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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

2011秩父広瀬川原の宴 (4) スイッチャー!

2011-05-18 00:00:00 | 事業用車両


 秩父・広瀬川原フェスタにて、最新編成である7503Fは午前中1本目の臨時広瀬川原行きに充当のうえ展示されたものの、午後の臨時列車に入ったのは6000系と7001Fであり、「何故6000系を普通運賃で乗せ、7500系を使わないのだろうか?」というささやかな疑問とともに、盛り上がった宴は無事終幕の時を迎えたのでした。来客が姿を消し、会場に張り巡らされたロープが撤去されれば、展示中の車両(とくにSLとEL)が良く見えそうだなぁ……ということで、ちょいと居残りを決め込んでしばし構内を眺めていると、7503Fが臨時列車に充当されなかった真相が明らかに! 



 何と……7503Fは当初からそのまま検査入場 (月検査か何か?) を予定していたようで、広瀬川原構内専用スイッチャー (日車15トン機) D15+控車スムと連結されて無架線地帯に入って行ったではありませんか……!!\(^O^)/しかも、スイッチャーD15はフェスタ開催・転車台での展示にあたり装着していた特製のHMを (描かれた車両はD15のほか、トロッコ牽引モーターカー及びマルタイ……何というハードコアな ^^;)、終了後もそのまま掲げているという……!! 7500系が甲種輸送を経て目出度く広瀬川原に到着した直後、あるいは今後永きにわたって検査の都度、必ずスイッチャー&スムとの連結風景が見られるわけですが、フェスタHM装着姿はひょっとすると最初で最後?と思うにつけ、これはある意味で、広瀬川原イベントの最後の最後に現れた究極の隠し球イベント運行としか言い様がない……と思ったのでありました (*^o^*)。

風雪えちぜん鉄道 (下) 威厳の凸型EL雪レ

2011-03-30 11:40:00 | 事業用車両


 福井市内ではみぞれ気味な天気と僅かな積雪であっても、九頭竜川の峡谷を奥へ奥へと分け入って行く勝山永平寺線の沿線は一気に豪雪地帯であるという印象を強く受けます。そんな過酷な自然環境の中で30分間隔のパターンダイヤを維持するのは並大抵のことではないように思われ、辺り一面の風景が吹雪で完全にホワイトアウトしてしまった中であっても、私が福井から乗った列車は越前竹原にて対向列車待ちで2~3分遅れたのみであったのは、実に除雪作業に動員された職員の皆様の努力の賜物なのだろう……と痛感した次第です。何があろうと確実に列車を前に進めようとする鉄道魂の束……それがあってはじめて乗客がくつろぐ暖かな車内と美しく流れる車窓風景がある。そんな思いを感じることもまたローカル線の旅の魅力なのかも知れません。



 しかし勿論、降雪量が多ければ人力によるポイント等の雪かきのみでは限界があります。そこでえちぜん鉄道の場合、京福福井から継承した凸型電機・ML521形の出番! しかも、猛烈な吹雪の中に忽然と姿を現す重連の姿は……まさに守護神の如き凄みがあります。乗っていた勝山行きが発坂駅に接近するにつれ、日中は交換列車がないはずの駅に前照灯を照らした黒っぽい車両の姿が見え、「何じゃこりゃ?」と目を凝らしてみると……巨大なスノープロウを装着した凸型電機の武骨すぎる姿に完全に圧倒されまくり……!! そこで速攻で荷物を抱えて下車し、上り線に停車しているシーンを撮影しようとしたものの、ML521は我が列車の到着→青信号点灯を待ち構えていたかのようにグォォォ~と発車してしまい、後追い撮影はホームに厚く積もる雪で足場をすくわれてアウト。そんな間抜けな私の姿を見ていた雪かき中の保線区員の方が「大丈夫。今度勝山から来る列車に乗れば途中で追い抜くよ」と教えて下さったのでした……。そして見事、降りしきる雪の中をゴボゴボと進む姿をゲットォォォ! \(^O^)/ スーツ姿でこんな必死の撮影をしているワタクシ……アホですな (笑)。
 ちなみに、えちぜん鉄道の特雪列車は「降雪日に必ずこのスジで運転」ということではなく、沿線の降雪状況に応じて臨機応変に動くようです。但し、パターンダイヤに乗せる都合上、「毎時○分に福井口または勝山を発車する」ことは決まっているとか。
 なお、私が訪れた後の1月下旬に越前国を襲った豪雪では、他にも「サンダーバード」が今庄駅で立ち往生するなど大変な事態となりましたが、それでもかの38豪雪や56豪雪と比べれば全く大したことではないようです。京福福井の廃止を記念して出版された『越前線写真帖』を眺めてみますと、2mをはるかに超えるとにかく凄まじい豪雪と闘うテキ (ML) 521の姿が載っています……。

京急1000形最後の力走?・1351+クト2走る

2011-02-25 19:52:00 | 事業用車両


 京急1000形がさよなら運転を行って早いもので約8ヶ月。たとえ駅や沿線で電車を待っていても、古風ながら洗練され端正なボディがやって来ることはありません。それでも、昨年末の京急百貨店イベントで発売された1000形鉄コレに思わず飛びついてしまう心理の底には、やはり1000形の勇姿を求めて止まない渇望が……。
 そこで今日は、行き交う後輩たちの姿と1000形の幻影をファインダー越しに重ね合わせ、1000形への思慕を改めて内心で確認してみようかと思いまして、さよなら運転を撮影した場所を再訪してみたのでした。しかし……何とそのとき奇跡が!! さよなら運転の先頭に立ち、引退後もクト2の牽引用として生き残っていた1351+1356が、クト2を引き連れて猛スピードで迫って来たではありませんか!!  



