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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急8590系・富山地鉄到着!上市の陣 (中)

2013-07-15 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 さっそく雷鳥色14760形との並び! しかもHM付き特急うなづき!



 東急車が西武に直通し始めた2013年、遥か富山でも西武特急と東急が並ぶ!



 鳩マークのおけいはん特急色と東急ステンレスカーが並ぶという新鮮な衝撃!



 かぼちゃ14760・特急うなづきも! しかし空気は超湿気と酷暑 (@o@)

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 富山貨物駅から上市駅に搬入された東急8692+8592は、恐らく11時頃までに無架線の側線に目出度くオンレールとなりましたが、搬入に当たった超大型トレーラーが駅前広場に撤収してからはしばらく動きがなくなりました。まぁ有り体に考えれば昼食休憩ということでしょうが、富山方には富山地鉄名物の超ヘロヘロモーターカーが連結されており、何時でもさらに動いて架線下への移動OK!という雰囲気でしたので、恩田と長津田で8692Fを見守ってきた者としては「その瞬間を見逃してなるものか……!」と思いまして、地元の人も超!びっくりな今年一番の酷暑の中 (富山市内の観測機器で36.2度に達したとか……ということは、普通の屋外はもっと高温! @o@;;)、駅前の駐車場にお邪魔しましてしばし待機!
 すると、当然のことながら定期列車が頻繁に姿を現し、その都度8590系との感動の初並びシーンが展開されるわけですが、このひとときにはあたかも狙っているかのように富山地鉄の代表的編成が次から次へと顔を出し、8590系の入線を祝福しているかのようでした♪♪ 特に個人的には、日車ロマンスカーの系譜を受け継ぐ14760形との組み合わせに「ついにこの日が来たか……」と感無量であったのもさることながら (日車ロマンスカーという点では長電2000系と8500系という先例もありますが)、今や副都心線を介してダイレクトにつながった西武と東急の電車が、富山という地でも競演することになったということの歴史的意義を大いに感じるものです……! 初代レッドアローがまだ活躍し、東急東横線に8590系が登場した1980年代後半、まさかこうなるとは夢にも思わなかったものですが……(笑)。また、東急と京阪という、車両・運用・沿線といった何から何まで異なるカルチャーの鉄道会社の車両どうしがこうして相まみえるというのも (一応東急は不動産業面で京阪沿線に進出しているようですが)、中古鉄道車両譲渡マジックの成せる技というものでしょう♪
 しっかしまぁ……超酷暑の中、こうして待ち続けるのはツラいの一言! しかも、果たして本当に8590系が動き出すのかどうか皆目見当もつきません。やがて立山に連なる山々が霞み、暑さと湿気がピークに達し、かぼちゃ14760と8590の並びを朦朧とした意識で撮りつつ、「果たして今日こうして来たのは正しかったのか、それとも無駄足だったのか……」と煩悶を繰り返していると、ついに新たな動きが起こったのでした!! (続く)

東急8590系・富山地鉄到着!上市の陣 (上)

2013-07-14 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 去る9日に長津田から富山地鉄に向け発送された東急8590系は、翌10日に無事富山貨物に到着し、それを受けて11日には富山地鉄公式HPにて「大型通勤型ステンレス車両の導入について」と題する正式な告知がなされました! それによりますと、富山地鉄としては北陸新幹線の開通を控え、新幹線に密接にリンクした二次交通手段としての存在感を強めようという目標があり、そのために運転間隔の増大や都市的な鉄道にふさわしい車両を導入し、大いに沿線住民にアピールしたいということかと思われます。既に、ICカード乗車券「ecomyca えこまいか」が鉄軌道全線・全車内 (無人駅用) ならびに全路線バス (一部コミュニティバスを除く) で利用可能となっており、その便利さは使って納得! そこで、富山地鉄及び富山ライトレールが擁する網の目のような路線網を活かし、公共交通の利便性が極めて高い都市として富山という街を創って行こうという気概も感じられるものですが、恐らく今回の東急8590系導入による増発 (?) は、14710形廃車以来18年ぶりのロングシート車、富山港線73系廃車 (当時中坊だった私には余りにも遠すぎ……未乗 T_T) 以来28年ぶりの4扉車ということで、恐らく「地方鉄道の都市鉄道への脱皮 (?)」のシンボルとして、今後大いに注目を集めることは間違いないでしょう!



