
北海道からは早いもので初雪の便りが聞かれる季節となりましたが、そういえば夏の北海道シリーズがまだ完結していなかったのを思い出しました (^^;)。というわけで、3ヶ月以上遅れてのアップとしまして、函館市電編をお送りします〜。
函館といえば100万ドルの夜景といわれる函館山の大パノラマや歴史的な街並み、それに海鮮ひしめく朝市etc..でしょう。しかし、私がこのたび函館を初めて訪問したのは観光地めぐりのためではなく (あ、でも朝市で食べた海鮮丼は美味かったです……人生で一番ゼイタクな朝メシだったかも ^o^)、あくまで函館市電を撮るためです。五稜郭での撮り鉄はとりあえずついでに……という感じ (^^;
そんな函館市電、いろいろと調べるにつけ、せっかく好ましい車体を持つ電車が多数活躍しているにもかかわらず、ほとんどの車両が広告ラッピングに包まれているのは少々悲しいところです。そんな中、決して広告ラッピングを身にまとうことはなく、しかも貴重すぎる2軸単車を現代に蘇らせた車両として、「箱館ハイカラ号」39号が元気に活躍しています。というわけで、今回の函館訪問にあたっては、他の名所に勝るとも劣らない魅力を放っているこの電車を撮りまくろうと思い、朝9時の出庫から付き合ってみることにしました。
JR五稜郭駅からバスと市電を乗り継いで駒場車庫まで向かいますと所要30分。「けっこう遠いな……出庫に間に合うかしらん」とヒヤヒヤしながらも、無事8時45分頃に駒場車庫に着いてみますと、奥の検修庫の前でさっそくビューゲルを上げて出発準備中! やがて、一旦車庫の出口まで来たのち、他の車両の入庫のために↑の画像の位置までバック。そのおかげで絶妙な雰囲気の庫内シーンを撮影できました (*^^*)。

その後は9時に予定通り出庫! 車線を横切って湯の川方面に発車してゆくところを見送りました。当初は、そのままこれに乗って湯の川、さらに十字街へ向かうつもりだったのですが……後ろに停まっている530号が気になってしまいましたもので (^^; 530号は次回詳しく扱います!)。
ともあれ、「箱館ハイカラ号」はダイヤが函館市交通局HPに掲載されておりまして、それに従って十字街周辺で撮影しまくったのですが、いやはや……車体が非常に短い単車は、中望遠以上で撮ると車体がホントに短くしか写らず、見栄えしませんなぁ……(^^;)。そこで自ずと、広角域から標準域を中心に撮ることになりますが、これはこれで手前にクルマがカブったらアウト。信号待ちの停車中や発車直後が勝負時となります。うーん、路面電車の撮影はやはり難しい……。
ちなみに、函館市電一番の撮影スポット (らしい?) 末広町付近のレトロ建築との組み合わせは、下調べの不十分さゆえに撮りそびれました。ずっと十字街で粘っていたもので……(笑)。まあ、次回以降の課題ですね。
その後、十字街からどっく前まで「箱館ハイカラ号」に乗ってみたのですが、車内は美しく整備され、2軸単車も思いのほか乗り心地は悪くなく (もっと前後に激しく揺れるかと思っていました ^^;) 素晴らしい!のひとこと。函館市電の熱意には頭が下がります……。ただ、先行する電車と続行運転することが多いことから、せっかくの古典電車に客が余り入っていないようにも感じられたのは残念。より多くの観光客に「箱館ハイカラ号」の魅力が伝わることを祈ります。とか言いつつ、混み過ぎたらイヤなのですが……(^^;;;)。