
黄色つながり、そして近鉄富田駅で連絡しているよしみで、お次は近鉄ネタと参りましょう。さる師走、名鉄パノラマカーを撮影後、出張の用務のために訪れた京都で撮影した近鉄特急です。用務はいつするのか……という声が聞こえてきそうですが (^_^;)、最近の京都出張は夕方から夜にかけて開かれる会議が本番でして、しかも今回は私がエライ人を前にプレゼンする担当。というわけで、間違っても列車の突然の運休で遅れるということがあってはならない以上、なるべく早めに京都入りしておいて、会議の開始まではどこかで時間をつぶす必要がありました。そこで、かねてから初撮影の機会をうかがっていた近鉄京都線(しかも京都駅からさほど離れていないエリア)に狙いを定め、真冬の午後の斜光線をフルに活かしてじっくりと撮ることにしたという次第です (^O^)。その成果は……抜けるような京の冬空の下、自分でも驚くほど短時間で極めて効率的にいろいろな車種を記録できましたので、満を持して (?) そろそろ変化の波が迫りそうな (??) 近鉄京都線の今を、シリーズとしてアップしてみたいと思っています。
……ま、関西私鉄の中でも近鉄は、関西以外のファンには馴染みの薄い世界かも知れませんので、このブログをご覧の方のほとんどはスルーされることと思いますが、所詮は管理人の気の向くままのブログですので……(^^;)。

京都で新幹線を降り、南口のコンコースに出ると、そこには近鉄帝国の入り口が待ち構えています。近鉄特急をアピールする広告や特急券売り場を眺めるたびに「こんな真冬の平日こそ、ガラ空きな近鉄特急に乗って遠出したいなぁ」という気分になって来ますが、そこはぐっとこらえて普通電車に (^^;)。東寺、十条……と、高架上の撮り鉄しやすそうな駅が続きますが、太陽の角度からまず目を付けてみたのが上鳥羽口。ダイナミックなカーブの外側通過線を優等列車が駆け抜け、しかもカブる心配が全くないというロケーションは実にワクワクする光景ですが、そこをさっそく豪快に通過していったのは「サニーカー」12410系!
大所帯の標準特急車・スナックカー系列を改良した12400/12410/12600系列は、まさに昭和の近鉄特急の決定版であり、完成されたデザインで伊勢志摩を目指し、あるいは古都を結ぶ姿はまさに「Sunny」そのものと言えましょう。とは言っても、もともと半鋼製釣掛式電車党だった私としましては、むかしは「こんなのビスタカーじゃないしダメダメ! 今はなき2200系復活プリーズ!」と思っていたものです (→あり得ないって。^^;)。しかし、今やJRでも国鉄特急型車両が消えつつある中、華がありすぎず、奇をてらうこともなく、あくまでシンプルな風格を保ちながら快走するサニーカーの姿は……本当に頼もしく、眺めていて癒されます。しかもサニーカーは、ビスタカー30000系の登場時と同じ正面デザイン・塗装を今でも継承しており、幼い頃図鑑で眺めたビスタカーの圧倒的なイメージを思い出させてくれます (^^)。数こそ必ずしも多くないですが、主力の一翼を担っていることは間違いないですので、今後も末永き活躍を願いたいところですね~。
それにしても……1枚目の赤地の行先幕、ビスタカーではお馴染み (?) ですが、スナック&サニーカーではレアなような気がするのは私だけでしょうか? (^^;
【3.15補足】シリーズ表題を当初の「近鉄京都線冬の陣」から「近鉄京都線を撮る」に変更させて頂きました。第2編以降を遅々としてアップしないうちに冬が終わり、近鉄阪神との直通を迎えてしまいましたので……(滝汗)。