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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

富山地鉄17480形・デビューから1周年

2014-11-03 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 ちょうど1年前の連休に、東急8590系改め富山地鉄17480形がデビューしてから、早いもので満1周年! 昨年の7月、上市搬入シーンを眺め、デビュー記念ヲタ専用撮影会&記念列車運転&懇親会に参加し、上滝線での純粋な営業運転一番列車に乗車し……。一般利用客&沿線民向けの特別なデモンストレーションは一切なく極めて地味なデビューであっただけに、それを熱く追いかけ続けた自分自身には「マニアック過ぎるな」と呆れつつ、だからこその満足を覚えたのも確かです (笑)。



 以来、最初の試練であった冬の日本海側の気候も無事乗り切り、朝夕の通勤通学輸送を中心に無難に大活躍を続けているようですが、その一方で「これももしや富山か?」と激しく期待していた8691Fの先頭2両が結局解体処分となってしまったことには悲しみを覚えます。まぁ、部品は何らかのかたちで、富山に転じた4両を長寿ならしめるために活かされることに期待するしかないのでしょう。
 そして……間もなく迫り来る今度の厳冬期には、激しく雪まみれ状態の17480形を撮りたいなぁ~と期待しているところです。何のかの言ってデビュー1年目の冬は雪が少なく、雪まみれ状態はほとんど出現しなかったようですので……。そして来年3月の北陸新幹線開業 (=在来線三セク化) まであと約4ヶ月少々となり、その効果が富山地鉄にどのように現れるのか気になるところですが、そこで富山地鉄は今後再び2扉転クロ車へシフトして行くのか、それとも行く行くは廃車になると思われる東急8500系を追加導入することになるのか……強烈な妄想がかって来ましたのでこれにて (^^;)。

薫風のえちぜん鉄道 (1) 6100形重連

2014-10-20 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 間もなく来年春に新幹線開通する北陸には、主要都市ごとにイキが良く話題性に富んだ民鉄が散らばっており耳目を愉しませてくれますが、早いもので新規開業から約10年が経過したえちぜん鉄道の躍進ぶりはとりわけ注目に値するところでしょう。京福福井から全車非冷房の241・251型や3001型はそもそも継承せず、一応引き継いだ元阪神ボディ軍団を次第に廃車に追いやって面目を一新……! しかも塗装は際だって印象的かつ美しく、日中はアテンダントサービスを採り入れて他の地方民鉄の範となり……。また、JR特急利用客の便宜に応えて早朝に増発するといった、きめの細かいサービスも注目されるところです。その結果、利用客も漸次増加しつつあるとのことで、実に御同慶の限り、いつ訪れても気持ちの良い印象を受ける鉄道のひとつとなったように思います♪
 ただ、遠来の出張ついで鉄の哀しさか、これまでえち鉄を撮影したのは福井~東古市&三国港復活直後(ブレーキがらみの問題で2連厳守となった2101型が日中も運転)を除けば、日中の6101型単行や朝の福井口界隈をゆく2連を撮ったのみで、郊外の広々とした空間でラッシュアワーの2連を撮影する経験を欠いてきました。



 そこで、去る5月に京都出張の用務を終えたのち、最終のサンダーバードに乗って一気に福井にワープ! 駅前の○横インでほとんど仮眠に過ぎない程度に横になったのち、翌朝の三国港行初電の客となりまして、前パンを2つ振り上げて力走する6101型のラッシュアワー2連を激写することにしました。 
 とはいえ、事前にほとんど予備知識を学習・研究するヒマがなく、中角を発車して「をっ、何かイイ感じの線路沿いだな……」と思うや否や猛加速モードに (滝汗)。ひたすら爆走した挙げ句、一年に一度貸し切り列車が停まるだけの男子禁制駅 (爆) を豪快に飛ばした後、ようやく鷲塚針原に到着……。すぐに福井行が来るわけでもなく、仕方なく線路から遠くない道をひたすらカンでたどってようやく良い感じのスポットに戻って来ました。こりゃぁ朝っぱらから軽くハイキング気分だぜ……ハァハァ。
 とまぁこんな感じで体温が上がってしまったものの、見渡す限り爽やかな初夏の田園風景の中で電車を待つのは心地良いものです☆ そして間もなくお待ちかね、2連頻繁運転アワーに! 愛環車は余り人気が集まらない存在かも知れませんが、鋼製3扉セミクロス前パンというスペックは何気にハードコアな魅力があると思う私は、ファインダーを覗きながら思わず「サイコーだぜ!」と叫んでしまったのでした♪ 後追いですが……(汗)。
 しかし、それでもこれは本命ではありません (続く ^^;;)。また本命が増えた結果、三国芦原線での撮影中、6100形の2連が来たのは一回だけでしたので、もう1カットは単行の回送をアップすることにします (^^;)。

福井鉄道700形レトラム・復活を祈る

2014-09-28 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 最近ネット上のニュース記事をつらつらと眺めていたところ、福井鉄道が土佐電鉄から購入したドイツ・ドルトムント市電の連接車(レトラムと命名)が、故障→運行再開→故障という事態に陥っており、運行が始まった今春以後毎週末に運転されるはずが、未だ10数日しか走っておらず、費用対効果をめぐる著しい疑念が浮上している云々……という記事がありました。去る5月、京都出張のついでに福井に寄り道しまして、この電車を激写しておりましたので、「嗚呼……結構楽しい電車なのに残念!」という思いを禁じ得ません。



