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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

伊勢の細道2013 (2) 北勢線の三交塗装!

2013-12-01 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 先月の三岐北勢線再訪に当たって何よりも楽しみにしていたのは、三重交通時代の深緑+セイジクリーム (?) 塗装を復活させた200形連接車!! この車両は周知の通り、当初湯の山線にて、垂直カルダン駆動連接車という最高にマニアックなスペックで登場し、のちに湯の山線の近鉄化・標準軌化とともに(やはり近鉄となった)北勢線に移籍、電装を解除して270形にぶら下がることとなり、さらに三岐となって冷房化されて今日に至っているわけですが、今でもその強烈なマニアックさは、同じ車両の車内であってもスロープで高低差のある床面からも感じ取ることが出来ます (垂直カルダン装置搭載のため床下スペース確保の必要があったとか)。



 そんな200形が、このたび2014年の北勢線開業100周年を記念して、かつ鉄道の存在感を沿線にアピールするため(そして恐らくは鉄ヲタホイホイを狙って)三交時代の塗装を纏って登場したのは、確か先月下旬頃。ネット上で画像を眺め、思わず脳内がハートマークで埋め尽くされたことは言うまでもありません (笑)。
 とはいえ、クジ運が悪い私のことだけに、入庫という事態も十分有り得ます (-_-;)。それだけに、努めて無関心のふりをして (笑)、もし走っていればラッキー……という程度の腹づもりではあったのですが、いやいや到底内心の期待を押さえきれるものではありませんで、見かけた瞬間脳内は激しく祭り状態に!! (^-^;)。いやー、天気は悪かったですが、高感度万能マシンEOS 5D MⅡの助けを借りて、実に良い感じ撮りまくりでした♪ 1カット目は後追いですが……。
 何はさておき、約1年後には相棒のモハ277も検査後に同じく三交ツートンになるとのことで、実に楽しみです!! 一方その前に、こんな感じの混色編成も期間限定の悦楽ということで、出来るだけ北勢線は重点再訪対象としたいと思っております。そういえば元西武701系の事故編成に新101系の部品取り車を連結して復活させた珍編成も登場したことですし……。

伊勢の細道2013 (1) 北勢線三岐塗装

2013-11-24 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 伊勢の国が式年遷宮で千客万来の大賑わいとなっている今日この頃ではありますが、その一方でヲタを除けば余り知られることなくひっそりと走るローカル線もあるわけで、式年遷宮で伊勢の国を意識するにつけ、そういえばこの一帯で撮り鉄をしたのも四日市・海山道貨物の最後を撮って以来ご無沙汰だな……と思い当たりました。そこで、先日の京都出張ついで鉄に際しては、朝から夕方の用務(会議出席)までまるまる時間を確保出来たことから、近鉄&元近鉄のナローゲージに焦点を当てまして、まずは早朝の「のぞみ99号」で名古屋入りし、さらに関西線に乗って降り立ったのは桑名! 養老鉄道に乗りたいのもやまやまですが、とりあえずは久しぶりに北勢線モハ270の釣掛シャウトを楽しむべく、西桑名駅にて三岐鉄道一日乗車券をゲット♪ 高速化対応が終了したとは言いながらも結構低速で必死に勾配を登って行く奮闘ぶりを満喫したのでした……♪♪



 とりあえず今回の北勢線訪問にあたり嬉しかったのは……撮影時には基本的に広告ラッピング無し編成に当たったことであります (^o^)。周知の通り、伊勢エリアの近鉄&元近鉄路線には、複数企業がスポンサーとなったド派手なラッピング車が走っており、某コンサルタントはまだマシであるとして他の会社のそれは結構鬱陶しいわけですが……少なくとも先日の時点の北勢線では全体ラッピング編成ゼロ!! 戸袋窓や戸袋部分に某病院のステッカーが貼られた編成が最もハズレとなっており、こんな感じで純粋な三岐標準塗装姿を満喫出来たのでした……(*^^*)。1M2Tまたは1M3Tというムリヤリ気味な編成においてパワフルな役目を担う胴長 (?) なモハ270が魅惑的であるのは言うまでもありませんが、三重交通時代から連綿と引き継がれた連結面丸妻車がそこはかとなく醸し出すオールドタイマーぶり (全面的にリニューアルされたマスクだけを見ると「へ?」と思われるかも知れませんが)も見逃すことは出来ません。
 今回、一応試しに (^^;)。西桑名方の先頭クハにも乗ってみましたが、モハ270に乗ると全身にビンビン伝わってくる凄まじい轟音と震動が全くなく、ただのんびりと静かに細い線路上を転がっているに過ぎないことが良く分かり(何せサハを2両も挟んでいれば……)ある意味で全く対極的な面白みを知ってしまったのでした (笑)。勿論、今後再び乗るとしたらやっぱり電動車ですが……(^^;)。
 とまぁこんな感じで北勢線を撮ったものの、今回はこれらのカットもあくまで余興に過ぎません (爆)。では本命とは一体……? 既にお気づきの方もおられるでしょうがまた改めて (^^;)。

