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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

新・満鉄&華中鉄道風客車をつくる (4)

2011-12-13 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 恐らく特別急行「天馬号」をはじめとする優等列車に用いられたであろう華中鉄道の主力車両は、単にGMキットを車体延長・切り接ぎするのみで製作出来ますが、大満鉄末期の栄華を象徴するキノコ状の妻面を持つ客車につきましては、所々にプラ板やプラ棒、そしてパテを使いつつ、非常に複雑かつ立体的な切り接ぎや穴埋めをしなければ製作できません。
 嗚呼……マイクロ様におかれましては、パシナ+「特急あじあ」のみならず、パシコorパシハ+「急行大陸」とか、ミカイ+長距離普通列車セット……などなどリリースして頂ければ、そもそもこんな苦労はないのですが……。えっ?抜群の知名度を誇る「あじあ」の他は戦後66年を経てほとんど忘れ去られているので需要は全くないって……? あるいは、中国国鉄車両の完成品模型として、HOのみならずNも存在していれば、早晩「YZ3 & YZ5・懐旧東北慢車組」などと銘打って○万城(バック○ン)あたりから発売されそうなものですが……中国における鉄道模型趣味が今のところ成金の贅沢というレベルにとどまっている限りムリなんですかね~。HOもNもある台湾は偉大なる宝島……(とは言え鉄支○模型も、日本製の対号快車用客車、及びその冷改バージョンであるSP2300形は未だ出していないですね ^^;)。



 というわけで、満鉄客車も引き続き指をシコシコ動かさなければ全く先へは進みません (滝汗)。そこで、屋根の両端にパテを盛り、一部の窓をプラ板で埋めて隙間に瞬着を流して以来9ヶ月放置されていたブツを引っ張り出して来まして、割り箸の先端に紙ヤスリを貼り付けて根性でヤスリがけ……。何ともビミョーな形状のデッキ周り及び屋根がようやく形を成して来たとともに、側面を一旦すべてノーシルヘッダー化する下地処理も何とかうまく行きました♪ そこで、0.14mm厚・0.5mm幅の極薄プラ線を慎重に窓下に貼りつけてウインドシルとし (当初1mm幅のプラ線を貼ったものの、どうにもこうにも実車の印象からかけ離れてしまうため、プラスチックが溶け始めていたところを必死に剥がして改めて下地処理……@_@)、さらにドアと妻板の間の狭いスペースにドリルで穴を開け、真鍮線をエッチングベンダーで曲げて作ったつかみ棒を差し込みました。ええと……このつかみ棒は下半分が外側に膨らんでいるのですが (細かい説明は面倒ですので、実車の画像をググッて頂ければと存じます)、そこまで再現できるだけの技術力は持ち合わせておりませんので妥協……(^^;)。そして、より大きな妥協として、台車と思い切り干渉する大型ステップの造形は断念せざるを得ませんでした……。台車をもっと車体中央部に移し、ボディマウント式TNカプラーを加工して永久装着すれば、台車干渉の問題は解決するかも知れませんが、拙速な加工の結果連結状態でカーブを曲がれないということになってしまっても困りますので、う~~む、妥協です (-o-;)。
 こうして車体がほぼ完成した後は洗浄し、車内をぶどう色2号に塗ってマスキング。そしてメタルプライマーを吹いたのち、全体の仕上がり具合を確認するためねずみ色1号を一気に吹くという緊張の一瞬……。その結果得られたのが2枚目の画像! ここまで来れば鬼の首を獲ったようなものです (^_^)。さてと……この車体はCNR塗装にするつもりですが、へっぽこなりにそれなりの見映えを目指すとすれば、やはり「硬 座 车 Yingzuoche」というデカールを作る必要がありそうですね (汗)。