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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

富山地鉄紳士録 (3) おけいはん10030

2014-07-29 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 先日は鉄コレ富山地鉄10030形の南瓜色と大井川3000系が発売されました、が、まぁそもそも昨年秋に発売された京阪3000系の造形がそれなりに良かったことから、今回のブツに関しても、塗り分け境界線付近のイマイチな塗り (泣)、ならびに分解時に窓パーツが非常に外れやすいこと (滝汗) を除けば文句のつけようはありません。むしろ、富山地鉄鉄コレのますますの充実ぶりに驚くばかりです。
 そこで必然的に、次はおけいはん色を復活させた10033Fが来るのではないか……と予想してしまう次第ですが、果たしてこれは京阪色復活直後の2連で売られるのか、それとも鉄コレ史上初の2階建てとなるサハ8831あらためサハ31組み込みの3連となるのか、今から気になりまくりです。もっとも、サハ31に祇園祭絵巻を継承するにあたっては、著作権をめぐる交渉も抜きには出来なかったわけで(昨年7月の稲荷町イベントにおける担当者談)、まぁ鉄コレの廉価を辛うじて保とうとするならば、やはり2連で出て来るのでしょうか。もちろん、3連での発売が予告されれば、それはそれでオドロキですが……。



 というわけで、そんな10033Fのサハ31組み込みシーンをアップします。周知の通りサハ8831あらためサハ31は、京阪が独力で1階建て車両を2階建てに大改造したという汗と涙の車両(?)であり、それだけに京阪も8030系廃車にあたってそのまま潰すのは忍びなく思い、富山地鉄と大井川に移籍を打診したという経緯があります。しかし大井川3000系は今年に入って廃車となってしまいましたので、最初から大井川は譲り受ける気はなく、逆に北陸新幹線開業を睨んで鉄道自体の付加価値アップを狙う富山地鉄が導入するのは必然の流れであったのかも知れません。
 そんなサハ31、昨年の今頃は稲荷町の匠によって台車履き替え・引き通し線変更を中心とした大改造を受けていたわけですが、それが目出度く終了して昨年のお盆明け頃から (でしたっけ?) 特急うなづきや観光に適した時間帯の立山線列車を中心とした運用に入っております。そして、観光客利用を前提とした列車の場合には座席指定券が設定され、ミトーカ編成に準じた考え方で運用・宣伝しているようです。
 しかし……もちろん私は観光客いっぱい!な列車に乗ろうとは思いません (^^;)。とはいえ富山地鉄で2階建てという奇想天外な体験を早く味わってみたかったのも事実。そこで、昨年11月初旬の17480形デビュー記念ヲタイベントに先立ち、寺田から稲荷町まで上市発普通列車の2階に乗ってみました。いや~結構揺れる2階建てというのはなかなかワイルドですな、これは! (汗) とくに常願寺川鉄橋を渡る前後は……。いっぽう、2階建て部分は集団離反式であることから、イマイチ観光列車向きの雰囲気とは違うかな?と思うのは私だけでしょうか?

富山地鉄紳士録 (2) 南瓜色10030

2014-07-15 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 去る週末は台風一過、梅雨明け夏本番を思わせる暑さとなりましたね……。せめて眼だけでも涼しい気分になりたいものです。というわけで、立山線の雪景色の中を走る富山地鉄10030形をアップしてみましょう~。元名鉄の14710形に取って代わるかたちで富山地鉄の一大陣営となったおけいはん10030形は、まさに14710形がそうであったように立山線普通列車の主力になっており、17480形狙いで冬ダイヤの立山線を撮影した際にも当たり前のようにやって来ました。この南瓜色塗装、雪中ではかなり目立ち、遮断機のない踏切などでは大いに警戒色の役割を果たすもんだなぁ……と思うものですが、やっぱり雷鳥色が良いなぁ……と (汗)。あるいは、14710形と同じブルトレ塗装になってくれると超サイコー!なのですが (^^;)。