 というわけで、東急ファンのはしくれにして田都ユーザーであり、しかも1986年に中学卒業記念で (年齢バレバレ ^^;) 初めて雪の富山地鉄を訪ねて以来の富山地鉄ファンでもある私にとって、今回の一件はこの上もない慶事! もちろん、従来ほとんどの車両が2扉鋼製車で、3扉車すらその存在感が極めて弱かった (モハ10055の廃車以来存在しなかったはず) 富山地鉄に、突然東急4扉ステンレスカーが入線したことへの拒否感を表明するネット記事を散見するのも確かですが、誰が何と言おうと個人的立場としましては「万歳!万歳!万々歳!!」なのであります (爆)。
 だからこそ、今回の8590系輸送劇にあたっては、なるべく時間を確保して恩田に通い、新デヤと8692+8592の連結シーンを見届け、酷暑の長津田におけるY000系による授受線押し込みとDE10牽引による「三途の川」通過を見届けるなど激しく気合いを入れて来たのですが、それに加えて富山地鉄公式HPにおいて「緊急撮影会」が告知されたものですからもう大変! もともと「3連休に入る前日の12日に年次休暇を取って早めに北陸入りし、気になるあの路線のあの車両や、まだ乗ったことがないあの路線を楽しむことにしよう」と思い、往路の夜行バスと帰路のはくたか→新幹線を予約していたのですが、そんなタイミングで「これは……京阪2階建て8831の到着と東急8590の到着を同時に祝う打ち上げ花火に違いない!」としか思えないようなイベントが開催される以上、速攻で申し込んだことは言うまでもありません! 
 しかし当初の予定では、まず11日の夜に夜行バスで向かうのは福井であり、初日は福井・金沢・高岡界隈、2日目に富山界隈を撮って帰宅……という段取りであるはずでした。いやその……10日に富山貨物に到着した8590系は、速攻でトレーラーに載せ替えられて上市に向かい、11日の昼には目出度く富山地鉄に入線と相成るのだろうと思いまして……稲荷町にて8590系と対面できれば御の字だ!ということです、はい (^^;)。しかし……夜行バスの車内でスマホをいじり、某巨大掲示板を眺めていたところ、11日の時点では未だ上市に8590系は到着しておらず、いっぽうで富山貨物にいる8590系の一部はオンレールではなく別の場所に移動した云々……。
 そこで、これは福井・金沢あたりで油を売っている場合ではない!と判断しまして、朝の福井鉄道をクルマの洪水に揉まれつつ (鬱) 撮影した後は、サンダバ1号にに乗って一気に富山へ! 立山そばにて腹ごしらえ&塩分補給を済ませた後、時間帯が時間帯なだけにスカスカ気味な御京阪10030に乗り、いよいよ目指す上市に着いたところ……うぉぉぉぉーーーっ! マジでいた!!♪♪(^O^)v もっとも、クレーンによる作業は終わったばかりで、クレーン車やトレーラーが駅前広場にゾロゾロと出て来ましたので、僅かに一大スペクタクルには間に合いませんでしたが、後々考えてみれば……とにかく福井で機転を利かせてサンダバに飛び乗ったのは激しく正解であった!!とこの後思い知ることになります (続く)。

 ※稲荷町大本営発表……東急8590系と京阪8831はミトーカにはなりません!! この一言で人は何と幸せになれることでしょうか! バンザーイ!!

えち鉄2013薄雪化粧 (3) 2101B形

2013-05-25 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 去る1月に撮影したえち鉄2101形のうち、前回アップした2101C・D形は残念ながら撮るのみで、南海1201形のシャウトと過激な揺れは結局お名残体験出来なかったのですが、それにしても2101C形と2101D形の区別が分からん…(^^;;)。一方、B形とCD形の違いは余りにも明らかです。すなわち、B形はA形と同様、えち鉄への継承時に名鉄3300系 (Ⅱ) や7300系で用いられていたFS系台車に換装し、同時にモーターも90kwの大出力にパワーアップしたグループであり (B形は直通空気ブレーキ化)、南海1201形に由来する2001→2101形とはほとんど別物の、名鉄AL車の忘れ形見のようなものであると解釈することが出来るでしょう。これはこれで、かつて中学・高校生の頃名鉄AL車に狂った私にとって胸が熱くなる存在であり、とりわけ瀬戸線6750系の消滅後は、貴重さに輪をかけていたと言えるでしょう。
 そんな2101B形・2108+2109は、勝山から快速として福井に到着した後、三国芦原線の区間列車として西長田まで1往復する運用に入っていましたので、極めて貴重な乗車の機会を満喫することにしました♪



