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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

関西民鉄の暑過ぎる夏・近鉄奈良線

2010-08-20 06:49:00 | 大手民鉄 (近鉄)


 残暑お見舞いという表現が空しくなるほどお盆明けの日本列島は猛烈に蒸し暑すぎ、ジャカルタの炎熱なんて避暑レベルの涼しさだったのではないか……と思えるほど (滝汗)。そんな昨日一昨日、ここのところ毎月恒例となっている京都出張に出かけたついでの撮影に励んだのですが……いや~日陰で軽く37~38度もある中、直射日光をガンガンに浴びながらカメラを構えるなんて我ながらアホでした。一晩明けた今も体全体の火照りが止まりません (@_@)。



 それでも、事前に確保した折角の貴重な時間ゆえ、何とか頑張って鉄活動しなければ、と思うものです (笑)。まぁ激闘の甲斐あって、そこそこ良い感じのカットを撮り貯めることが出来ましたが、レタッチするのは大変だ、と (^^;)。とりあえず、阪神なんば線開業日以来約1年5ヶ月ぶりに撮影した近鉄奈良線での並びシーンをアップしてみませう。12200系と阪神1000系の並びなんて滅多に撮れず、しかもスズメバチもとい新Aceの新造が続き12200系が全牌となるまでの期間限定シーンですので、強烈な鉄板焼き状態で思わずヘロヘロになりながらも「よっしゃ!」と叫びたい気分でしたが、超望遠撮影+大幅トリミングという無理矢理カットであるのが少々残念 (^^;)。まぁともあれ、いろいろな車種がガンガン行き交う近鉄奈良線は退屈しません♪ 

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近鉄1000系・大型前パンの誘惑

2010-08-03 00:00:00 | 大手民鉄 (近鉄)


 名鉄でのショートトリップを終えて名古屋に到着したあとは、すぐに新幹線に乗って用務先の京都に向かっても良かったのですが、まだ1時間ほど余裕があったことから、そんなときのためのお手軽スポットとして近鉄名古屋線の米野へ。大名古屋帝国 (爆) 首都駅の僅か一駅隣りでありながら、最高に小ぢんまりとした駅舎が出迎えてくれる米野駅は、鉄道趣味的にみても近鉄とJRCの車庫と隣接しており、しばしまったりするには好適な場所と言えましょう。
 もっとも、約1時間の持ち時間は、本数が決して頻繁とは言えない名古屋線普通列車の時間に制約され、実際にのんびりと撮影出来るのは30分程度 (汗)。そのあいだにお気に入りの車種が来てくれればハッピーですが、近鉄もなにせ路線が非常に長く、漸進的な新旧交代の波の中にありますので、当たるかハズレるかは運次第……。しかし、名古屋で乗った普通がゾロ目のク1111であったことから、こりゃぁ結構イケるのではないか?と期待していたところ、果たせるかな……下車後まもなく四日市方面からやって来たのは、個人的な名古屋線の超お気に入り車両である1000系!! 嗚呼!堂々たる21mボディの先頭車が相当大振りなWパンタを装備しているその御姿は、まさにシブい男のダンディズムそのもの……。



 それもそのはず、この1000系はもともと、かの名車の中の名車・2200系の下回りを流用して1972年に登場したという、秘かに由緒正しきスピリットを伝える車両です……。もっとも、その後80年代にカルダン駆動化と界磁位相制御化を柱とする改造を受け、実質的には奈良・京都線8000系列から抑速ブレーキを省略したような性能となって今日に至っていますので、もちろん厳密にいえば既に2200系とは関係ない車両であるのかも知れません。しかし……現役の2200・2250系に乗ることがかなわず、『私鉄電車のアルバム』などで写真を眺めて涎を垂らし溜め息をつくだけの私からみますと、かつて2200系のモーターを装備していたというだけでも計り知れないオーラをこの車両から感じるのです……。しかも、裾絞りではない端正なボディに、いまどきとしては相当デカい部類の前パンが堂々と搭載されているとなれば……それはまさに、12200系と並んで「2200系的な何か」を感じさせるかけがえのない存在のように思えます (*^^*)。
 そんな1000系、従来からもっと撮り貯めるべきでしたが、通常の運用範囲が名古屋~伊勢中川間 (?) と非常に長く、しかも先頭車モ1000のうち1001はパンタがなく (中間車のモ1051が装備。ちなみに3連の中間車モ1050は、3連化・カルダン化した際に1810系付随車を電装したもので、2200系とは一切関係ないとか)、合計7両しかない前パンのモ1000を記録するには相当腰を据える必要があります。主な下回りは80年代製ということで、恐らくまだまだ廃車は先かと思われますが、車体が40年物となりつつありますので、今後が気になるところです。
 ちなみに、名古屋駅で当たったク1111を含む1010系もやはり釣掛機器流用車として登場した車両ですが(80年代にカルダン化されたのも同様)、当初は奈良線用だったことから8000系列と同じく裾絞り車体を採用しており、前パンではないという点でダンディーさは1000系よりもガクッと落ちるような気が……(^^;)。しかしともあれ、他にもビスタカー10100系の機器流用車である2000系の存在も含め、近鉄名古屋線は何気に濃いぃ雰囲気がありますので、今後も日頃からの記録に心がけたいものだと思っています。

