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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

懐かしのジャカルタ東急黄+緑帯 (2010)

2018-06-15 12:15:00 | インドネシアの鉄道


 Selamat Idul Fitri! 本日はイスラーム暦のラマダーン (断食月) が終わるレバランにあたるということで、連休中の安全輸送に従事するジャカルタの日本中古電車にエールを送りたいと思います。
 それはさておき、落花生。様の一時ご帰国を祝うミャンマー鉄「ミー・ヤターの会」が開催された翌日の先週水曜日には、都内某所の美味しいインドネシア料理店におきまして、kucing様のお声がけのもとジャカルタ鉄の宴が盛大に開催されました。既に、連日の飲み食いで相当腹がヤバいことになっていた私ではありますが、これはこれで実に興味深い話を伺える機会ですので勇躍参加させて頂きまして、ココナッツの隠し味が効いたマイルド・スパイシーな味に舌鼓を打ちつつ、あれやこれやの話題で盛り上がった次第です。いつも幹事を務めて頂いているkuching様ほか、ご参加の皆様には心よりお礼申し上げます!



 席上では、まだ詳しい情報は控えさせて頂きますが、台鉄のとある車両のHO模型試作品が放つ精巧この上なく凄まじいオーラに「あ、ありがたや……置物として日々拝みたい」という気分になったほか、あの国のあの車両をめぐる詳細な話題に、いつものことながら漫遊欲を掻き立てられまくりでした。具体的にはこんな内容です (他にもいろいろ話題てんこ盛りでしたが、記憶力の乏しさにより割愛 ^^;)

 *息を吹き返しつつあるカンボジアの鉄道、とりわけプノンペンの空港鉄道がアツい! たった1両のピカピカな客車を2両の罐が挟んでプッシュプルし、併用軌道を走るって一体何やねん……。
 *タイに売られたJRHキハ183は一体どうなるのか……個人的には、ナムトク線(泰緬鉄道)の観光列車として活用されることを激しく希望。カンチャナブリ〜ナムトク間300バーツの特別車両は、椅子カバーとおやつが付いているとはいえボッタクリ。
 *台湾鉄路局がウリナラ・ロテムから大量に電車を買う契約をしたとは……どこまで懲りていないのか?
 *インドネシアについては、ランカスビトゥン電化開業・チカラン電化開業・空港鉄道オープンを未体験な方が多数 (私もです)。そこで、また訪れて、ステンレス客車や東急・203の12連など、撮りたいネタが結構ある……という話題がいろいろ出る一方、客室のハイアール製冷蔵庫が壊れて以来片っ端から撤去されて補充されないなど、サービスの劣化が悩ましい問題であった鉄ヲタ御用達宿「Ibis Mangga Dua」がついに身売り!! これも一つの節目……。

 そして、例えば205系の全面広告ラッピングのスポンサーとなるのと全く同じ発想で、もし東急の先頭車にKAI時代の懐かしの帯色を貼ることが出来れば面白いのではないかと……。
 というわけで、ジャカルタにおける東急8000系列の、最早約8年前となり懐かしすぎる姿を貼ることで、見果てぬ「ジャカルタ復活色」を脳内に思い描きつつ (正面のマークはKCIになるでしょう)、またそろそろジャカルタに2年ぶりで往復する航空券をポチろうか……と思い始めております。

第八ジャカルタ炎鉄録 (43) メトロ05系再び

2018-05-05 11:10:00 | インドネシアの鉄道


 一昨日は、インドネシア人鉄ヲタとして以前当ブログにコメントを下さったこともあるAndiさんが、就航したばかりのエアアジア・東京ジャカルタ線に乗って鉄ヲタ目的来日されたのを記念して、都内某所のインドネシア料理店にてインドネシア鉄の宴が開催されました。如何せんGW中ということで、ジャカルタを訪問されている方も複数いらっしゃり、参加者は若干少なめでしたが、インドネシア・日本・アジア各地の鉄道の話題で盛り上がったことは言うまでもありません。とりわけホットな話題としては、武蔵野線205系でさらに変わるジャカルタの電車事情と撮り鉄環境 (曲面ガラスを使ったメルヘン顔は先頭に出るのか?)、大増発&新車投入&長大編成化で息を吹き返したバンドゥン行き特急「アルゴ・パラヒャンガン」、東で余ったキハ40系列の今後、203系の故障が発生しまくって綱渡りなフィリピン事情……といったところでしょうか (ビンタンビール飲み過ぎで余り覚えていない ^^;)。まずはこの場ながら、幹事役となられた『Asian Railway Plaza』の井上様ほか、御参加の皆様には心よりお礼申し上げます!