 そんな南瓜色10030形、近々鉄コレとして発売されるということで、業者向け内覧会で公表された試作品の画像をネットでも見ることが出来ますが、まぁ元ネタである鉄コレ京阪3000系の出来が悪くない以上、色を変えただけの10030形も悪いものであるはずがないという印象です。個人的には既に予約しておりますので (笑)、早くゲットして他の富山地鉄車両陣と並べるのが楽しみですね……(*^^*)。
 はぁ~それにしても、冬は豪雪に包まれる立山線も、そろそろ北アルプス夏山シーズン本番ということで、巨大なザックをかついだ人々で賑わうことになるのでしょうか。いや最近は、富山地鉄が登山バスを富山駅から直接室堂や折立まで出しているようですので (折立行きの一部は有峰口発)、昔ほどではないのでしょうか。個人的には最近山登り趣味を復活させ、未訪問 (汗) の北アルプスにも興味なくもありませんので、枯れ果てた風情が超絶品の有峰口駅からバスに乗って折立に向かい、上高地まで縦走してみたいものです……(今年やる予定はありませんが)。いっぽう、外国人の個人観光客が早朝の立山行に殺到して大賑わいであるとも聞きます。誠にご同慶の限りですが、そういう列車に17480形を入れれば超!ヒンシュクものでしょうから、基本的に夏ダイヤは17480を立山線からなるべく外し、従来通り10030や14760を中心とした運用としているのかも知れません (→今回の画像を撮影した1月以来、富山はちょいと御無沙汰ですのでスミマセン)。

富山地鉄紳士録 (1) 西武レッドアロー16010

2014-07-07 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 早いもので東急8590改め富山地鉄17480形が富山に到着してから約1年、デビューしてから約8ヶ月となり、雪道で強力な2M編成が遺憾なく実力を発揮している今日この頃ですが、17480デビュー記念緊急富山遠征の際、ならびに今年1月に雪景色を行く17480を撮影した際には、他の同僚にあたる車両陣ももちろんそれなりに撮影していますので、その表情をぼちぼちアップしてみましょう~。
 まずは西武レッドアロー5000系改め16010形! 昨年の鉄道ニュースにおいて、副都心線を介した東急と西武の直通運転開始という話題は非常に大きなインパクトを放ちましたが、遠い富山の地においても、もと池袋~西武秩父線のスターであった初代レッドアローと、9000系と並ぶ東横線のスターであった8590系が競演するようになったとは、何とも言えない歴史の偶然と言うべきでしょう。



 もっとも、5000系の下回りはNRAに流用されてしまったため、16010形の下回りは国鉄485系の流用品であることは周知の事実。したがって、厳密には西武と東急の競演ではないと言ってしまえばそれまでですが、カタチから入る単細胞なヲタである私にとってはそんなことはどうでも宜しい (笑)。KATOが最近見事なN模型として再現した西武5000系を近所の模型屋で予約ゲットしたのち、富山地鉄の車両とも並べてニヤニヤしております♪ もっとも、貸しレイアウトなどに巣くっているといわれる厳密な「指摘屋」の皆様には文句を言われるのでしょうなぁ~(笑)。
 遺憾なのは、16013Fがミトー化されてしまったことであります。とはいえ、○トーカが一部の(私を含む)頑迷固陋な鉄道趣味者から怨嗟の対象となっている現実を知らない女子供や老人にはこの編成はウケているようですから、収入アップ・知名度アップを図る富山地鉄にはなくてはならない車両ではあるのでしょう。
 というわけで、キラキラネームならぬ「キラキラ車両」がイヤなヲタとしては、16011Fを集中的に追っかけ回したいところではありますが、アルペン特急運転期間中はどうやら優先的にアルペン特急に入るようで、日中は長時間立山で昼寝をすることが多いようです。むしろ、運用が限定されない冬場の方が、16011Fへの遭遇回数も多いのだろうか……とヨソ者ながら勘繰っております。

福井鉄道・冬の熱い一日 (6) 居酒屋602号

2014-06-10 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 福井鉄道の車両保守管理を一手に担う心臓・西武生あらため北府駅を訪れる楽しみといえば、先日アップしたように入換中の名鉄岐阜軍団を撮るも良し、冬の出番を待つ除雪用ELを望遠レンズで撮るというのも良し。いっぽう、普段運用のない602が主に駅舎脇のドン詰まり留置線で寝ているシーンを撮るということも外せないでしょう。そこで、とりあえずホームから目についた車両や、越前武生から折り返して来る201Fを撮るなどしたのち、さて次は602を撮るかな……と思い駅舎の外に出たところ、なな何と!目の前で動き出してしまったではありませんか! (滝汗) そのままクラの中に入ってしまったらヤバい……。



