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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

神奈臨50周年・本牧の宴 (4) 夢の長大編成

2013-07-04 00:00:00 | 貨物列車 (神奈臨)


 港ヨコハマとはいえど如何なる観光客からも無視されている神奈臨横浜本牧駅が、何の因果か凄まじい人人人の阿鼻叫喚となった神奈臨創立50周年イベントから、早いもので1ヶ月以上が過ぎました。そして今改めて、当日撮影した膨大なカットを眺めるにつけ、とりわけ会場準備のための入換劇のスゴさは一体何だったのだろうか……とうっとり (笑)。C56が出て来るだけでもスゴいというのに、通常横浜本牧には出入りしないシキ1000、横浜本牧での扱いが終了してしまった海コン、そして全国に散らばっていたものをわざわざ執念で集めて来たJRF緑コンテナ (コンテナ貨物輸送50周年特別バージョン) まで揃ったわけですから……。



 そして、入換の都合上これらが全て連結されて動いた光景は圧巻のひとこと!! 通常であれば、こんな編成は模型上での再現しか有り得ず、しかも例えば貸しレイアウト等で再現しようものなら周囲のギャラリーから「そんな無茶苦茶な編成は存在しない」という指摘をされまくりなことでしょう (私はそもそも貸しレイアウトというところは利用したことがないですし、あの客層を眼にするにつけ今後も基本的に利用したくはないのですが……汗)。しかしこの入換は、そんな教条主義的な「常識」へのこだわりなど何処吹く風♪と言わんばかりの遊びゴコロと破天荒さに満ちあふれており、「趣味とは所詮妄想である」という割り切りをモットーにしている私としてはもう拍手喝采でした♪♪ 

神奈臨50周年・本牧の宴 (3) C56の麗姿

2013-06-02 00:00:00 | 貨物列車 (神奈臨)


 普段はうら寂しい横浜本牧駅が突如壮絶な人の海と化した神奈臨50周年記念イベントから、早いものであっという間に一週間が経ってしまいました (汗)。しかし、のんびり・じっくりとレタッチをしながら、神奈臨ファンにとって感動のひとときを思い出して噛みしめる作業はまだまだ続く……というわけで、当日の展示における最大の目玉であったC56 139の晴れ姿です!
 今回C56は、道路側からも極めて撮りやすい位置に留置されましたので、SL撮影用の大行列に並ぶ必要が全くないという点で非常に有り難いものがありましたが、それでもイベント開催中は道路から撮影してもバックに無数の人々が写り込み、どうしてもイベント臭を画面から排除することは出来ないという問題もありました。しかし……早起きは三文の得♪ 前回アップのクラから引き出すシーンに加え、こんな感じでベストな光線&背後に来客無しという状態で、魅惑のトラ+緑コキとの晴れ姿を記録することが出来たという……(*^-^*)。これはホント、かつての小海線を彷彿とさせるかのようです……(年齢ゆえに小海線シーンをナマで見たことはありませんが)。



 C56 139の展示は、1枚目の画像でも超!お腹いっぱいですが、やはりDL牽引によるデモンストレーション運転は圧巻でした……(*^O^*)。トラ+緑コキに加えてシキ1000+ヨなんて、模型上でしか有り得ない超無茶苦茶妄想編成に過ぎないと思うのですが、そんな妄想を逞しくした編成がいま目の前をこうして進んで行くとは……! しかも御丁寧なことに、ボイラーの中に煙を送り込んで「如何にもそれっぽく」魅せているという……。いくら場末とはいえ、ここは港ヨコハマ。C58が国鉄の高島貨物線を走って以来 (このイベント、当時小学生だった私の場合は、親がこういう催しに疎く興味もないため全く目にしておらず、事後的に雑誌で知ったのみです……)、33年ぶりに凄まじい数の来客の注目を浴びながらSL長大 (?) 編成が動いたということで、これは横浜の歴史においても一大「事件」なのではないかと思う次第です……!
 しかし、もっと凄い光景は他にもあった……ということで続きは改めて (^^;
 それにしても、このSL展示&運転の模様はネット上のいろいろなところで見られ、如何に従来神奈臨とは無縁だった人々がこのイベントに吸い寄せられたかが明らかであろうというものです (汗)。『神奈川新聞』には、わざわざ新潟・長岡から来たというヲタ親子へのインタビューが載っていましたし (このイベントがネットを通じて告知されるまで、神奈臨の「か」の字も知らなかったに違いない……)、そういえば会場内でも「本牧」のことを「ほんまき」とかデカい声で連呼し、如何にも自分は横浜と縁もゆかりもないヨソ者であることをアピールしまくっているヲタもいました (@_@)。

