馴染みのある車両が消えて行くのは惜しいことだと思うのは確かです。というわけで、近いうちにまた一つ消えて行く車両として、福知山に配属されて長年北近畿エリア特急ネットワークを支えてきた485系改造183系をアップしてみましょう。



 周知の通り福知山の183系は、福知山線電化に伴い北陸線から福知山に移っていた485系の交流対応機器を、七尾線電化開業用の113系改造415系に譲るために誕生し、さらには山陰線等の電化に伴い、北陸線の681・683系投入で余った485系から交流対応機器を外して増備されたものです (確か ^^;)。したがって、純然たる183系とは全く素性を異にしていますが、見方を変えれば……単に交流対応機器の有無を除けばほとんど同じ車両として183系と485系が大量に増備されたこと自体、国鉄時代の汎用主義を象徴していると言えましょう。勿論、大量に増備されたということは、それだけ安定した性能を誇るわけで、「無事是名馬」の誉れを受けるに相応しい……と、今改めて思わずにはいられません。
 そんな福知山の183系は、287系の投入によって既に大部分が離脱し、個人的に激しくお気に入りである超デラックスカー・クロ183 (クハ481改) が全車消滅してしまいましたが (泣)、現在では国鉄特急色+細帯一本という懐かしくも引き締まった印象の塗装を纏った数編成が最後の活躍を続けています。そこで、先月中旬の京都出張にあたっては、用務の翌朝あちこちを巡る暇もなく都内に戻る必要があったことから、221系前パン車と並んで183系に狙いを定めまして、冬至間際につき影が落ちてしまったものの、真冬のド順光を浴びた雄姿を激写することができました♪
 今後、現在の183系運用は全て、日根野から移ってくる381系に置き換わるとか (確か既に381系も走り始めており、ダイヤ改正日が明確な分かれ目というわけではない?)。その結果、将来的にはカーブが多い山陰線のスピードアップが図られることになりそうですし、国鉄特急色も引き続き楽しめそうですが、381系と比べてゴツい雰囲気の183系が消えてしまうのはやはり寂しいことですね……。