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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

変わりゆく近鉄特急・Snack&Sunny

2009-09-23 07:36:00 | 大手民鉄 (近鉄)


 先日の関西出張撮り鉄にあたっては、往路は新幹線でダイレクトに京都入りし、帰路は近鉄に乗って名古屋に出るというルートをたどったのですが、そういえば最近は個人的にそういうパターンでの移動が増えていることに気がつきました。これもひとえに、青山峠を高速で越えてゆく大阪線のダイナミックさや、標準軌の長距離インターアーバンとして独自の発達を遂げた近鉄の風格にハマッてしまったからなのだろう……と思います。
 その道中は、頻繁に行き交う特急に乗っても良し。大和八木から東では総じて空いている一般車に乗っても良し。そういえば、近鉄のロングシート車を利用すれば、東京と大阪の間を完全にロングシート・オンリーで移動できることに気づきました(関ヶ原経由は滋賀県内でロングシート車・ゼロ区間が入るはず)。ま、私自身は、気分は若いつもりでも体力が三十路ですので、そんなことをするつもりは全くないのですが……(^^;)。それはさておき、一般車利用の道中では、JRと比べて昭和の魅力炸裂な車両が頻繁に行き交う近鉄だけに、気軽に撮りやすそうな駅で途中下車して、次は何が現れるのかワクワクするという楽しみがあります。
 そして今回は……12200系スナックカーのみで組成されたデカ前パン先頭の堂々8連(パンタ数も8個)を、最高の光線とアングルで激写! v(^O^)v



 周知の通り、近鉄では最近新型ACE (22600系) の増備を加速させつつあり、今春以降近鉄を2~3ヶ月に一回乗るたびごとにじわじわと増えているのを実感します。もっとも、12200系の在籍数そのものが多いため、勢力が完全に逆転するのはまだしばらく先のことでしょう。しかし、今後廃車が進むにつれて、12200系のみで揃った長大編成やデカ前パンの編成を目に出来る機会も急速に減って行くわけで(恐らく最後まで残るのは下枠交叉型パンタ装備車でしょう)……そうなる前にこのようなカットを撮ることが出来たのは有り難いことです(^O^)。
 いっぽう、もう一つ撮影出来てラッキーだったのは、12400系サニーカーの赤幕車! 今回近鉄を訪れて衝撃的だったのは、当面廃車対象ではない12400系において行先表示をLED化する工事が始まっていることでして……その対象は自ずと12400・12600系及び30000系ビスタEXの全編成へと拡大されて行くのでしょう。というわけで……白抜きの漢字がデカく、ローマ字が入らないという、独特の存在感が炸裂しまくりな12400系の赤幕が消えるのも時間の問題……(T_T)。今回はこんな感じで、大阪線山岳区間を激走するシーンを完璧に記録できましたが、次回訪問時にも残っており、姿を現してくれるかどうか……非常に心配です (-_-;)。

近鉄京都線を撮る (3) ビスタEX30000系

2009-04-26 18:04:00 | 大手民鉄 (近鉄)


 開業約1ヶ月を経た阪神なんば線は、快速急行が相当高い乗車率を誇り、大阪難波でも着席客が余り降りずにそのまま長時間乗り続けていることが少なくない……ということで、すっかり尼崎以西と大阪東部・奈良県を直結する大動脈に躍り出たかの観があります。それは、開業初日に訪れた遠来の私鉄ファンとしても嬉しい限りですが、昔から近鉄・阪神に縁が深いファンにとってはもっと嬉しいことでしょう。そこで昨日は、ご実家が近鉄奈良線沿線にある「ぱれっと」さんとプチオフ宴会を開きまして、美味い沖縄料理に舌鼓を打ちつつ、阪神なんば線開業当日のあれこれを中心に盛り上がりまくったのでした(プチオフ会のお題がそのものズバリ「祝・近鉄阪神直通記念」でした。^^)。まずは楽しいひとときをご一緒させて頂きましたぱれっとさんに御礼申し上げます~(^^)。
 そんな近鉄マイブームが脳裏に渦巻いている折も折、さる金曜日にはTOMIXから近鉄ビスタカー30000系のN模型が発売されまして、かねてから近所の模型屋に予約していた私は即ゲット (笑)。さっそくGMのスナックカーや、先日落成したばかりのVVVF車と並べて悦に入ったのですが (*^^*)、むふーん♪幼い頃からの憧れのビスタカー様をいろいろな角度から眺め回すのは何とも言えない癒しであります。ただ難点は、ハイグレード仕様ではないためモーター音がデカく (ほぼ同時発売のキハ11よりもはるかにデカいとはこれ如何に。汗)、ライト周りもショボく、塗装もイマイチ褪せた雰囲気になっていることでしょうか。価格相応と言えばそれまでですが……。ネットをうろついてみると、吹きムラ事例が多数あるようですが、それに比べたら全く気にするほどのものでもなく (ホッ)、とりあえず検査を控えた色褪せ姿だと思えば「ま、いっか」というところです (^^;