神奈臨50周年・本牧の宴 (2) C56引き出し

2013-05-31 00:00:00 | 貨物列車 (神奈臨)


 神奈臨横浜本牧駅にて開催された創立50周年の宴は、余りの人の渦ゆえに未だ脳内で当日の強烈な印象がグルグル回っているのですが、その最大の主人公である秘蔵のC56 139が機関庫から引き出される瞬間は、それにも増して最高の光景を魅せてくれたと思います (*^^*)。普段外界とC56を隔てるシャッターが開いて、この日のためにピカピカに磨かれ黒々と艶を放つC56の姿が現れ、やがてDD5518に牽引されつつ、その全貌が白日の下に……!! 初夏の趣きも満点な、やや湿気を帯びた雲混じりの青空も、C56を引き出す栄誉を与えられた記念HM付きDD5518の雄姿を最大限祝福しているかのようです!!



 目の前を通り過ぎるC56は、さすがにシュッシュッという動作音こそ立てないものの、動輪とシャフトが実に滑らかに動いて心地良い金属音を響かせて行きます……♪ というわけで、朝の光を全身に浴びるC56の麗姿に見とれて思わずうっかりと後追いするのを忘れそうになってしまいましたが (^^;)、我に返ってテンダ側をも激写成功!! 恐らく念入りにワックスがけされてこの上もなく美しいC56の姿は、まさに神奈臨関係者の皆様の愛情の証でありますが、同時にこれから膨大な来客の注目を一身に集めてデモ運転をするのを控えて天に祝福されているかのような神々しいオーラすら放っていたのでした……♪♪


神奈臨50周年・本牧の宴 (1) DL並び晴れ姿

2013-05-27 00:00:00 | 貨物列車 (神奈臨)


 川崎と横浜の港湾地帯における鉄道貨物輸送を担うべく半世紀前に創立された神奈川臨海鉄道の歴史は、日本の産業構造ならびに物流網の変化の歴史そのものであり、浮島町 (末広町) から発送される石油が安定的に推移しているのを除けば、化成品・原料・自動車・石灰石輸送etc...のどれをとっても大変動を経ながら今日に至っています。そこで傍から見ていますと、今日の神奈臨の業務においては、川崎貨物駅及び根岸駅の業務をJRFから受託していることが非常に大きな比重を占めていると思われ、これもまた今日において臨海鉄道という存在が安定的に生き残るために欠かせない術なのかも知れません。とはいえ、一介の物流業界とは無縁な鉄ヲタである私からみますと、それでもなおディープな港湾地帯の風景にホイッスルをこだまさせながら神奈臨の機関車が日々活躍する光景は、ある意味において鉄道原風景の趣きに満ちたものであり、そんな神奈臨が創立50周年の大きな節目を迎えたことは誠に喜ばしい限りです。
 そこで昨日は周知の通り、横浜本牧駅にて創立50周年を祝うイベントが開催されました! このイベントは事前に地元横浜の様々なところで広く告知されるなど、神奈臨の気合いが前もって伝わって来るものでしたが、とりわけ秘蔵のC56 139をクラの中から引っ張り出して展示及びDL牽引デモ走行をする旨が告知されたことから、ファンとしては当然行くしかない!の一択です (笑)。