 当初、西福井までは通学の高校生で車内は賑わっており、釣掛の轟音もイマイチ阻害されがちでしたが、西福井で一気に空気輸送となってからは……もう例えようもないほど極上のひとときに♪♪ 九頭竜川の鉄橋を越え、平原を越え……雪景色に狂おしいほど雄々しき釣掛の絶叫を響かせながら突っ走る車体に身を委ねながら、「嗚呼……こうして本朝における釣掛式高速電車の時代が終わって行くのか……かつて名鉄特急として俊足を誇ったAL車の栄光よ永遠なれ!!」という感慨に耽ったことは言うまでもありません……。
 そして西長田では、折返し待ちの10数分間、たった一人の超豪華撮影会状態に! v(^O^)v これがもし首都圏であれば、消える間際の車両に引き寄せられてやって来るヲタは私だけではないはずで、独占撮影など不可能でしょう。しかし、まさに首都圏から遠く離れ、関西からも多少時間を要する福井だからこそ、あたかも上田交通の昇圧直前を思い出すような「超貴重な車両をたった一人で独占♪」という究極の贅沢を味わえるのでしょう……。そして福井への復路も、既にラッシュが終わり、かといってショッピング乗車には中途半端な時間帯であるため、又しても空気輸送! 何はともあれ、本当に贅沢過ぎる西長田往復でありました……。
 今のところ2101形は、119系改め7001形の予定購入数が未だ揃っていないためか、まだ2連1~2本が残っているようですが、基本的に予備車扱いといわれ、訪れれば必ず乗車・撮影出来るという状況ではなくなっていることでしょう。そんな中、2101B形・2108+2109は、折角の冷房車であるにもかかわらず、恐らく検査切れのためか、一足先に廃車となってしまったようで合掌……(T_T)。今後、最後まで残る2101C・D形が、無事故で天寿を全うすることを願うばかりです。

 ともあれ、こうして2101形は歴史の彼方へ去って行こうとしていますが、鉄ヲタの心の中には永遠に残るというわけで、来る8月に鉄コレえち鉄2101形が発売となることに注目しておられる方も多いことでしょう~。そこで勿論私も速攻予約し、発売のあかつきには激烈妄想6連を組んで走行させ、脳内でデンジャラスな釣掛6両連続電動車通過音を炸裂させる予定ですが (→変電所がフッ飛びそう。爆)、詳細な製品概要が富技公式HPに載るに至って思わず「をを……」と声を上げてしまいました。何と!私が超ガラ空きの車内でお名残乗車を味わい、西長田でも個人完全独占撮影会に没頭した2108+2109が発売されるとは……♪♪ まさに私のために発売されるようなもの……(←自意識過剰過ぎ ^^;)。あ、もちろん、発売時にはちゃんとパッケージに「2101形セットA」と印刷されることにより、将来的にはK-16を履いた両運車や非冷房車が発売されることを期待しておりますし (とゆーか、何故メジャーなK-16装備車[本来の南海1201の台車]から発売しないのかという疑問が ^^;)、京福福井の鉄コレも何のかの言って充実しつつあることから、京福福井時代バージョンの発売も待望したいところですね……。

えち鉄2013薄雪化粧 (2) 2101C/D形

2013-05-09 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 この春の気候は寒暖の差が激しく大変ですね……。皆様ご体調は如何でしょうか? そんな日本の春と比べてもはるかに気温差が激しい当ブログではございますが (冷汗)、あくまで思いつくままに備忘録を綴って参ります。というわけで、かなり間が開いてしまいましたが、1月中旬に福井を訪ねた際の記録の続きです。
 えちぜん鉄道の楽しみとして、勿論前パン+幌つきの元愛環・6001&6101形も良いですが、釣掛式電車党にとって究極の魅力を放っているのは2101形であると言えましょう。えちぜん鉄道が京福福井から一部の車両を継承して開業した当初、2101形は圧倒的多数の主力の座を占め、しかも京福福井の命運をはじめとして全国各地の釣掛式電車の寿命を縮めた1両1系統ブレーキの問題ゆえ、常に予防措置として2連で運行されることとなり、終日盛大な走行音を沿線に響かせていたものですが……やがて愛環車の入線に伴い、自動空気ブレーキ装備の2101A形は全車消滅、直通空気ブレーキ装備のBCD形がラッシュ時を中心に最後の活躍を続けて来ました。



