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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

長野国鉄物語2018春 (3) JR初代長野色

2018-07-13 23:00:00 | 地方民鉄 (甲信)


 あれほど日本国内の直流電化区間を席捲した113・115系もここまで減りますと、「巨星墜つ……」という感覚がジワジワとこみ上げて来ると同時に、今も当たり前のように113・115系が来る路線・区間が本当に尊い存在のように思えて来ますが、そんな路線のひとつが、豊野以北の区間を加えて長大地方路線の観を呈してきたしな鉄です。しかし周知の通り、そんなしな鉄も数年計画によるE129系への全面置き換えを発表しており、115系の極楽境ぶりを味わうのは今のうちとなりました。



 しな鉄では、自社線で展開されることになった115系黄金時代の落日をさらに美しく彩るべく、ここに来て各種115系復活旧塗装車を走らせて下さっていますが、個人的にとりわけ「ををっ!」と思ったのが、JR発足初期に現れていた初代長野色です。80年代の中・高坊時代は半鋼製釣掛式電車専門で、80年代末以後90年代は非鉄バックパッカー (国内では基本、18きっぷや周遊券での乗り鉄に徹す) であった私の場合、この塗装の現役当時は全く記録に残しておりませんが、結構視覚に訴えつつ好ましいカラーリングであると思っていましたので、青系パステルに振った現長野色の登場当初は「何かイマイチ……」と思ったほどでした (^^;)。それだけに、しな鉄でこの塗装が復活したことについては、ある意味でスカ色以上に拍手喝采! 去る3月に甥っ子と日帰りで長野に遠征した際には、長電撮影から戻って来た後、こんな感じで激写できてニンマリです♪

残雪光る長電散歩 (6) 鯨冷房車

2018-05-10 00:01:00 | 地方民鉄 (甲信)


 これまで長電の鉄コレは2000系各種、8500系、OSカー2種、そして半鋼製1000・1500形がリリースされ、加えてトミックス完成品として1000系ゆけむり・2100系スノモンが発売されるなど、地方私鉄としては異例の充実ぶりがありましたが、まだまだ画竜点睛を欠いたかのような印象も否めなかったものです。それは……元日比谷線の鯨3500・3600系が出ておらず、マイクロの日比谷線3000系に自分で赤帯を塗るしかなかったから! (私はやっていません)



 しかし、この度ついに、静岡ホビーショーを目前にして、長電3500系N3編成の鉄コレ化に関する大本営発表がありました♪ 広告宣伝文には「お待たせしました!」のひとことがありますが、本当に待たされたものですわい……。否それ以上に、東急青ガエル改め2500・2600系や (こちらはマイクロあり)、釣掛時代の名車の数々の鉄コレ化は大いに待たされているわけですが。
 というわけで、去る3月末の日帰り長野撮影行では、そんなN3編成を撮影しておりましたので、ペタリと貼っておきます。
 いっぽう、3連の3600系・L編成をすぐには出さないというあたり、何とも商売が上手いと申しますか、又してもじらされるものですね……(汗)。

 ※ここのところ、なかなか捗らない仕事が山積し、睡眠時間が毎日4〜5時間という状態が続いておりましたので、新規ネタアップの間隔が開いてしまい、いつもお楽しみ頂いている方には大変恐れ入ります m(_ _)m

残雪光る長電散歩 (5) 白HゴムT1編成

2018-05-03 11:15:00 | 地方民鉄 (甲信)


 長電8500系は編成ごとの微細な差異があり、どの編成が来ても激写せずにはいられませんが、東急ファンのはしくれであれば、正面Hゴムをグレーに戻したT1編成 (8501編成) が来れば、感動と興奮はひときわ高まります (^O^)。しかもバックの雪山との組み合わせ……。長野を訪れる喜びの究極の一瞬です。