 というわけで、朝10時の開場に合わせて行くのかといえばさにあらず! 会場にC56、DL×2、そして貨車をいろいろ並べる必要があり、しかも秘蔵のC56は朝になるまで絶対に表に出て来ないはずですので、朝早くからのある時点で必ず濃いぃ入換が展開されるに違いなく、その過程では様々な感動的シーンを激写出来まくりであろう……と事前に予想した次第。そこで、自宅を5時台に出発し、余裕を持った連絡を経て、根岸発7時の横浜市営バス97系統に乗ってヤードに到着!! 同じようなことを考えているヲタの皆様が20~30名ほどおられたことに驚きつつ、まずは留置されていた貨車の形式写真を撮るなどして待つことしばし……。根岸から帰って来たDD5518が車庫2番線前に入り、やがて車庫1番線のシャッターが開きDD602が発車!! そこでまず実現したDL2形式の記念HM晴れ姿並び (1枚目) を激写しながら「来て良かった……神奈臨万歳!」と心の中で叫んだのでした♪ 
 その後しばらくの間、横浜本牧構内では予想通り (?) 激濃な入換が展開され、午前10時の開場を待たずに連写!に次ぐ連写!を重ね (爆)、約200カットも撮り貯めてしまいましたが (デジカメ様々ですな……♪)、その際にも改めて2台のDLが並びまくり☆ 総じて、かねてから通い慣れた横浜本牧駅の構内配線を心得ながら、常に罐の動きを先読みしつつ、久々に神奈臨でフィーバーしまくるひとときを満喫したのでした (*^O^*)。

 しかし、開場前の入換シーンを撮りまくっていた頃、脇を走る道路上ではただならぬ光景が……。開場まであと1時間もあるという頃合いで、既に横浜市営バスの無料送迎車がガンガン運行を始め、しかもどの便も超満員……(@o@)。果たせるかな、開場後の横浜本牧構内は、これまで見慣れた光景とは全く異次元のカヲスと成り果てたのでした (滝汗)。しかも何と!子連れ一家やらデエトのカポーやら、リア充率が異常に高すぎる……! 孤独な一匹狼ヲタとしては肩身が狭すぎます (爆汗)。さすがメディアやら何やらを通じた事前告知の威力、そしてSLの威力はスゴ過ぎるぜ!と思った次第です。天候に恵まれる中、送迎&入場無料に弱い日本人らしさが引き起こした現象なのかも知れませんが、あるいは「日本人潜在的総鉄ヲタ?」ということをぼんやりと想像せずにはいられないほど、いやはや本当に、普段の神奈臨を見慣れた者にとっては有り得ねー!光景でございました。
 とはいえこの現象は、裏を返せば「工場地帯でも濃いぃコンテンツであれば必ず観光で稼げる!」という、昨今の工場夜景ブームなどでも明らかな傾向のあらわれなのかも知れません。そこで個人的妄想ですが……是非いずれ、荷扱いが少ない日曜限定で構いませんので、クルーズ式の観光列車を宜しく!と思う次第です。小島新田駅前=塩浜であれば、道路の脇に簡易ホームを設置できるでしょうし……。
 おっと、昨日横浜本牧駅で目にした光景が余りにも壮絶すぎて、思わず文章があらぬ方向に向かってしまいました (汗)。何はともあれ、ファンにも一般客にも楽しめるイベントを企画立案・実施して下さった神奈臨関係者の皆様に、この場ながら心よりお礼申し上げます。そして、沿線で写真を撮るだけの者ではありますが、今後の神奈臨の発展を改めて心よりお祈り申し上げます。
 …というわけで、膨大なカットの整理・レタッチを控え、途方に暮れる私 (^^;)。他の決めカットは後日ぼちぼちアップすることにします。


50周年を迎える神奈臨・青い名場面2題

2013-04-28 00:00:00 | 貨物列車 (神奈臨)