 というわけで、これまで当ブログでは昨年から今年1月にかけて3回訪れた富山の画像をアップし続けて参りましたが、とりあえず一段落しましたので(否、未だ地鉄富山市内線をアップしてない……)、これからは去る5月に福井で撮影した画像をレタッチ次第、シリーズとしてアップして行く所存です。しかしまぁ……この福井画像も、えち鉄・福鉄ともに激写しまくりで、大いに撮り貯まった画像のどれをレタッチするのかという選定も全然終わっておりません (滝汗)。果たして何時アップが終わるのやら……。いっぽう、富山と福井の中間にある金沢が超御無沙汰になってしまっており、新幹線フィーバーが凄まじくなる前に北鉄の2路線と415・417・475系を撮っておきたいのですが、嗚呼……年々多忙に輪をかけ、撮り鉄遠征するヒマが余りないことを遺憾に思うのみです(海外にうつつを抜かさなければ良いだろ!という声が聞こえて来そうですが……^^;)。

富山地鉄紳士録 (5) 10020+175

2014-09-02 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 少々時間が開いてしまいましたが、昨年からこの新年にかけて撮影した富山地鉄ネタを、忘れないうちにアップしておきます。
 富山地鉄のオリジナル車両、いやそれ以上に日本の地方民鉄史に燦然と輝く車両として、14760形が名車の部類に入ることは論を俟たないところかと存じますが、そんな14760形も真っ青になるほどの (?) 名車の中の名車といえるのが、かの日車ロマンスカーの一員である10020・14720形であると言えましょう。とくに、富山と双璧をなしていた長電2000形が引退してからというもの、富山の10020・14720形の希少価値は高まるばかりです。しかし、10020形は既に2本が消えて10025+10026が残るのみとなり (昨年まで残っていた廃車体もついに上市送りになりました)、14720形も14721が豪雪の立山駅で力尽きて出火、クハ172も道連れで廃車となりました。したがって14722+クハ172が孤軍奮闘するのみ。また、純粋に増結用であったクハ173・174も、そもそも組む相手が減ってきたことに加えて3連の激減により、今年に入って廃車となりました……。



 そんな中、ワンマン化の対象とはならず上滝線ラッシュ時専用編成となったかの感が強かった10025Fも、昨年は長期間動かず……ネット上ではこのまま17480形と入れ替わりで廃車か?と囁かれていたように記憶しています。しかし何と!稲荷町できっちりと整備を受けて健在であり、17480形デビュー記念ヲタイベントの直前には稲荷町で入換シーンを拝むこともでき、限りない感動に浸ったものです♪
 というわけでこの編成、最近は余程のことがない限り (?)、14760形ファミリーの一員であるクハ175と組んで、上滝線のラッシュアワーに1往復するのが日課となっているようです。嗚呼、また平日朝の上滝線を撮りたいなぁ……。
 いっぽう14722+172につきましては、最近訪れる度に運用入りを確認しているのですが、乗ろうと思ったときに限ってこの編成が来たり (それはそれで非常に喜ばしいのですが♪)、上滝線機織りを見かけても17480を優先して諦めたり……全然撮り貯まらなかったのでした (滝汗)。恩田で長期間放置されていた東急8691Fの2両の先頭車がこのたびついに解体となり (号泣……まぁ恐らく富山の仲間を活かすための部品取りと信じたいです)、とりあえず17485Fは幻となっているようですので、10025Fと14722Fが引き続き対節に運用され続けることを祈りたいものです。

富山地鉄紳士録 (4) 雷鳥色14760

2014-08-03 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 最近の富山地鉄の車両陣は、東急・西武・京阪と外来の車両ばかりが注目を集めているところですが、やはり富山地鉄オリジナルにしてローレル賞に輝いた14760形の安定的な存在感は不可欠といえましょう (あ、ちなみに……私は鉄道友の会の会員ではありません。完全に一匹狼のヲタです ^^;)。一部編成が南瓜色に変更されて以来変化らしい変化がないため、沿線で撮り鉄している際には、14760形が来ることを当たり前の空気のようにすら思ってしまうほどですが、パワフルで重量感ある機能美に秀でたボディ、そしてギッシリ詰まった感のある床下機器の組み合わせこそ、豪雪と急勾配に挑む富山地鉄のプライドを象徴しているように思います。



 しかしまぁ気が付いてみれば、昨年7・11月と今年1月に富山を集中的に訪れた際には、とにかく東急ヲタのはしくれとしての欲が前面に出てしまい、17480形の追っかけに終始するばかりで、14760形のカットが余り貯まらないという……(^^;)。それでも雷鳥色は多少撮ったものの、南瓜色に至ってはそもそも偶然遭遇機会が少なかったため、全然マシなカットを撮ってない……(汗)。前パンを振りかざして爆走する姿は頼もしく、田の字窓に転クロがズラリと並ぶ車内は昭和50年代的車両を象徴し (117系とかキハ66・67とか、クルマ社会突入をにらんで鉄道ローカル快速輸送の質的改善が強く意識されていたはずです)、シャープでデンジャラスな走行音は東急8000系列や西武2000系、あるいは京急800形に通じるものがある……(ような気がするのは私だけ? ^^;)。そんな14760形を、次回富山を訪れた際にはもっと腰を据えて、多様な風景をバックに記録して行きたいものです。