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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

福井鉄道・冬の熱い一日 (4) 美濃町880形

2014-05-25 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 昨日は、金曜の京都出張のついでに福井に足を延ばしまして、久しぶりに福井鉄道とえちぜん鉄道を満喫♪ その後は「しらさぎ」のグリーン車に乗って名古屋に向かい、現在名古屋ご在住で長年来大いにお世話になっております「ぱれっと」様と約1年ぶりにお会いしまして、実に名古屋らしく美味すぎる鶏のつくねに舌鼓を打ち、お互い買い置きの鉄コレ・バスコレをお渡ししつつ(近鉄900系鉄コレゲット♪)、積もり積もった鉄な話題などで大いに盛り上がったのでした! ぱれっと様には心より御礼申し上げます m(^o^)m 
 但し、昨日撮影した画像のレタッチはこれからですので、約1年4ヶ月前の福井鉄道訪問記の続き (汗)。かつての美濃町線の主力として一斉を風靡した880形です。



 880形は、770形と同じ連接2連ということで、本来は高い稼働率が期待されているのかも知れませんが、このときは、770形や800形の稼働率の良さと比べ、美濃町線880形の稼働率の悪さが目立っておりました。何しろ880形は、コカコーラ全面ラッピングの編成を除き、全編成が北府で昼寝中……(滝汗)。一応パン上げし、たまに庫内で入換をしておりましたが……。
 う~む、880形はデカい田の字窓が最高に印象的ですし (*^^*)、何と言っても1980年の登場時には美濃町線の大胆なイメージアップに貢献する車両として鉄道雑誌などでも大きく取り上げられるなど注目を集めたものですが、同じ美濃町線の800形とは違って設計が古い分だけ高速運転には向いておらず、福井鉄道での営業運転開始直後には故障が相次いだといわれる展開を未だに引きずっているのだろうか……と勘繰らざるを得ません (汗)。……な~んてことを1年4ヶ月前の訪問では思ったものですが、昨日の福井では880形も2編成がガンガン運用されており、所詮杞憂であったことが分かって一安心♪ 逆に、880形ばかりがこぞって入庫入換していたのは一体何だったのだろう……と。

福井鉄道・冬の熱い一日 (3) 美濃町800形

2014-05-13 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 福井鉄道に輿入れしたドイツ路面電車を撮りたいのですが、これまでのところなかなか福井に行けない状態です (汗)。そこで、約1年4ヶ月前の画像のつづき……福井における名鉄岐阜600V軍団のうち、美濃町線を出自とする800形です。
 800形は、個人的には美濃町線での登場当初必ずしも関心を持っていなかったのですが (汗)、登場から5年に満たずして路線廃止→廃車という悲運、そして低床車黎明期の車両であるため今となってはゴツ目なデザインであることなどから、次第に情が移って撮る……という感じとなって今日に至っております (^^;;)。



 800形は単行ですので、基本的には閑散時に運行されることが多いようですが……とにかく詰め込みが効かないため、日中であっても武生に2両まとめて留置されている光景を見たような記憶があります。したがって、タマ数から言っても、営業運転に当たる確率は低い車両と言えるかも知れません。
 というわけで、802が動いている光景を記録することが出来たのは、200形撮影ほどの興奮は勿論ないにせよ (^^;)、そこそこナイスな出来事であったと思います♪ そして傍で眺めるにつけ、もし本当に客が少なければ、快適な車内+エネルギー効率上々な運用ということで、客と福井鉄道の双方にとってハッピーな展開なのでしょうが、例えば沿線の高校がたまたま午前中のみで、あらぬ事態に800形が遭遇すると……車内は激しくカオス (滝汗)。2枚目の画像を撮影後、次第に北府駅の福井方面行ホームに高校生があふれ始め、そこに800形がすぐに折り返して来たものですからさぁ大変!(自分が乗ろうというタイミングでなくて良かった! ^_^;) 乗り終えるまでに結構時間がかかっており、ダイヤ乱れの原因となるのでは……とヒヤヒヤものでしたが、その後大して乱れなかったのは、小回りの良さと高性能の成せる技だったのかも知れません。

福井鉄道・冬の熱い一日 (2) 揖斐線770形

2014-04-17 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 既に廃車が始まった福井鉄道200形は、ラッシュアワーにおいてこそ絶大な輸送力を発揮しますが、ラッシュが過ぎると一気に大柄な車体を持て余すのも否めない事実。そこで周知の通り福井鉄道は、2005年に一斉に廃止となった名鉄岐阜600Vの車両を、当時子会社であった誼でもらい受け、2006年の春から運用しているわけですが……以来既に8年経ったとは、本当に時の流れは早いものです (こりゃぁ~道理で自分自身のヲッサン度も増してしまうわけだぜ! ^^;)。



 そんな名鉄岐阜600V軍団のうち、個人的にみて最も活躍しているように見えるのは770形。いつ訪れても (って、それほど場数を踏んでいるわけではありませんが ^^;;)、武生や北府で寝ている度合いは低く、検査時を除いてフルに動いている印象があるのですが、そもそも770形が併用軌道での低速運転と鉄道線での高速運転の両方を視野に入れて製造された車両であることから、同じような路線条件の福井鉄道においてもまさにドンピシャなハマリ役なのでしょう。
 したがって、最近の福井鉄道を撮るということは、半分くらい (?) 770形を撮ることを意味しているようにも思えるのですが (んなこたぁない?)、昨年1月の撮影時においては770形の広告ラッピング度が低下しており、標準塗装姿を撮り貯めることが出来たのは嬉しいですね☆ 以前は地元紙スポンサーのQちゃん電車やら何やら、余り撮っても有難味が湧かない (ファンの方には失礼! ^^;) ラッピングも多かったなぁ……と記憶しておりますので。というわけで、標準色が増えた770形を、これからの緑が濃くなる季節でも是非撮影したいものですが (とくに併用軌道だけでなく郊外で!)、果たして何時になることやら (汗

