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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ハノイ懐旧鉄散歩 (15) インド罐D13E

2012-07-11 00:00:00 | ベトナムの鉄道


 ベトナムを訪れて緑皮客車にすっかりイチコロとなり、緑皮インスパイアな模型をシコシコと作っている間に、すっかり撮り鉄記録の続きをアップするのを忘れていました (^^;)。しかも、ベトナム国鉄の車両は社会主義臭がプンプン漂って来る車両だけではなく、まさにベトナムが置かれた国際政治的環境を象徴するかのように、様々な国を出自とする車両がてんこ盛りということで……今回はインド製の罐・D13Eをアップしてみましょう。
 この罐、パッと見でアメ罐のような(?)風貌でありながら、横から見ると細長く凸型なシルエットであり、しかも先頭のカバー部分の背が非常に高いこと、加えて3軸動力台車の形状が如何にも鋳鉄の巨大な塊という雰囲気であることから、眼にするとちょっとした重量級の迫力に感動せずにはいられません (*^^*)。しかし訪問前の下調べの段階では、旅客列車を牽引しているシーンで眼にすることはなかったため、撮影中にイキナリ単機で姿を現すまで完全ノーマークでした (笑)。



 とはいえ、こうして青と白の塗装が鮮烈な重量級釜 (重量級といっても、あくまでベトナム国鉄の他のメーターゲージ車両と比較しての話です) を知ってしまい、さらにあれこれ調べた結果インドのメーターゲージ用DLとほとんど同じものを2001年から02年にかけて輸入したものであることが分かりますと、こんな罐がゴロゴロ走っているインドにも行ってみたい……という夢が膨らみます (鉄道は基本的に撮影禁止とのことですが、ネットでは最近多数見かけますので、駅舎の構造やジャンクションの様子がよく分かるような画像を撮らなければお目こぼしなのでしょうか?)。
 ちなみにD13E、ネットで旅客列車牽引シーンを全く見かけなかったこと、そして今回の訪問時でも旅客列車の先頭には立っていなかったことから、その重量級ぶり(最高速度も100km/h止まり)を活かして、もっぱら貨物列車の牽引に従事しているようです。したがって、ザーラム~ロンビエン~ハノイ間では基本的に姿を現しません。もし眼にしたいということであれば、ザーラムの北にあるハイフォン方面からイェンビエン方面に向かう貨物用短絡線よりも北、あるいはハノイの南にあるザップバット[甲八]駅 (貨物ターミナルあり)から南、そしてハノイ市街を大きく西に迂回する貨物用高架線などへどうぞ~。