富山地鉄17480形運行開始!(7) 通常初の立山登り

2013-11-14 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 富山地鉄公式HPにおける告知によると、当面17480形の運用は固定運用とされ、休日はまず上滝線を往復したのち立山へ入線することになっています(勿論、検査の都合で終日運休となることもあるでしょう)。そこで、究極の暴れ川として知られる常願寺川の治水事業にかつて携わった外国人技師が「これは川ではない、滝である」と語ったことでも知られる壮絶な山岳ゾーンに東急電車が営業運転で初めて乗り入れるシーンを記録せねば!という一心で、立山行きの始発急行で一旦立山に向かい、そのまま折り返して千垣界隈へやって参りました。
 この山岳区間における最大かつ超定番の撮り鉄スポットといえば、泣く子も黙る千垣鉄橋。しかし、電車を大きく撮りたい私としては、真横から遠望するアングルは余り好きではなく、しかも紅葉直前かつ光量が少なくドスい色の緑の峡谷ということで、8590を撮っても余り写真映えしないなぁ……と思ったのも事実。そこで、フツーにブラブラと歩いてテキトーなところで「これぞカーブと急勾配三昧の立山線で悪戦苦闘している雰囲気がありまくりだな♪」と目星をつけて待つことしばし……やって来たのは10030南瓜色でした。一体何故……(号泣)。



 そこで一旦電車まつりに向かうべく、折り返し10030に乗って稲荷町に着き、二階建て編成を撮ったり物販コーナーを冷やかしたりすることしばし……何と、17481Fはフツーに所定の上滝線運用に戻ってやって来たではありませんか (激泣)。昨晩の懇親会でお会いした方に伺ったところ、何とまぁ、一旦入庫して再び出庫したとのこと。何があったのか……。そして結果的に言えば、わざわざ10030南瓜を撮るために山岳ゾーンに分け入ったとは……(-_-;)。
 というわけで、上滝線の2往復目はみすみす逃してしまいましたので、3往復目を撮るべく上滝線方面に向かったところ、うわぁぁぁ……上滝線撮影は晴れると架線柱の位置からしてやりづらいというのに、そして折角それまで曇っていたというのに、17480の3往復目を撮ったときに限ってドピーカンに晴れ、側面ツブれまくりになったという……(滝泣→上滝線内のカットはそれゆえアップ省略です -_-;;)。上滝線で直前に10030南瓜を撮った際には首尾良く曇りましたので、もう運気的に見放されていると申しますか何というか……。ぐぬぬ……10030も南瓜色ではなく別の色であれば気分も盛り上がるのですが (爆)。
 何はともあれここまでの時点で、上滝線運用はちゃんと入り、立山線運用には入らなかったことから、「まさか立山線運用は観光客もまだまだ乗るシーズンであることから意図的に17480を外しているのではないか。したがって午後の立山行も別の車種で代走なのではないか……」という疑心暗鬼が脳内を埋め尽くし、果たして1本前の立山行に乗って千垣界隈にリベンジしに行く価値はあるのか??という煩悶に襲われたのでした。しかし……既に全線での通常営業一番列車(@上滝線)に乗って撮った以上、立山線通常営業一番列車も激写しなければ、今日一日何のために富山に留まっているのか?ということにもなりかねません。
 そこで……どうせ夕方の「はくたか」指定券を買っているだけに、敢えてギャンブル一発勝負に出ようと思いまして、岩峅寺からは山岳区間へ。朝方17480の山登りを待ち構えた場所に再び立つことしばし……やがて山峡に車輪のきしみを響かせてグイグイ登って来たのは17481F!! (*^O^*) そう……まさにこの、秩父でも長野でも撮れない33‰急勾配での力強すぎる表情を (秩父は意外にも、貨物対応のため急勾配ではなく、長電は中野以遠に8500系入線不可……)、立山線営業一番列車で撮りたかったのです!!!! その後は、立山から折り返して来た17481Fの急カーブ通過シーンを、生い茂るススキとともに激写!!! いや~ホント、東急8000系列の中でも最も険しいところを走っている雰囲気を完璧に表現しきって大大満足です♪♪ ま、出来れば今回の2カットは朝の内に撮影を済ませ、午後は千寿ヶ原界隈で17481Fを撮りたかったのですが……。積雪期の課題ということになりますが、冬期は如何せん立山線の本数が少なすぎます……(苦笑)。

富山地鉄17480形運行開始!(6) 通常営業初運行!

2013-11-12 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 富山地鉄17480形の営業運転一番列車、ならびに登場記念イベントは、2日のヲタ限定特別運行ということになり、3日以後の通常営業運転開始は特別なHMもステッカーも一切無いという些か寂しいものとなりました。しかし、東急ファンのはしくれ中のはしくれとして、わざわざ神奈川県内から来ている以上、そして富山駅前に宿泊している以上、たとえHMも何もない運行開始であっても、3日朝5時5分発の上滝線一番列車から始まる通常の営業運転開始を見届けないわけには参りません。
 というわけで、前夜の夜行バス乗車もあって寝不足気味なのをこらえつつ4時過ぎに起床し、4時45分過ぎに電鉄富山駅に着いたところ……先客ヲタは全くなし! 