2010春・関西私鉄半日遊 (2) 近鉄8000系列

2010-04-21 00:16:00 | 大手民鉄 (近鉄)


 近鉄京都線のお楽しみといえば、個人的にはひょっとすると昭和の特急よりも8000系列かも知れません。小田急沿線民の私から見ますと、近鉄は小田急と同じく有料特急と一般急行がバンバンやって来るという点で雰囲気が似ており親しみが湧くのですが、その小田急では伝統の小田急顔が今や風前の灯火になりつつあるのに対し、近鉄では2200系以来のデザインの延長にあるマスクを持った界磁位相制御車が未だ大活躍中であるのはうらやましい限り……。しかも京都線では、早いもので1年前の話となりました阪神なんば線開通以来、シリーズ21が大幅に減少して8000系列の濃度が急上昇! 利用者の皆様からすれば迷惑な話であることは百も承知ですが、小田急沿線民のヨソ者としてそんな京都線を撮っておりますと、この手の顔を撮るのにさほど待たされないというのは本当に気分的に癒されます(*^^*)。



 とくに、既に登場から40年以上経った8000系6次車タイプ(1枚目の画像)が、絶好のコンディションに整備された車体を輝かせつつ迫って来るのは、何とも心躍るシーンではありませんか!(^O^) しかも、普段はもっぱら普通列車用として使われているように見受けられる3連が2本組み合わされて6連急行となっているのは、かなりレアな光景であるような気もするのですが……そんなことはないか (^^; 単に沿線民ではないために珍しく見えてしまうのかも知れません)。
 いっぽう、屋根の形状がやや盛り上がった8600系は70年代前半の新造ですが、如何せんクの車番が8100となっていることから、8000系6次車や8400系 (クは8300台) よりも古参車両のように一瞬思ってしまうのは私だけでしょうか(^^;;)。
 何はともあれ、8000系列が急行・普通ともども主力として大活躍中の京都線、これからも折に触れて何度でも訪れたいものですが、前回も記しました通り特急のACE・Ace度が上がったのは少々残念ですね……(乗る分には最高ですが ^^;)。

2010春・関西私鉄半日遊 (1) 近鉄京都線特急

2010-04-18 00:00:00 | 大手民鉄 (近鉄)


 既に京阪8531Fをアップした際に触れました通り、去る14日は不定期恒例 (どーゆー表現じゃ ^^;) の京都出張がありまして、しかもこの出張は夕方から夜中のハードな会合に出る代わりに日中は完全にフリーという美味しいものですので、いつも「さて今回はどこに行こうか……」という思案を巡らせまくり (^^;)。ただ、今回は外せない仕事を翌日午前に控え、疲れを持ち越したくなかったため、早朝出発・朝から夕方まで撮りまくりという行程は避けまして、「午前→伊東行き185系で小田原乗り換え、名古屋行こだま車内から春景色を眺める超まったり旅」「午後→晴れれば私鉄周遊、曇れば湖西線で113・117三昧」というプランを選択しました。
 そこで京都に到着してみますと天気は晴れ。というわけで、近鉄京都線~丹波橋~おけいはん~枚方市~淀川越えバス~高槻市~阪急京都線という周遊ルートに出発進行! まずは京都駅にビスタEXが停車していたことから、直前の12:16発・西大寺行き普通に乗って上鳥羽口へ向かい、下車後さっそくやって来たビスタ様を激写しました(*^^*)。吉野の桜がオンシーズンである今の季節は、吉野連絡の小さなHMがひときわ輝いて見えますね♪