 しかし大いに幸いなことに、602は一旦福井方に進んで停止! これは間違いなく折り返して越前武生に向かうに違いない……ということで無事激写したのが今回の画像です♪ 居酒屋電車の巨大HM (というよりもほとんど看板) が、なかなかベタな「それっぽさ」に徹していて逆に好感を抱けるのみならず、幕の「居酒屋」表示もなかなかチャーミング (笑)。試運転か?と思いきや、越前武生に去ったのち戻って来ませんでしたので、恐らく居酒屋電車営業準備のために昼間に出庫したということなのでしょうが(ブツの積み込みは越前武生駅で?)、まぁとにかく、かねてから一度撮って見たかった復活急行塗装602のパン上げ走行シーンを図らずもゲット出来てしまいましたので、いやーマジでラッキーでした♪ しかし出来れば、居酒屋姿ではないまっさらなシーンも撮ってみたいですね……。貸切フォトランでもするしかないのでしょうか?
 何はともあれ、約1年5ヶ月前となりつつある冬の福井鉄道訪問記はこれにて終了。お楽しみ頂き誠にありがとうございました。さて次は、先日の福井鉄道ワクワク撮り鉄記録をアップするために邁進しなければ……。

福井鉄道・冬の熱い一日 (5) 急行色203F!

2014-06-01 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 先日、今年の鉄道友の会ブルーリボン賞・ローレル賞が発表され、何と!福井鉄道の新型インターアーバン車両・F1000形がローレル賞を受賞したとのこと! 個人的には鉄道友の会をはじめとした如何なる鉄道系組織・サークルにも加わらず、天下御免の一匹狼として趣味活動をしているのですが (だからこそこのブログも、鉄道趣味界の片隅にひっそりと佇む庵を称しているのです ^^;)、一年に一度発表されるこの賞は、そのときどきの日本の鉄道車両の夢や方向性を示すある種の指標になっているものと理解しておりますので、それに好きな鉄道の車両が入選すると嬉しいものですね♪ いやその……先日福井鉄道でF1000形に乗ったばかりで、結構感動したものですので……。ですが、その画像整理&レタッチはまだまだこれからですので、先に1年4ヶ月以上前の画像をなるべく早く片付けてしまいましょう (汗)。というわけで、約半世紀前の発想による軌道~鉄道直通車である200形のうち、急行色をまとった大御所・203Fです! F1000形によって置き換えられる老雄の話題の振り出しがF1000形の話題ですので、少々心苦しいものもありますが……まぁ新旧交代期に相応しいカヲスなネタ振りということで (^^;;



 1年4ヶ月前の福井訪問は、まずえちぜん鉄道で釣掛2101形と戯れる極上のひとときを楽しみ、西長田往復を終えた2108+2109が入庫する光景を見届けたのち、福井口駅からひたすら西に15分少々歩き、福井鉄道の併用軌道区間に至った次第。まぁ一応、単行の6101形に乗って勝山まで往復するという選択肢もありましたが、雪が少ないことから豪雪との闘いを楽しめないかな……と思いまして (ML521が動く気配もゼロですしたし ^^;)。それならば、200形が来るか否か全く見当がつかないものの、とりあえず福井に来たからには福井鉄道の車両陣にもご挨拶を……と思い、福井鉄道に転戦したのでありましたが、併用軌道に到着してビックリ! 何と……イキナリ目の前に急行色の大御所203Fが現れたではありませんか!!\(^O^)/ これはもう、誰が何と言おうと乗るしかありません♪ 
 そこで、田原町から折り返して一旦福井駅前に入る203Fを市役所前にて撮影した後、福井駅前から戻ってきたところで乗車! 既にラッシュアワーも終わった午前中の武生行ということで、はっきり言って車内は余裕があり過ぎ、何と後ろの車両をひたすら貸切♪♪ 国鉄111系と近似の年代物シートにもたれ、DT21+MT54の組み合わせを楽しみつつ、うっすらと雪が残る田園風景をぼんやり眺めるというのは、本当に日頃の憂さを忘れる悦楽としか言い様がありません……!
 こんな感じで、如何にも昭和30年代的な雰囲気を堪能したあとは北府で下車。武生から折り返して来た203Fを激写して悦に入ったのですが、この後には203Fを上回る衝撃と狂喜の出会いが展開したのでした……(つづく)。さらに先週末の福井では、又しても203Fが目の前に降臨してくれたのみならず、2014年の福井鉄道最新事情を象徴する究極の光景が展開しましたので、これもまた「鉄は熱いうちに打て」という言葉通りに鋭意アップを急がなければ……。