 今回の訪問は勿論、119系改め7001形のデビューを控え、是非最後に2101形と雪景色の組み合わせを激写し、出来れば乗っておく……というのが最大の目的であったことは言うまでもありません。もっとも、乗車を楽しむのであれば、前日夕方から福井入りし、帰宅客を乗せた勝山行で山登りの轟音に耳を傾けるに越したことはないのですが、残念ながら時間の都合で朝のラッシュアワーのみの訪問に……。それでも、非冷房でもどっこい残る2111 (C形) と、冷房改造されながらも南海1201形そのままのK-16台車を継承している2116 (D形) の編成が姿を現した瞬間、体内の血流は急激にヒートアップし (笑)、ファインダー越しに愛情光線を直射せずにはいられません (*^^*)。嗚呼……今やこれほど巷にはVVVFのステンレスカーやアルミカーが溢れているというのに、戦前製のメカニズムを保った釣掛の老勇が活きているということ自体、奇跡と言わずして何なのでしょうか……。
 なお、1月時点で2101形が入っていた1本目のスジは、福井到着後通常であればすぐに福井口入庫となりますが、通学の高校生による着ぶくれラッシュが深刻な場合には、新田塚行臨時電車として運行されます。回送サボのままですが……(笑)。しかも、新田塚では信号扱い上折返しが出来ないようで、そのまま西長田まで延長回送……。雪の平原を、誰も客がいない釣掛が走るという、何とも贅沢過ぎる光景を撮り逃した気分は少々フクザツなものがあります (^^;)。

えち鉄2013薄雪化粧 (1) 6101形

2013-04-14 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 今春における巷の鉄道の話題といえば、やはり何と言ってもJRや大手私鉄に注目が集まりがちですが、一方で地味~に地方私鉄の世代交代が進んでいることにも注目しないわけには行かないでしょう。そして同時に、そんな地方私鉄のいまを丹念にじっくりと訪ね歩くヒマがない……というフラストレーションもたまります (←だったら1週間の休暇を外国ではなく国内に使えよ……という声が聞こえて来そうですが。とはいえ、先月の休暇は日本列島が悲惨な気象に見舞われたのと重なり、国外に逃亡して大正解☆)。それでも「どうしても今あそこに行っておかなければならない……」と思わせるだけの強烈な磁力を発している場所があれば、何が何でも時間を捻出して訪ねてしまうというものです (笑)。この冬から春にかけて、個人的にそんな磁力を発していたのは福井。そこで今年の1月半ば、京都で夕方から開かれる会合のために出張したついでに、例によって昼間をまるまる休暇扱いとして福井にて出張ついで鉄に励んだのでした♪ その翌日に訪れた近江鉄道の大当たりレポートが終わったところで、ようやく本命 (?) ・怒濤のスーパー大当たり福井訪問レポートを連載して行きたく存じます。完璧に季節外れとなり、しかも古い話題になってしまったかも知れませんが……まぁこのブログの本質は個人的な備忘録であるということで (^^;



 今回……と申しますか去る1月の福井訪問は、前日の夕方に都内での仕事を終えたのち、東京を18時過ぎに発車する「ひかり」でまずは米原へ。そもそも北陸を訪れるとなれば、北陸フリーきっぷのグリーン車用を奮発し、上越新幹線&ほくほく線経由で非日常のくつろぎを感じたいところですが、ここ数年来たまに北陸を訪ねる度に、必ずと言って良いほど京都出張と抱き合わせであり (→つーわけで北陸フリーきっぷ使えず -o-)、何ともドタバタとしたものとなっているのは遺憾なところです。しかしまぁ、何とか東海道新幹線+特急利用で時間をひねり出して訪問できるだけでも有り難いところですし、前日深夜に福井入りしてしっかりと睡眠し、翌朝から突撃体制 (スーツ姿ですが。笑) をとることが可能というのも非常に重要です。気力は20~30台のつもりでも、体がオッサン化してしまった今や、夜行高速バスで移動したのち朝から乗り撮り鉄で闘い、さらに京都で会合に出席する……というハードな予定をこなすことは不可能であります (哀しい……^_^;)。
 というわけで、福井駅前○横インの美味いおにぎり朝食でパワーをチャージした後は、いま以て新鮮さを失わず素晴らしい塗装のえちぜん鉄道6101形を撮影して完全に目が覚めました♪ 総じて、極寒でありながら余り積雪がなかったといわれる今年の北陸の冬……たまに更新されるえちぜん鉄道の公式ブログでも、この冬は守護神ML521形の出番が極めて少なかったとか。したがって、車両への雪のこびりつき具合がイマイチではありますが、少なくとも寝ている間の降雪で道床がうっすらと雪に覆われたこと自体を喜ぶべきなのかも知れません (*^O^*)。
 前菱パンの6101形は、それ自体非常に魅力的な被写体ですが、勘の良い方は既にお気づきの通り、もちろん今回の訪問のお目当ては別の車両……というわけで続く (^^;