 というわけで、そんな個人的近鉄まつりにかこつけまして、昨年末に撮った近鉄京都線シーンの続きです (^^;)。アップするのはもちろんビスタEX! 今さら多言を要さないかも知れませんが、ビスタカー30000系はアーバンライナーや伊勢志摩ライナーなどの登場後、外観・内装ともやや古いデザインになってしまったことは否めないため、1990年代半ばから大規模更新を行って現在のビスタEXとなった次第。とくに、中間車の屋根形状は大幅に変わり、初めて目にしたときは「??」と思ったものですが、まぁ慣れれば何ということもなく、ビスタカーならではの華麗さと重厚さの絶妙なマッチングは引き継がれていると言って良いでしょう……(*^^*)。
 季節外れで恐縮ですが、冬の午後の日射しを背中に浴びながら、高架線のホーム上に佇んでいたところ……京都駅の方から猛スピードでビスタEXが接近……! 冷たい色の雲を浮かべた青空をバックに、盛り上がったボディが突っ走って来るさまは、まさにド迫力モノとしか言いようがありません! (^O^) 重厚長大……ヨソ者の関東ファンから見ても認めずにはいられない近鉄のイメージを、かの2200系が遠い過去の存在となった今、これほど良く代表している存在が他にあるでしょうか。ま、「これ4両編成じゃん」と言われればそれまでなのですが (^^;)、やはりこの圧倒的存在感は偉大です……。
 そんなビスタEXの模型、出れば必ず欲しいなぁ~、と思っているのですが (→恐怖の物欲スパイラル ^^;)、TOMIXから出る場合は、是非ハイグレード仕様でよろしくお願いしたいものです。

阪神なんば線開通後の近鉄奈良線8000系列

2009-03-24 12:54:00 | 大手民鉄 (近鉄)


 今般の阪神なんば線開通・近鉄阪神直通開始にあたっては、奈良・京都線所属車両の使われ方には大きな変動が生じ、とくにシリーズ21はこれまで京都線で使われていた分も含めてことごとく阪神直通用に回され、奈良線はシリーズ21天国に変わることが予想されました (とくに、リンク頂いている「MINTETSU Teacup Autopage」の「よしくん」さんから御教示頂き「なるほど」と思ったものです)。そこで、直通に対応しておらず、いずれ消えゆく運命の8000系は、奈良線からは激減してほとんど京都・橿原線の運用に固定されてしまうのではないか……昭和顔がまた一つの路線から激減してしまうのか……と、開通のお祭り騒ぎを前に一抹の寂しさを感じていたのも事実です。
 ところがどっこい、いざ奈良線沿線でカメラを構えてみますと、意外と頻繁に (?) やって来るではないですか、8000系列! \(^O^)/ 考えてもみれば、まず「関西の田園都市線」と思えるほど (?) 長大編成が頻繁運転で起伏の多いベッドタウンを駆け抜ける奈良線は、阪神直通列車以外にも難波折り返しの列車が多数設定されているわけでして、とくに急行は阪神非対応の在来車を活用するのに最適のポスト。しかも、奈良線は距離が短いため、そんな急行に8000系が複数編成投入されていれば、自ずと頻繁運転に思えてくるのも道理! 