 そして本当に時間の流れは早いもので、前回訪問した2016年8月から間もなく2年となってしまいましたが、とりわけ空港鉄道開業以来の変化で、浦島太郎な感覚が急激に増して参りました (滝汗)。この2年でたまった個人的ネタとしては、東急8000系列やJR203系の12連、空港鉄道、アルゴ・パラヒャンガン新時代、新型ステンレス客車 (集中冷房でカッコ良い!)、ランカスビトゥン&チカラン電化延伸、大改造が続くマンガライ&ドゥリ駅 (どちらも昔カタギな雰囲気が急速に変わり驚くばかり)……列挙して思い出そうとしても思い出しきれないほどいろいろな変化があります。
 そこで、そろそろ再訪するべく、飛行機と宿の予約を「ポチッとな」する頃合となりましたが、その前に山積する仕事に目途をつけなければ……(滝汗)。
 というわけで、いつの間にか「圧倒的短編成感」を抱くようになったメトロ05系 (05-105・112編成) の、KKWラッピングを剥がした状態の画像をアップすることで、約1年9ヶ月にわたり散々遅延を拡大させながら続けて来た2016年8月のジャカルタ撮影記録をシメとすることにします。このときの撮影でお世話になった落花生。様およびパクアン急行様には、改めて篤くお礼申し上げますとともに、インドネシアの鉄道の発展を引き続き祈念したく存じます。

第八ジャカルタ炎鉄録 (42) メトロ05-104F

2018-03-13 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 インフラ建設の加速によって次期大統領選での二選を狙うジョコウィ政権にとって、KCICの空回りが余りにも明らかな中、ジャカルタの交通渋滞緩和に明確な効果をもたらす数少ない成果ととして、地下鉄MRTJはこれから大々的に喧伝されてゆくことになりそうですが、そんなMRTJはこのたび車両が日車で落成し、なかなか美しく乗ってみたくなるデザインが眼を惹きます。そして、MRTJ車両の第1・2編成が豊橋港へ送られるシーンを、いつもお世話になっております『西船junctionどっと混む』様が、渾身の中の渾身という感じでレポートされています。既にご覧になった方も多いでしょうが、まだの方は是非、インドネシアの電車史における歴史的な一瞬をアツく切り取った画像の数々をどうぞ!



 それにしてもMRTJの電車、日本の官民がアジア諸国の都市鉄道向けに描いた規格「STRASYA」に従った仕様となっているとのことですが、前回約20年前にインドネシアに輸出された電車であるHITACHIと比べますと、本当に隔世の感があります。20年間を隔てたこのデザイン面での洗練こそ、インドネシア、そしてアジアの経済発展の何たるかを雄弁に物語るようです。 
 なお、車番はインドネシア運輸省が定めた共通の付番ルールに従っているのが面白いところです。すると、当面KCIが導入する次期増備車は武蔵野線205系が内定しているようですが、このあと仮に完全に新造車増備へと移行し、KCIもMRTJの車両に興味を抱くとなりますと (1067mm/直流1500Vは共通)、ひょっとするとMRTJとKCIの車両が並行して増備された際、全く入り乱れた付番になる可能性もあるのでしょうか?
 しかしまぁ、MRTJの新車がここまで見映えしますと、KCIの日本中古車で最もモダンなスタイルと思われるメトロ05系の存在が霞むように思えるのは私だけでしょうか。しかも性能的にはチョッパ制御ということで、KCIでますます増え行くVVVF車と比べて見劣りすることになります。というわけで、いずれはメトロ05系の置き換え用として、新造車またはメトロ7000系VVVF車が入ることになるのでしょうが、個人的にはメトロ8000系を是非……(←要するに言いたいことはこれだけ。椅子に何が何でも7人座らせるためのポールが完備されて以来、メトロ8000に当たると苦痛で苦痛で……)。

