goo blog サービス終了のお知らせ 

地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

緑したたる叡電散歩 (4) 大御所デト1001

2010-09-19 09:32:00 | 事業用車両


 昨日一昨日と抜けるような秋空の下、京都出張ついで鉄を満喫して来たのですが、膨大なカットをどうレタッチしてネタにするか途方に暮れておりますので、取りあえず去る6月に撮って以来アップしそびれていた叡電のカットを……(^^;
 さて、叡電を訪れる際には見事な沿線風景に気を取られてしまい、ごく一瞬で (?) 通り過ぎる修学院車庫のことを忘れそうになってしまいますが (そんなことはない? ^^;)、やはり久しぶりに叡電を訪ねた以上、修学院車庫に日頃起居する大御所・デト1001の存在を忘れるわけには行きません! つい最近までは、もう一種類の大御所としてデオ600×2が予備車として現存していましたが、なかなか撮影する機会もないまま廃車となってしまい (泣)、今や京福時代からの在籍車として緑+ベージュ塗装を保っているのはこの1両のみとなってしまいましたので、そういう意味でも見逃すことは出来ない1両であると言えましょう。
 そこで修学院にて下車後、叡電新本社兼マンション及び京福時代に建てられた直営マンションを大きく回り込んで裏手の道に出ますと……自動車用門からほど近い位置に鎮座していました(*^^* →門の外から撮影しております)。



 う~ん、この細身でヘロい表情、何やら京急の先代釣掛デトを思い出すようで結構好きなのですが、さらに別の角度(柵外の公道上)から超望遠で正面がちに撮ってみますと、まさに実用本位で造られた無蓋電動貨車そのものなゲテモノぶりを満喫できます……(^O^)。が、残念ながらクルマがアングル内に駐車されており、イマイチ中途半端な記録になってしまいました (泣)。まぁ、そんなカオスぶりも地方私鉄の車庫らしいと言えばそれまでですが……。
 ちなみにこのデト、同型車が嵐電に現存しており (モト1001)、たまに帷子ノ辻の側線に留置されていることもありますが、時間を確保して帷子ノ辻で途中下車出来そうなときに限ってもぬけの空 (汗)。その記録は今後の課題です (^^;
 それにしても……叡電となって以来のオリジナルカラーも良いのですが、やっぱり京都のしっとりとした風情にはこの塗装が似合うと思う私……。何とか嵐電の紫化は一部分で打ち止めとなることを願うと同時に、叡電でもデオ800の1編成を使ってこの塗装をリバイバルして頂けないものかと期待(=妄想)している今日この頃……。あ、京阪の出資比率が拡大したことから、おけいはんツートン (一般or特急色) でも構いませんけど ……(笑)。

東急恩田通信・目黒線5184F入換編

2010-08-28 00:00:00 | 事業用車両


 先日久しぶりに恩田を訪れ、デハ8190 (正確な車番は不明) が秩父デハ7603と番号を改めているのを目撃した際には、これまた久しぶりに工場内の入換シーンをのんびり・じっくりと眺めることが出来ました。猛暑の中、高台から「ををっ!新番号がついている」ということで激写しておりますと、オレンジ色の作業服を着た係員氏がアントAD85に乗り込んでエンジンがかかり、入場後間もないと思われる5184Fの日吉・中央林間方3両と連結され、しずしずと入場線脇の3両分の直線から無架線ゾーンへと移動~。



 その後、正門近くに留置されていた渋谷・目黒方3両にもアントAD84が連結され、やはり無架線ゾーンへと移動~。既に3両の旧入換機が引退して約1年8ヶ月、もちろん昔ほどワクワクする入換作業ではなくなっていることは否めませんが、やはりこうして滅多にない入換に遭遇するのは嬉しいですね~。しかもこの日は、夏休み中の甥っ子 (京急沿線民の小2) を連れて来ておりまして、甥っ子は初めて見るアント入換に思わず目を皿のようにしておりました (笑)。初訪問・待ち時間ほぼゼロで、これだけ濃いぃ入換を目撃できるとは、何ともうらやましいヤツではあります……(ちょこっと叔父さん冥利 ^^;)。
 ちなみに、甥っ子と都内から長津田に向かう途中、甥っ子は最初に乗った東武50050系の急行には余り興味を示さなかったのですが、鷺沼で乗り換えた8500系は一発で気に入ってくれ、「さすがオレの甥っ子」という感じです (笑)。50050系急行の車内から8500系を目にした私が「あっちの電車の方が楽しいぞ」ということで無理矢理引きずり下ろし、甥っ子は当初「暑いよ~。急行の方が速いよ~」と言っていたのですが……やはり8500系のオーラと走行音は偉大です☆ 東急が5000系列ばかりになる前に、あと何回甥っ子を8000系列に乗せてやれることやら……。