 というわけで、記念HMつき編成や10連快速急行三宮行きが現れないあいだも、何のかの言って8000系を激写できることから、全く退屈しませんでした (笑)。とくに感動したのは……新製冷房車グループの8400系がキレイに揃った8連 (1枚目)もさることながら、残り僅かな「ラインデリア搭載・非冷房車で当初登場し、抵抗制御のままで残ったグループ」の8000系の、しかも1本しかない6両固定編成(2枚目)が堂々と姿を現したことです! 大阪の麓の街並みを見下ろしながら、瓢箪山発車直後から始まる33パーミル急勾配の連続を一気に駆け上がるその姿には……ええ、完全に悩殺されました (笑)。瓢箪山~石切間の車窓大展望は誠に素晴らしいのひとことで、そこを走る車両がダイナミックな魅力にあふれていないはずがないことから、「しまった、何故もっと早く近鉄奈良線(とくに8000系)の魅力に気付かなかったのだろうか……正面にベンチレーターが付いている900系が残っている頃に来ておけば最高だったのではないか」と後悔しまくりです (^^;)。
 そんな近鉄8000系、マイクロエースから出る模型を既に予約してあるのですが、これでますます発売が楽しみになって来ました (笑)。
 ちなみに、帰宅後に「あのスゴい地形は一体何だったのだ……今後一層撮り鉄したいものだ」と思い地図を広げてみたところ、枚岡駅のすぐそばをトンデモない狭隘国道が通っているのを発見! そこでさっそくネットをチェックしてみたところ……この国道308号線、ヘロい道路趣味界では名高い究極の狭隘急勾配国道だそうで、その入り口の道路標識(&奈良方面に向かう車は308号線に入らず迂回するよう求める青看板) が1枚目の画像にチラッと写っております。いや~、素晴らしい訪問記念カットとなりました (笑)。枚岡~東生駒間の徒歩での所要時間は2時間だそうで、そのうち撮り鉄ついでにハイキングと洒落こんでみようと画策しているところです。

祝・阪神なんば線開通! (4) 近鉄の祝賀編成

2009-03-23 07:14:00 | 大手民鉄 (近鉄)


 阪神と近鉄の直通運転開始にあたり、阪神1000系の一部編成には貫通路の部分に記念HM(というかステッカー)が貼られていましたが、近鉄シリーズ21・9820系の一部先頭車正面にも別デザインの祝賀ラッピングが施されていました。デザイン的に小粒でピリリと辛いのは阪神のHMですが、近鉄のこちらのラッピングも「祝」という文字と直通運転シンボルマーク(蝶のようなかたちをした青とオレンジのマーク。阪神のHと近鉄のKをデザイン化したものでしょうか。近鉄側直通対応車の運転席窓の下と乗務員扉の後ろに、あたかも首都圏の「東武不可サークルK」や「有楽町限定Y」と同じようなノリで貼られています)をドドーンと全面に押し出しているあたり、傍目にも非常に分かりやすく、お祭り気分を盛り上げているなぁ……と思った次第です。



 しかし……何ともトホホだったのは、このラッピングを施した編成が少なく、とりあえず私が確認したのは9727・9729の2両のみ……。阪神1000系のHM車と同じく、なかなか遭遇出来ない編成となっていましたが、さらに「あれまぁ……」と思ったのは、1枚目の画像の通り奈良線内折り返し運用に入ってしまっていたことでしょうか。開通当日はダイヤ乱れの影響で、こういう編成を直通列車に入れようと思ってもなかなかうまく行かないという事情もあったのかも知れませんが……阪神区間に移動してからも姿を見せなかったことから、阪神側でこの編成を待っていた撮り鉄の皆様はかなり落胆されたことでしょう。一応、あとでネットで確認したところ、難波始発阪神方面の開業一番列車にはこのラッピング編成が充当され、朝方は阪神方面を走っていたようですが……。
 こんな感じで、せっかくのHMまたはラッピング編成がなかなか姿を現さなかったり、自社線内ではなく直通相手側での折り返し運転のため当分戻って来なかったり(阪神車には難波で折り返す奈良線内オンリー運用あり)……という光景を眺めていると、何やら半蔵門線を介した東急・東武相互乗り入れを思い出す世界だなぁ……と (汗)。まぁ、三宮=奈良間は往復約3時間ということで、東急田園都市線の特徴編成 (たとえば8614F「伊豆のなつ」) が一度中央林間から久喜・南栗橋に行ったきり、4~5時間は帰って来ないというヒサンな話にはならないとは思いますが……(^^;;

祝・阪神なんば線開通! (3) 近鉄西大阪線?