 いや、これは奇跡でも何でもございませんで (^^;)、実はとある方から回送の運転を昨日ご教示頂きまして、「平日休みとこんな超貴重な機会が重なった以上撮らないわけには行かない!」と勇み立って沿線を訪れた次第です。現役当時と何ら変わらない俊足ぶりは誠に素晴らしく、ファインダーの中であっという間に迫って来まして、緊張とオーラで思わず身震いしてしまうほど……。
 そしてクトが動いているシーンも、後追いながら初めて撮影することができ大満足……と記したいところですが、後追い可能な位置まで猛ダッシュすべきところ、折悪しく幼稚園児の親子連れが狭い道をこちらに向かっており遠慮せざるを得ず……(鬱)。ワンテンポ行動が遅れ、必死に構えてシャッターを切った時点で手ぶれ補正の効き具合がイマイチでした……(号泣)。レタッチでシャープを思い切り強く施し、何とか見られるレベルとなりましたが……。まぁこれも運命でしょうか。
 伝え聞くところでは、1351+1356+クト2の組み合わせも最早長くはなく、デト全車の下回り交換が終了し、デト1編成を常時救援車としてスタンバイさせることが可能になる時点で完全引退となるとか。したがって、1351+1356が検査目的で本線を走行する機会もこれが最後という可能性もあります。それだけに、1000形の本当の最後かも知れない力走を記録出来たことのありがたさをしみじみと噛み締める次第です……。果たして今後、1351+1356は保存されるのでしょうか? まずは一縷の望みを抱き続けるしかないでしょう。
 最後に、この運転をご教示下さった方に心よりお礼申し上げます!! m(_ _)m

東急恩田通信・デヤがウロウロ編

2010-10-13 00:00:00 | 事業用車両


 去る3連休は結局1カットも撮り鉄することなく、日・祝はひたすら仕事をしておりまして、仕事の山積ぶりにあたふたする今日この頃ですが、たまには僅かに浮いた時間を使ってシャッターを切るのも精神衛生上必要だろうということで、昨日は移動中に少々恩田に寄り道したのでした (^^;)。すると、恩田に来ているデヤのパンタが上がっており、「これはついに秩父7502Fをデヤサンドにして長津田に持って行く準備か?」……と思いまして、しばしワクワクしつつ入換シーンを撮影~。



 しかし……結局デヤは7502Fと連結することなく、入換終了で無情のパン下げ……。どうやら私が来る前に秩父7502Fをアントで入場線に移動させてしまい、私が目にしたのは (1) 空いた場所に入場ほやほや (?) の5119F・元町中華街方3両を入れ、(2) 奥の無架線地帯に渋谷方5両 (3+2両に分割) を入れる、という入換メニューだったのですが、その際にデヤが道を塞いで邪魔なためデヤを少々移動させ、一連の5119F入換終了後にもとの位置に戻した、というだけのものに過ぎなかったのでした……。緑帯を貼った後の7502F編成写真を撮影しそびれたばかりか、デヤサンドを組む過程で見られるデヤの切妻貫通顔披露シーンも目にすることが出来ず、つくづく自分は運が悪い人間だ……と鬱に (T_T)。もちろん、デヤがこうして動くシーンを久しぶりに撮影したこと自体はラッキーなことですので、贅沢過ぎるハズレくじ気分なのかも知れません (笑)。

京急デト17+18、代走役として活躍中

2010-09-22 00:00:00 | 事業用車両


 先日電動貨車の話題を扱いまして、そういえばと思い出したのが京急デト!
 かねてから京急のデトは1500形の下回りへと全面的な更新改造が進められていますが、通常の輸送に使われるデト11+12がのんびりと久里浜に入場しているため、デト15+16が一時的に代走を担当したのに続いて、現在では既に改造を終えたデト17+18が代走を勤めています (まだ11+12の改造工事が続いていればの話ですが ^^;;)。どんな車両にしても「早めに撮っておかないとな~」と思いながら、ついついいつも後手に回ってしまいがちな私ですが、先月甥っ子を恩田見物に連れて行ってやった前に (あっという間に約1ヶ月前の話になってしまった・・・)、神奈川新町見物にも連れて行ってやりまして、その際にデト17+18の出庫シーンを撮影することが出来ました (^O^)。



 庫内でスタンバイしているデトが動き始める頃合いの10数分前にとりあえず神奈川新町に到着し、ホームから庫内横断踏切の奥の方を眺めてみたところ、無事デトのライトが点灯中! そこで、甥っ子ともどもワクワクしながら待っていたところ……前にデト15+16を撮影した際と比べて数分早く本線手前に移動して来まして、私は思わず「ちょっとをい、早いって!」と慌てつつ必死にフレーミング (^^;)。しかし甥っ子は、普段たまに一瞬しか見かけないデトが目の前でユルユルと走っている光景にすっかり大喜び ! 連れてきて良かったですわぁ……(笑)。その後デトは例によって、上り・下り快特を見送った後、上りD急行の発車を待たせて一気に下り線へ移動! う~む、車体は相変わらず1000形の面影そのままですが (*^^*)、下回りは高性能化でますますゴツくなった印象が……(^_^)。ちょんまげパンタもなかなか似合っており、魔改造を経てますますデトが濃厚な存在感を増したという感じです (笑)。
 こんな感じで期間限定の大 (?) 活躍を続けるデト17+18を見送ったあとは、D急行と快特を乗り継いで品川へ。その直後にやって来た京成3050系で東日本橋まで向かったのですが、飛行機柄の真新しいモケットにも甥っ子は大喜び! 濃いぃ車両や初物を見せまくって甥っ子が目を爛々とさせるたびに、「自分はこんな世界を小学生の脳裏に擦り込んで、つくづく罪なオジサンだなぁ」と思います (笑)。