 そこで、「やはり昨日の参加者の皆様は酔ってそのまま眠っておられるのだろうか……それともロングシート車のデビューとして全く注目を集めていないのだろうか?」と勘繰っていたところ、やがてもう1名、前夜の懇親会でたまたまお隣の席となった田都沿線民の老紳士氏がお越しになり、以上2名で稲荷町からの回送が到着するシーンを激写したのでした……。
 やがて、地元のリーマン客がもう1名現れ、計3名の客を乗せて17481Fの富山地鉄での活躍が本格的にスタート! リーマン客が南富山で下車したのち、大庄で沿線学生ヲタの方が乗車するまで、とりわけ最も激しく飛ばす開発~月岡~大庄間では何と!田都利用者2名のみが通常営業処女運行を見届けたということに……!
 既に夜が長い季節に突入し、常願寺川の大鉄橋を通過するのも結局暗闇の中となり、やがて立山降ろしの冷たい風が吹き付ける岩峅寺に到着して、通常運行一番列車の旅は無事終了~。ロクに客もいないまま、再び17481Fは富山へと折り返して行きましたが、何はともあれこうして、東急8590系あらため富山地鉄17480形の通常営業運転が、ひっそりと、しかし着実に始まりました。戦前の駅らしい雰囲気が充満したうら寂しい山麓の駅・岩峅寺に、東横線のかつての花形車両が流れ着いて来たという光景自体、鉄道車両の流転の運命を濃厚に感じさせますが、まさにそんな東急ステンレスカーの新たな歴史的一瞬に立ち会うことが出来たということで、静かながらも熱い興奮を感じずにはいられません……。
 この後は、立山線の一番列車に乗ってさらに山深く分け入り、富山で折り返した17481Fが山登りをするのを待ち構えますが、事態は暗転……(続く)。

富山地鉄17480形運行開始!(5) 急行幕を撮る

2013-11-08 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 稲荷町を13時過ぎに出発した楽しいヲタツアー走行は、最後の最後まで特急並みの猛然とした走りとともに神がかったサウンドを響かせまくり、次第に薄暗くなり始めた16時半前に電鉄富山に到着して無事終了となりました。しかし、17481Fはすぐに稲荷町に引き上げるわけではなく、しばらく1番線も空いていることから、そのまま撮影会モードに入りました♪ まずは、急行・電鉄富山行という、今後日常的に見られることになる定番表示を撮り、○トーカEXPの2番線到着後は、本家東急・西武の副都心線直通による出逢いに次いで富山でも見られるようになった東急・西武の並びをひとしきり撮影したのでした。反○トーカ主義者の私ではありますが、富山地鉄のそれにつきましては、正面の社紋の位置が中央に移り、スカートの如何にもミ○ーカな「地」のロゴが消されさえすればまぁ許せるかな、と思っておりますので、一応撮った次第です。でも面倒臭いのでアップしません (爆)。



 ミトー○EXPが去った後は、徐々に17481Fの稲荷町回送時刻が近づいているということで、最後のリクエストが参加者の間から出て「急行・岩峅寺 (寺田経由)」に! これは実際には存在しませんが、一応有り得る組み合わせですね~♪ 出来れば他にも、西魚津や新魚津、あるいは電鉄黒部といった幕も撮ってみたかったですが、まぁまたいずれヲタ限定イベントを開催して頂ければ、撮る機会もあろうかと存じます。
かくして、翌朝5時まで17481Fが稲荷町での眠りに就いたあとは、一旦ヲタツアーは解散となりまして、各自宿に戻って休息するなどして再び18時過ぎに集合~。先日も記しました通り、富山地鉄ホテル最上階にある宴会場兼レストランを貸し切っての懇親会となりましたが、席は全てくじ引きによって決められたということもあり、単独参加・複数の知り合いでの参加を問わず、全ての参加ヲタの皆様が対等な条件で他流試合に臨むということになり(これ、非常に良く考えられていると思います)、和気藹々とした雰囲気の中で酒もグイグイ消費され、富山の夜景を眺めながら関係者の皆様によるトークを楽しむ……という素晴らしいひとときとなったのでした♪ 総じて、稲荷町での撮影・見学、あれだけの激走を楽しめる3時間半の貸切運行、そして飲んで食べて楽しめる懇親会が組み合わさって、合計8,000円(1時間あたり1,000円)というのはメッチャ安い!! しかも嬉しいお土産が付いて事実上のキャッシュバック! (笑) 改めて申しますが、とにかく素晴らしいイベントでした♪ というわけで、心地よい興奮とともに宿に戻り、翌朝の通常営業運転開始に備えて就寝したのでした……。