2009-03-22 01:01:00 | 大手民鉄 (近鉄)


 近鉄線内を行く阪神車という、想像をはるかに超える革命的な組み合わせ (^^;) に感動したあとは、たまたまやって来たLCカー・5820系の区間準急に乗って再び阪神方面へ。快速急行はどの列車もメチャ混みだった中、のんびり走る区間準急ということで乗車率も低くまったり……(笑)。LCカーのクロスシート状態は初めて経験したのですが (^^;;)、こんな快適な車両に乗って大阪きっての繁華街を縦断し、直通運転の向こう側に行くことが出来るとは……! ま、都営浅草線に直通する京急や北総のボックスシートでも体験できるのは確かですが、生駒山の麓から工場・住宅が建ち並ぶ湾岸沿いへ……というドラマチックな展開も伴いますので、趣味的な奥深さはこちらの方が格が上かも知れません (^^)。
 というわけで下車したのは、西大阪線時代からの定番撮影地・伝法。既に先客多数でしたが、まあ何とか後ろから撮影することが出来たので目出度し目出度し。しかし……さすが遮るものは何もない淀川河口のほとりだけあって、この日はメチャクチャ風強過ぎ! (-_-;) しかも、お目当てのHMつき編成は待てど暮らせど現れず、その間に冷たい風で体力を奪われ、花粉も飛びまくって次第にヤバ目……ということで、結局HMつき編成をこのアングルで撮ることは諦めて、2泊3日の出張撮り鉄の疲れも相当たまっていたことから、午後も早々にアーバンライナーと「こだま」を乗り継いで、のんびりと帰宅した次第 (笑)。いやはや、前日までは西大阪線で撮ってから難波まで行き近鉄特急に乗るなんて、面倒すぎて考えたこともなかったのに、今やなんば線新線区間であっと言う間、しかも大阪難波駅のホームで乗り換えですから、本当に夢のような展開です!



 それにしても印象的だったのは……ついこの間まで青胴車がのんびり走る世界だった西大阪線改めなんば線が、すっかり「近鉄西大阪線」状態になっていることです (笑)。直通用として双方が用意した車両は、直通列車の阪神線内走行距離よりも近鉄線内走行距離の方が長い関係上(三宮直通の快速急行よりも、尼崎折返で生駒山を越える普通・区間準急の比率が高い)、自ずと阪神よりも近鉄の方が多くなるわけで……。まぁ理屈としては分かるのですが、ナマで眺めているとどうしても余りの激変ぶりに頭がクラクラ状態 (^^;)。
 そんな「近鉄西大阪線」、近鉄車が今や主力ということで、その中でもとりわけシリーズ21 (LCカー6連の5820系、ロングシート6連の9820系、同2連の9020系) が中核を占めることから、たまに阪神車や近鉄の赤白ツートン車が来る他は、見事にこればっかし (爆)。とりあえず、シリーズ21はとても良く出来た車両だと思いますので、傍目で見ていて悪い気は全くいたしません……というか、結構良い感じ♪ 根っからの阪神ファンの方々には「またかよ……」と落胆の様子も見受けられましたが、黄色い帯は最低限の阪神ファンへの配慮なのかも知れません (^^;;)。
 個人的には、全て同じ色で揃った編成もさることながら、2枚目の画像のような凸凹塗装編成に感動 (笑)。とりあえず近鉄では、基本編成と増結車で色が違うのは珍しくも何ともない光景かも知れませんが、まさか中間に赤白編成を組み込んだブツ6という、東武10000系も真っ青な編成がやって来るとは……(*^^*)。両端の9020系は阪神乗り入れに対応しているとして、中間の赤白編成は果たして乗り入れ機器を搭載しているのでしょうか (車番を見ておけば良かった……^^;)。直通開始に伴う流動的な車両状況を反映した暫定的凸凹ブツ6編成なのかも知れませんが、今後も是非見られることを期待しています (笑)。
 ちなみに、既にネット上のいろいろなところで言及されていますが、快速急行を示すシンボルカラーが近鉄・阪神で異なることから、乗務員が交替する桜川で表示を切り替えているようです (1枚目の画像)。