第八ジャカルタ炎鉄録 (41) パラヒャンガン万歳

2018-03-08 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 詳しくはパクアン急行様のブログをご覧頂ければと存じますが……ジャカルタ・ガンビール駅と西ジャワ州の古都バンドゥンを結ぶ伝統の特急パラヒャンガン、及び1等オンリー列車のアルゴ・グデは、高速道路の開通のため、私が初めて訪れた2009年頃にはかなり落ち目になっており、しばらくすると減便・減車が激しくなり、ついにはパラヒャンガンとアルゴ・グデが統合されて「アルゴ・パラヒャンガン」となったものの、昼間はいつ見てもガラガラの青息吐息な状態が続いていました。機関車を含めて8両中、罐・電源荷物車・食堂車・アリンアリン (衝突対策の控車) を除けば、客扱いしているのは僅か4両で、しかも使い古しのボロが充当される割合が高く、さらにスッカスカ……。もうどう考えてもヤバいし悲しすぎる、と思ったものです。



 しかし、列車を使えばバンドゥンまで3時間台で着くのみならず、途中のプルワカルタとパダラランの間は息を呑むほどの絶景の連続……(複線の新線に一部切り替わってしまいましたが)。乗れば本当に素晴らしく、ジャカルタから超お手軽に日帰りでインドネシアの長距離客レ気分を味わうことが出来るという点でも極上の列車だと思うのですが……。それだけに、ヘタすりゃ本当に高速バスや自家用車にKO負けして廃止になってしまうのでは、という危機感が外国人ヲタながらも募ったものです。
 ところが何と! 最近は高速道路の渋滞激化により列車利用が劇的に回復しつつあり、最新鋭2018年製ステンレス客車も増発分として真っ先にアルゴ・パラヒャンガンとして投入され、長大編成が約1時間間隔でガンガン行き交うL特急状態が実現しているのだとか! パクアン急行様もおっしゃる通り、カーブと急勾配の多いこの区間に四国の振子DC特急の技術で造った特急車両を入れれば、チャイナな高速鉄道KCICに十分対抗可能だと思います……。
 というわけで、2016年に撮影して未アップだったアルゴ・パラヒャンガンの画像を貼っておきます。最近は製品受注が立て込んであたふたしており、更新間隔が開き大変申しわけございません m(_ _)m

第八ジャカルタ炎鉄録 (40) Eko急行スラユ

2018-03-02 21:03:00 | インドネシアの鉄道


 先日の日経新聞によりますと、マンガライ〜ジャティヌガラ間の新高架橋建設工事中に発生した事故の波紋は甚だ大きいようで、ジョコウィ政権が自らの2選を睨んで2019年上半期を目標にインフラ建設を拙速に進めて来たことの是非そのものが問われているとのこと。そこで、一旦全プロジェクトの工事を止めて作業の安全を検証しているようですが (詳しくはパクアン急行様のブログをご覧下さい)、2019年に様々なインフラが出揃うという物語は砂上の楼閣の如く崩れ去り (今回の事故現場はまさにチリウン川沿いの低湿地)、再びチンタラとした工事進行に戻ることでしょう。すると……当面のボトルネックになっているブカシ線の複々線化やマンガライの立体交差化は先延ばしになるのかも知れません。



 いっぽう、これまたパクアン急行様のブログによりますと、スルポン=バンテン線の客レ冷房化により離脱して久しかったKRD改造超腰高客車が、そろそろチカウムに送られて解体される見込みとか……。個人的にはこの客車、メラクまで往復する鈍行で乗ったことがありまして、乗り心地は最悪レベルなうえにクーラーもなく、車内は進むほどにゴミだらけになって行き、物売りや田舎者の会話もやかましく、何とも悲惨の限りな思い出がありますが、それでも何だかんだで楽しかったのも事実です。ドアの脇のロングシート端に陣取り、全開にしたドアから入って来る風で涼味を感じつつ、オープンドアの超ワイドビューを堪能できましたので……(この点は非冷房エコノミ電車も同様)。
 そんな極悪な乗り心地の超腰高客車のうち、ごく一部がバンドゥン近郊用として冷房改造されているとのことですので、これはマジで乗りに行きたい……(走行中、最早ドア窓は閉じられてしまうでしょうけど)。全く以て酔狂極まりない話ではありますが。
 というわけで、なかなか複々線化が実現しないブカシ線の上を爆走するバンドゥン方面行き列車として、エコノミ客レ急行スラユSerayu号の画像を貼っておきます (なお、スラユはバンドゥン駅通過扱いで、バンドゥンの街外れにあるキアラチョンドン駅に停車します)。かつては特急がメインだったCC203が牽引する光景もまた、時代の移ろいを感じるものです。この列車、帰省シーズンでなければ大体空いていて、ボックスシートを占拠しながらダイナミックな山越えを楽しめるという点でもオススメです。