
北京の首都鋼鉄専用線からさらに東へ移動しまして、今度は05年秋にもご紹介しました北京北駅への再訪の記録です! 地下鉄1号線 (環状線) と13号線の乗換駅である西直門駅の周辺は、近郊へ向かうバスの巨大ターミナルがあるだけでなく、近年再開発の波が押し寄せて高層建築が立ち並びつつある界隈となっていますが、その片隅にて、まるで時間が止まったエアポケットのように広がっているのが北京北駅。特に、駅東側にある貨車や機関車が佇むヤードは、夏ともなればこんもりとした木々に囲まれて青草が生い茂るDeeeepな空間となります。05年9月に見たそんな光景が忘れられず、昨年夏の訪問時も北京市内北西部 (海澱区の文教・ITエリア) へ用務に向かうついでに北京北駅に寄り道してみたところ……やはりここは訪れる者を裏切らない! 今回は模範的共産党員が乗務すると思われる装飾ガマ「先鋒号」が鎮座していました! (*^^*)

そこで、ヤードの片隅に立っている掘っ立て小屋、もとい信号扱所に向かい、赤緑の旗を片手に持った掛員のおじさんに念のため「奥に停まっているあの機関車を撮りに行っても良いでしょうか?」と訊いてみたところ……何と答えは「随便拍!没有人管! (どんどん自由に撮っちゃいな! 誰も気にしたり文句を言ったりしないさ!)」という、如何にもテキトーな国・中国らしいおおらかなお言葉! (^o^)
というわけで「うひょ~これまた何とも言えない鎌とハンマー! アナクロだよな~」と思いつつ、装飾ガマを激写していたところ、やがて詰め所からわらわらと出て来た運転手氏がヤード内の複数の機関車に乗り込み、計5両の機関車 (しかも全部ダークグリーン ^o^) が入換を行って驚異の5重連となりました!! (@o@)
北京北駅に出入りするDLは基本的に郊外の懐柔にある機関区に所属しており、長距離列車を牽引して北京に戻ってきた東風4型 (奥の4両) や、前日に北京北駅周辺での入換に従事した東方紅5型 (手前の1両) は、こうしてまとめて懐柔に戻って行くようで……やがてホイッスルを上げて、何とも重々しい編成が緑濃きヤードを後にして行きました。
う~ん、これだから午前8時台の北京北駅はやめられません (^_^)。ただ、次に訪れる際には、別の場所でこの5重連を記録してみたいと思っています。あと、今回の私の場合は構内撮影オーケーでしたが、訪問は訪れる方の個人の責任で、線路に入る際には自発的に許可を得るようにお願いします。