福井鉄道・冬の熱い一日 (1) 青帯201F

2014-04-10 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 三陸鉄道の全線再開通をはじめ、日本全国のローカル私鉄には地元密着で頑張ろうとしているところが多々あり、少しでも時間を確保してそんな路線を何度でも巡礼してまわりたいものですが、いやはや個人的に最近は海外にうつつを抜かしてばかりで、あるいは特定のアツい路線に通ってしまうこと(例えば東急8590が移り住んだ富山地鉄)を除けば、余り国内で遠征をするヒマがないのは何とも遺憾なところです (汗)。それでも、何となく久しぶりに再訪してみたい路線は少なくなく、とりわけ北陸のローカル私鉄は雰囲気的にも車種的にも(そして関西出張ついでに遠回りして寄り道しやすいという点でも ^^;) 魅力的だと思います。
 そんな北陸のローカル私鉄の中でも福井鉄道は、武生&鯖江~福井間の直通需要をJRWに持って行かれた中でも、何とか途中の駅からの客を拾って福井の中心街にしっかりと送り届けようとする姿勢を明確にしているだけでなく、えちぜん鉄道三国芦原線からの客も同じく福井駅西口へとダイレクトに運ぶべく、田原町駅の全面改良など様々な施策を打っており、変化の真っ直中にあり注目すべきところでしょう。



 とりわけ、田原町駅のえちぜん鉄道直通対応に伴う改良工事が佳境に入りつつあるほか、周知の通り新連接LRT車両「FUKURAM」を導入し、さらにこの週末からは土佐電鉄から譲り受けたドイツ・シュツットガルト市電を「RETRAM」と命名して併用軌道区間を1日4往復させるなど、いろいろな動きが大いに興味をそそるところです。田原町~市役所前~赤十字前間は、意外と頑張れば歩いてもさほど時間がかからない距離であり、それだけにこれまでのモ800を用いた区間運転実験の試みも長続きしなかったものと思われますが、今回のシュツットガルト市電導入は、観光電車として話題性はそれなりにあるものと思われ、私も出来れば早めに撮って見たいものですね……♪
 いっぽう、そんな動きの陰で、古き良き福井鉄道のスター・200形は老朽化著しいこともあって引退を迫られつつあり、既にこの201Fは「FUKURAM」と代替で廃車となってしまいました……合掌。この画像は、早いもので約1年2ヶ月以上前、京都出張ついでに福井にも寄り道して撮影したものですが、これは決して朝ラッシュ時ではなく、何と日中に880形あたりの代走として運用に入っていたもので、単に併用軌道でのカットを決めてガッツポーズしたのみならず、北府から市役所前まで乗って楽しんだことを思い出します……。今思えば、それは201Fが引退直前の晴れ姿を私のためだけに魅せてくれたものだったのでしょうか。
 というわけで、福井鉄道の大きな節目にあたり、昨年1月に大量に撮ったきりアップしそびれていた福井鉄道画像があることを思い出しましたので、これから季節外れではありますが備忘録としてアップして参ります (汗)。

富山地鉄から消えた日車南瓜ロマンスカー

2014-03-06 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 富山地鉄では17480形の導入が順調に経過していることに加え、そもそも増結クハによる3連運用が朝の上滝線を除いて消滅してしまったためか、日車ロマンスカー軍団の一員であるクハ174が今月限りで廃車となるはこびとなり、来る9日にはヲタ限定1dayフォトラン貸切列車が運行されるほか、月末にも臨電やら稲荷町撮影会 (参加費500円) やらが用意されているようです。9日フォトラン参加者のみ、稲荷町でも特別な位置での撮影を許可……とは、何だか商売が上手いな~と思う反面、9日は最初から行けないという人は悔し涙を飲むしかないというわけで、些かビミョーなものを感じるのは私だけでしょうか。
 そんな富山地鉄の日車ロマンスカー、一足先にひっそりと、既に放置状態となって久しかった南瓜色10023F・14721Fが稲荷町から姿を消してしまったようですので、稲荷町で朽ちつつあった姿をアップすることで備忘録としたいと思います。



 かつて富山地鉄はもとより、北陸鉄道や長野電鉄など地方私鉄に新風を巻き起こした日車ロマンスカーは、敗戦直後の暗い時代から完全に脱してこれから東京五輪へと向かって行くという日の出の勢いを地方私鉄の沿線にも及ぼすという絶大な存在感を持っていたように思います(同時代たる昭和30年代は、未だ親から細胞分裂もしていなかったもので、あくまで推測です ^^;)。しかし……東京五輪から早いもので約半世紀、7年後に決まった次の東京五輪を待つまでもなく、これら日車ロマンスカーは約半世紀の電車の天寿に達してしまったということなのでしょう。
 1枚目の10023Fは部品取りとなって久しく、2枚目のクハ171は、相棒のモハ14721が豪雪の立山線末端部で立ちはだかる積雪との悪戦苦闘の末に尽き果てて出火……(右側に僅かに14721の先頭部が見えますが、車体の大部分はブルーシートをかけられた状態でした)。そして今や、火災の事後調査が全て終了したことで、証拠物品としての意味も失った14721+171は上市に送られ、すっかり部品置き場と化していた10023Fも、昨年11月の富山地鉄まつりで展示 (工場と上りホームのあいだに留置) されたのを最後に消えてしまいました。去る1月に17480形+雪景色目当てで訪れた際には、影も形もなし……。まぁこれもまた、登場から約半世紀を経て致し方なし、ということでしょうか。