 さて、近鉄京都線の特急といえば、伊勢方面への直通列車を除けば総じて乗車時間が短く、とくに平日の日中はそれほど混み合っていないこともあり(と申しますか、観光シーズンでなければガラ空き ^^;)、総じて古参のスナックカー12200系が割と多く運用されているという印象があります。そして今回も勿論、それを期待しての訪問だったのですが……あろうことかビスタEX様のあとは3本(賢島行×1・奈良行×2) 立て続けてACE……(-_-;)。いや、特急料金を払って乗る分には、ACEは最高に素晴らしい存在であることは確かですが、やはり撮るならスナック・サニー・ビスタが良いわけでして……(^^;)。ようやくスナック様を激写出来たのは、ビスタ様が去ってからちょうど一時間後の話 (T_T)。しかもACEと混結のブツ4という、これまで京都線で余り見たことのない編成でありました。
 では、何故今回の京都線訪問でこれほど特急車撮影がハズレとなってしまったのかを考えてみますと……ひとつは昨年から続く22600系 (Ace) 新造の結果、12200系に廃車が続出しているためなのでしょう。しかし、より大きな背景として、平城遷都1300年関連がありそうな……。いくら名古屋方面から西大寺へ向かう臨時列車が運行されるとはいえ、近鉄京都線の特急は基本的に新幹線から乗り換えて奈良に向かう客を輸送する重責が期待されているわけで、その奈良行き特急が最古参車では近鉄の面子にかかわる……ということなのかも知れません。
 というわけで、去りゆく12200系を撮るのであれば最早京都線はお手頃ではなく、名古屋線を中心にプランを組む方が良いのかも知れない……と思ったのでした。あるいは私が訪問したときだけ偶然ACEがジャンジャン現れたに過ぎず、以上はあくまで推測です。スミマセン (^^;

昭和の近鉄特急車・奈良線の急勾配を行く

2010-02-17 06:55:00 | 大手民鉄 (近鉄)


 近鉄は先日、来る3月のダイヤ改正を発表し、平城京1300年記念に関連した名古屋=西大寺直通特急の運転という如何にもマニアックな目玉が用意されましたが、一方では伊勢志摩方面への輸送需要が振るわないことから賢島・鳥羽行き特急の一部を宇治山田・松阪止まりに変更し、吉野線の列車も土曜休日を中心に大幅に削減する等、かなり後ろ向きな内容も目立っているのも否めないところ……。これはある意味で、デフレと少子化で経済の規模がどんどん収縮する日本の未来を先取りしたものか……と暗い気分にならざるを得ないのですが、同時に近鉄自身の財務事情が悪いのだろうか?ということをヨソ者にも感じさせるものがあります。
 それはどうやら事実だったようで……近鉄は連結子会社で起こった不正経理・財産着服事件を処理する必要から利益が大幅に減ることが明らかになっただけでなく、暫時財務内容を公表しがたい状況に陥って東証の監理ポストに回された結果、今週に入って近鉄株が一気に急落しているようです (-_-;)。まぁ、財務処理が進んで情報が再公開されれば監理ポストから外れるわけですが、どうやら時価総額で数百億円が吹っ飛んだようでもあり、これと比べれば東急がJAL株処理で被った損失は大したことない……と思えるレベルですなぁ……こりゃ。



 というわけで、事は12200系(さらにいずれはビスタカーも?)の代替車・新ACEの新造ペースにも及ぶことが予想されます。昭和の近鉄特急を撮って楽しむ向きにとっては、とくに12200系の延命は喜ぶべきことではあるのですが……ACEシリーズが極めて快適な車両であり、今後一層の近鉄特急の繁栄のためには欠かせない車両であることも百も承知でありまして、非常に複雑な気分。東急と近鉄という、東西私鉄の雄を見舞った経済的不振の問題は、相当根深いものがありそうです……。
 思い出してもみれば、昨年の今頃は阪神なんば線との相互直通運転に対する関心が激しく高まっており、私自身もたまたまの出張に合わせて直通運転初日を楽しみまくるなどしまして、近鉄のますますの商売繁盛に明るい希望を感じたものです。そして、阪神直通列車を撮りまくった際にやって来た12200系や30000系が急勾配に挑んで力強く走り去って行く姿にメロメロな気分 (*^O^*) だったものですが、いやはや、本当に世の中一寸先は闇だということを思い知らされます……。
 何はともあれ近鉄には、堂々たる21m級車両が生駒の嶺や青山峠に果敢に挑むが如く、逆境をはねのけて頑張って欲しいものです……。
 ※今回の画像は2カットともかなりヤバ目なカツカツ構図になってしまいました (^^;)。ファインダーの奥からやって来る姿に見とれすぎ、気がついたらこうなってしまったという……(苦笑)。