 そういえばこの編成はスカートも装備していませんし、表示器のLED化と社紋の長電化、そしてワンマン対応のミラーや掲示を除けば、1975年に登場した当時の姿をそっくりそのまま保っているように見えるわけで、まさに動態保存そのもの。いや、本家でまだ大量に現役である以上、動態保存と呼ぶには時期尚早なのかも知れません。それでも、今後2020系の大量増備とKCIでの廃車の進行で、8500系が急速に減る新たな大波を迎える中、この編成の価値はいっそう高まって行くことでしょう。


残雪光る長電散歩 (4) 1000系ゆけむり

2018-04-29 01:53:00 | 地方民鉄 (甲信)


 かねてから噂されていた海老名の小田急ロマンスカー博物館構想、ついに正式な大本営発表があったようですが、これもひとえに、長年最大の懸案であった複々線化が完成し、財務的に余裕が出来る (?) ことのあらわれでしょうか。あるいは、7000形と70000形の世代交代を機に、7000形の新たな保存場所を考えた結果、既に相当ボロくなりつつある3000形保管倉庫の代替と合わせて、この際思い切って私鉄最大級の博物館をつくってしまおう、ということなのかも知れません。また、こうしてロマンスカーとモハ1形の完全な保管場所を確保することによって車庫にも余裕が増え、増発にもつながるのでしょう (切実)。
 そんなロマンスカー博物館の発足を、遠い長野からも祝福……というわけで、先月末に撮影した長電画像のつづき、「ゆけむり」1000系です。



 1000系が走る長電の風景は、既にすっかり板についていますので、特に目新しさはありませんが、そもそも雪山をバックに快走するHiSEという絵そのものが素晴らしい。連接車であるにもかかわらず、沿線に花を添えるべく導入に踏み切った長電の先見の明というべきでしょう。
 そして、導入当時恐らく夢にも思っていなかった展開として、猿と温泉目当ての外国人観光客が殺到……というほどではないにしても大いに長電を利用し、この1000系「ゆけむり」と2100系「スノモン」の一大顧客群となっているわけですが、この2形式を導入したことも、今から見れば先見の明の極みとしか言い様がありません。もし2000系が現役なうちに外国人観光客の波があれば、2000系の時代がかったシートにショボーンとして、「長電=高くてボロい」というイメージを海外に発信してしまったかも知れませんし、2000系引退を機に特急車の所有を廃止してロングシートの電車による特急運転に移行したとすれば (特急料金は100円ですので文句言えず)、これもこれでショボーンな印象を広めかねなかったことでしょう。
 何はともあれ、1000・2100系いずれも2本所有、常時各1運用という余裕のある状況ですので、何時までも良好なコンディションを保ち、動く小田急ロマンスカー博物館の役割を果たして頂きたいものです。

残雪光る長電散歩 (3) 変顔T6・8506編成

2018-04-19 00:15:00 | 地方民鉄 (甲信)


 気のせいか、去る3月末に田都2020系がデビューして以来、走行シーンをロクに見かけていないのですが (一度だけ長津田に到着して入庫するところを上り車内から見たのみ)、あくまで石橋は叩いて渡るという発想で、朝限定の○K運用に充当されているのかも知れません。ただ、近いうちに今年度の設備投資計画が発表されれば、本格的に2020系が増え始め、それとともに8500系が減るのは明らかですから、もうしばらくヲタに最後の8500黄金時代を提供しようという東急大本営の大御心なのでしょうか?



 そんな中、長電への8500系追加譲渡は……多分ないでしょうな (汗)。未だに湯田中には入線しませんし、日中はかなりの本数を須坂に引っ込めて、かなりの割合の各駅停車が3500系で運用されているという現実を考えますと、次に長電が欲しいのは、勾配にも強い中型車の2連ということになるでしょう。
 従って、8500系は計6本で打ち止めとなる可能性が高い中、中間車を改造して出現したT6=8506編成は、唯一無二のヘンテコな存在となる可能性が高いのかも知れません。この顔がもう一編成くらいあれば、いつ訪れても大体来る可能性が高くて大変よろしいと思うのですが、一編成しかないレアさがまたグッと来る、と解釈することにしましょう。