京急デト15+16、にわかに定期運行中 (※)

2010-07-13 00:00:00 | 事業用車両


 京急1000形が感動の「ありがとう運転」で往年の勇姿を披露し、その翌日大師線で最後の定期運用を終え、半世紀の輝かしい歴史に幕を閉じてから早いもので約半月……。私は残念ながら、大師線での最終日には立ち会えなかったのですが、この目で最終走行という現実を見ていない分、「そんなの作り話に違いない。今でも多少待っていさえすれば、いつもの通りコンプレッサー音も賑々しくやって来るのではないか……」と思えてなりません。いや……もう来ないことは百も承知ですが、あくまでそう思っていたいのであります……。
 しかし考えてもみれば、厳密には1000形の命脈は尽きたわけではありません。既に鉄道雑誌でも広く伝えられているデトの下回り換装工事が終了するまでの間、デト17+18が救援車ではなく資材輸送列車の予備としてスタンバイしており、救援車クト2を牽引するための車両として1351+1356が保留されているほか (それともこの2両は既におしまい……?)、デト15+16が11+12の代役として抜擢されています。とくにデト15+16は、1000形の下回りを持ちつつ定期的に運行される最後の車両として注目に値するでしょうし、普段はもっぱら金沢文庫の片隅で惰眠を貪っていた (→ゆえに下回りピカピカな) 車両が突然そのような注目の檜舞台に立ったという点でも実に興味深いものがあります……(*^^*)。



 そんなデト15+16は、デト11+12の界磁チョッパ化が終了すれば、同様の改造工事を受けてちょんまげパンタ化・新ヘッドライト化されることが目に見えていますので、現在の姿を記録可能な期間は非常に限られています。
 そこで先月、これは忘れないうちに撮っておかねばなぁ……ということで、平日休みと運転日が重なった日を選び、神奈川新町を出庫するシーンを記録してみたのですが……ななんと何と、ダイヤ改正前と比べて大幅に時刻が変わっており、大いに振り回されました (@_@)。念のため、ダイヤ改正前の時刻に対して十分な余裕を持って神奈川新町に到着し、「まぁどうせデトの運行時間は大きな変更はないだろう」と多寡をくくっていたところ、前ダイヤよりもかなり遅めな時間にライトを点灯して一気に構内踏切に迫り、しかも構内踏切の位置で構えていると他の入換中新1000にカブられるという……(T_T)。さらに、旧ダイヤではしばらく上りホームから撮りやすい位置(ちょうど出庫線がカーブを描いているあたり)でしばらく停車していたはずが、新ダイヤでは早々に子安方の折返線に入ってしまい、泡を食って急いで上りホームに向かったところ、早くも下り本線に入線してしまいました (1枚目)。頻繁に運転される上下列車の隙を縫って一気に出てくる姿には「京急らしい……」と一本とられた気分 (汗)。そして辛うじて発車シーンを後追いし、菱前パン姿を記録することが出来たのでした……。
 こんな感じで今ひとつ消化不良に終わったデト15+16撮影、とりあえず出庫パターンは分かりましたので、リベンジの機会を窺っているところです (^^;;

※7/14注記 頂いたコメントにあります通り、デト17+18が始動してデト15+16は再び予備に回っているようです。いずれにしてもデト11+12が復帰するまでの暫定登用であることは間違いなく、撮影はお早めにといったところでしょうか。