 昨晩は、いつもお世話になっております「あまのじゃく」様のお声がけのもと、伝説の名サイト『川崎界隈貨物事情』(現在は「資料室」として、主に車両画像と時刻表を中心に継続) の管理人でおられるSFL様の新たな人生の門出をお祝いする宴が都内の某居酒屋にて開催されました。そして、今から約10年前に付属「川崎界隈掲示板」を介し、神奈臨をはじめとする横浜・川崎界隈の濃厚過ぎる貨物スポットの話題で盛り上がった同志のみなさまが久しぶりに参集し、例によってマニアックな会話と酒を楽しみまくりました♪ 
 思い出してもみれば、鉄活動に復活して間もなかった私が新たな探求テーマのひとつに神奈臨を選んだ頃、突如彗星のように現れて一層刺激を与えてくれたのがSFL様のサイトであり、しかも鉄活動といえば常に一人で孤独にやっていた私が初めてバリバリにハードコアな鉄道趣味系オフ会というものに参加したのも、掲示板を通じて知り合ったあまのじゃく様の主催による、神奈臨とマニアックな貨物スポットを語る激濃な宴が最初だったのでした。そして、今よりも千鳥線で出退勤ついで鉄をする時間があった頃 (=ダメ怪社員度が強かった頃 ^^;;)、来るか来ないか分からない列車を千鳥町の大踏切にて待っていたところ、チャリンコに乗ってSFL様もやって来て「お互い好き者ですねぇ~」と笑ってしまったシーンを昨日のことのように思い出しますが、今後も是非SFL様におかれては、そのフットワークの良さを公私ともどもますます活かして頂きたい……と思いつつ、「そういえば最近全然神奈臨に行くヒマ無いなぁ」ということも痛切に思い出した次第です (滝汗)。
 宴会そのものは、一次会からしてマニアックな鉄ヲタトーク全開であったことは言うまでもありませんが、二次会のカラオケは酔狂度全開……(笑)。あまのじゃく様の絶妙な選曲により鉄道車両が画面に映る都度大盛り上がりしたわけですが (^^;)、小田急9000と八木沢駅にはマジカンドーでした (爆)。私自身久しぶりのカラオケでアホな姿を晒してしまい恐縮ですし、SFL様のお祝いという趣旨が完全にスッ飛んでしまったのもマズかったですが (滝汗)、何はさておきご参加の皆様には、黄金週間に相応しいハードコアなひとときを共有させて頂きどうもありがとうございました! (^O^)



 というわけで、神奈臨趣味をきっかけに今まで続いているヲタ交遊のありがたさを改めてかみしめつつ、撮ったきり全然レタッチするヒマもないままHDに眠る画像の中から、神奈臨のシンボルカラー (?) であるブルーが罐だけでなく牽引されている車両にも塗られ、全体として何とも魅力的な編成美を魅せているカットを掘り起こしてみました。
 1枚目は……言わずもがなの「北陸」用14系寝台車・フィリピン向け甲種です。望遠側で撮った後、グイッと広角側にひねってみたシーンですが、何故こんな良い感じのカットをレタッチせずに放置していたのか……と (苦笑)。フィリピンに送られた後の14系は、ビコール・エクスプレスとしてマニラとルソン島南部・ナガとの間を毎日1往復していたわけですが、路盤流出事故のため再び長期運休……。復活後は、本来の終点であるレガスピまで延長運転され、南本線は目出度く全線再開通となるようですが、フィリピン国鉄の公式サイトではなかなか正式な告知が出て来ませんなぁ……乗ってみたいのですが。いっぽう、千鳥町の西群線ヤードは最近フェンスが極めて厳重になり、この位置ではキレイに撮影出来なくなったのは寂しい話です (-_-)。これは甲種輸送時の一部の輩の乱行もさることながら、千鳥線列車の時刻も知らずに西群線ヤードに勝手に乱入してPVを撮影しまくっていた音楽業界のせいでもあり……(鬱)。
 いっぽう2枚目は、ふだん線路磨き列車が1日1往復するだけの水江線で、OTブルーのタキ43000を牽引したDD5516がハンドル訓練のため (?) 数往復していた際のカット♪ そんな偶然が今後何時また巡って来るのか全く見当もつきませんが、水江線は千鳥線と比べて撮りやすいスポットが豊富なだけに、沿線に再び荷主が現れないものか……と期待せずにはいられません。しかし、それも何時のことやら。

 そんな神奈臨、来る6月に開業50周年を迎えるとのことですが、50~40年前はまさに高度成長期のイケイケドンドンな雰囲気の下で臨海工業地域が整備された結果、神奈臨の車扱貨物も隆盛を極めたとか。しかし、その後の貨物輸送の激変や、臨海工業地域の寿命到来と業種転換により、千鳥線も水江線も滅多に列車が来ないレア線に甘んじているほか、本牧の列車本数も大幅に整理されて久しく、国際埠頭線の復活の兆しもありません (T_T)。そんな中でも、川崎貨物駅や横浜本牧駅にトラックで運び込まれるコンテナは依然少なくないということで、これからも神奈臨におかれては引き続き横浜・川崎界隈の物流の担い手として奮起して頂きたいものですし、そんな神奈臨の濃いぃ貨物列車シーンを今後も折に触れて記録して行きたいものだと思っております。まぁ少なくとも1ヶ月以内に美味しい展開が待っているということで、天気さえ望み通りであれば必ず撮影に行くつもりであります (^^;)。