松本電鉄の熱い一日 (4) 頼みの綱モーターカー

2010-06-24 00:00:00 | 事業用車両


 今回の新村車庫イベントでは、午前11時過ぎと午後1時過ぎに5000系の位置変更がなされる旨が入口付近に掲示してあり、実際にその通りに5000系が移動して多様な表情を記録することが出来たという点で本当に大満足♪ まるで、お目当て編成が小まめに動かされて撮影の便宜が大いに図られた琴電27+28引退イベント(@今橋車庫)を思い出す大盤振る舞いでありました……。
 しかし、5000系は引退後基本的に機器類のメンテナンスを全く受けていない模様で、現在は自走出来ない状態に……。ED301は自走出来るか否かを見届けるに至りませんでしたが、いずれにしてもスノープロウが装着されているため牽引不可。そこで動員されたのが、保線・除雪用のモーターカー!



 如何にもな風貌のモーターカー、撮影会の最中は本線脇の側線で控えていましたが、やがて入換時間が近づくとエンジンがかけられ、会場からいったん撮り鉄を排除していよいよ始動! 車両が移動せず安全なスペースでは引き続き撮影することが許されましたので、私を含むそれこそ多くの撮り鉄が雛壇状態をつくって(爆)固唾を呑んで見守っていたところ……モーターカーはスルスルと動いて5000系とガチャリと連結! ちょっと引っ張って午前中の移動は終了!となりましたが(午後は5000系が手前の直線に移動しましたので作業も長め)、一連の作業は鮮やかな手さばきで大いに楽しませて頂きました (*^^*)。そういえば……保線・除雪用のモーターカーが旅客用車両(今回は引退済みですが……) を牽引する光景というのは、日本広しといえども滅多にないものであるはず。そういう意味でも貴重な一幕を眼にすることが出来たわけで、いや~素晴らしい「濃ゆ~ぃさ」です♪

京急クト2展示! そして事業用車に変化?

2010-05-31 12:00:00 | 事業用車両


 去りゆく1000形の存在を前面に押し出した一昨日の京急フェスタでは、まさにそのような趣旨に華を添えるべく、1000形をベースとした事業用車 (救援車)・クト2が見やすい位置に展示されていました\(^O^)/ これまで何度か久里浜まつりを訪れた際には、デト17+18が無架線地帯の保線用車コーナーに展示されているのが定番であり、通常新町と文庫の撮りづらい位置に留置されているクト様を間近に拝むのは夢のまた夢の感がありましたので、いや~何度も来てみるものですね (笑)。
 クト2の後ろには、(ネット上で流れている情報によると) 2両に組まれた1351Fらしき編成が連結されていますが、その意図や如何に……? 



 クト2は勿論自走出来ず、緊急出動時には庫内にいる他の編成が牽引する必要がありますが、クト2のマスコンは1000形に対応しているとされ、これまでは1000形や他のデトがその任に当たってきたようです。しかし今や1000形が消滅の瀬戸際に陥っている中では、デトしか相棒がいないという状況になることがほぼ確定……。とはいえ、デトも資材輸送で出動する可能性があるわけで、いつでもクトを牽引出来る車両をクトの目の前に常備しておく必要があり、そこで当面1351Fが牽引車として抜擢されたのでしょうか……? (あくまで類推で恐縮です ^^;)
 そんなことを考えながらクト2を激写し、さらに「をっ、奥の方にはデト17+18が!」ということで、バックにこの2両を配して撮影~♪ これを撮った時点では「あれれ?救援装備用コンテナを下ろしており、《救援車》ステッカーも貼られていないのぉ~。何かレアじゃん♪」という程度の認識だったのですが、帰宅後PCで改めて眺めてみますと……デト17のヘッドライトが800形近似のものに (?) 改造されているではありませんか!! 
 あるいは1000形の消滅に際し、残存するデトについては1000形マスコンから新系列マスコンへの交換を中心とするリニューアルが図られているのでしょうか?! その方が今後の乗務員訓練・運用にとっても都合が良いでしょうし……。 


 何と!デト11+12も入場中! デト貨車がまとめて5両も久里浜に入場するという事態はなかなか考えにくいわけで……やはり1000形の消滅と合わせて何らかの改造を進めている可能性がありそう。床下機器が全て撤去されていますし(汗)。