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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

さよなら、相鉄7000系!@相模大塚

2019-10-15 00:11:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 事前発表では、さよならHMはこの場限り。PCで眺め返し惜別。



 いずみ野線には思い入れが薄く、このHMは初撮影 (汗)。



 最初のうちは引いて撮れました。まっさら特急相模大塚行き。



 昼からは昔から見慣れた急行海老名行きとなりました。

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 かねてから建設工事と準備作業が進められて来た相鉄・JR直通線の開業がいよいよ一ヶ月半後に迫り、12000系が都心部のみならず埼玉県内にも広く姿を現す光景が大きく注目されているところですが、そんな12000系が一気に6編成用意されて運用を開始した以上、風前の灯火となっていた7000系はついに引退の時を迎えざるを得ません。そこで、地元ファンを大切にして下さる相鉄のこと、必ず相模大塚での撮影会をやってくれるに違いないと思っていたところ、10月14日・鉄道の日を選んで7000・12000系を並べる撮影会を開催する旨が発表されましたので、他の予定は一切入れず、台風がこの日を避けるのを祈り続け、ついに巡って来た当日には朝8時に並んで勇躍参加して参りました。天気は生憎の涙雨となってしまいましたが、実際の車両の並べ方からして、むしろ晴れると何とも撮りづらいものがありましたので、多少全身とカメラを濡らしても何とか傘をささずに撮影を続行できる程度の降りで済んだのは、むしろ幸いだったのではないかと思います。
 ……そう、傘をさすことを強いられるほど降ったとしたら、本当に大変だったのです。これは一体何というヲタの殺到ぶり……。12時過ぎの幕回しの際にやたらと騒ぎまくった集団の存在からして、長年の相鉄沿線民や相鉄ヲタだけではなく、他のネタが無くなってしまったので最近はじめて相鉄7000系を追っかけたというJR系ネタ鉄も相当混ざっていたと思われます。
 また、事前予告では「撮影会においてのみ掲示」と予告されていた引退記念HMを最初から掲げることをせず、時間限定でしか掲げなかったことは、横浜方の凄まじい混雑に輪をかけることにつながったのではないかとも思います。私などは、とにかく入場開始直後の短い時間のうちにHM装着姿を撮って、静かなうちに7000系に別れを告げてすぐに帰ろうと思っていたのですが、冷たい雨の中で会場内が凄まじい人出のカオスに変わって行くさまにじっと絶えながら、引退記念HMが掲げられるのを待つ辛さといったら……。まぁその代わり、HM無し姿といずみ野線40周年HM姿を撮影することは出来たのですが。
 というわけで、何とも騒々しく、しかも激しい押しくら饅頭の中でのお別れとなってしまったのは遺憾でしたが、少なくとも私がいた場所の近くでは罵声大会が発生しなかったのは幸いでした。
 12時半、一通り撮るものは撮ったと判断して横浜行きの電車に乗り、大和駅前でラーメンを食べてようやく一段落、そこで緊張感が途切れてどっと疲れが押し寄せたのですが、引き続き雨が降る中帰宅してPCを立ち上げ、取り込んだ画像をPC画面で眺め直すと、そこで初めて、長年乗り慣れたこのスタイルの相鉄電車 (2100系・5100系・7000系)が完全に消えてしまうという喪失感が胸の奥からこみ上げて来たのでした……。
 沿線開発の急激な進行で、相鉄が車両新造を重ねていた昭和40年代、とにかく詰め込んで走ることが出来れば良いという割り切りのもと、思い切ってスパッと切妻にした4扉アルミ車が車体更新車2100・5100系として登場したものですが、そんな割り切ったデザインと、6000系で技術的に確立された直角カルダン駆動の下回りを組み合わせて誕生したのが7000系でした。途中、80年代半ばからは顔をリファインした新7000系の増備に移行し、さらに下回りもVVVFとなりましたが、基本的なコンセプトは昭和の末まで引き継がれ、全く異なるデザインの8000系が登場したときには平成の御代に変わっていました。したがって7000系は、名実ともに昭和の相鉄電車の決定版であったと言えます。
 新7000系は、次に来ることが分かっている20000系の大量増備までもう少々走り続けますが、いずれにしても先は長くなく、7000系の後を追うことになるでしょう。そして少なくとも、スパッと切妻な前面を持つ車両は、モヤに改造されたごく一部を除いて消えるわけで、これで相鉄の高度成長時代は終わり、次の新7000系引退で相鉄の昭和も終わることになります。高校に通うにも、横浜に出るにも、様々な悲喜こもごもとともに7000系を利用してきた私としては、実にストレートな内容のさよならHMを装着したクハ7710の姿をPC画面でじっと眺めるにつけ、例えようもない寂しさを感じざるを得ないのでありました。
 しかし、大きな故障も事故もなく、無事通勤輸送の使命を果たして消えて行くことは、一系列の電車全体にとってこの上もない名誉なことであり、7000系も「無事これ名馬」の仲間入りを果たしたことになります。44年間の活躍、本当にお疲れ様でした。さようなら!

相鉄新ダイヤ雑感・YNB9000系

2019-09-08 10:42:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 先週末、相鉄とJREの双方から直通運転に関するプレスリリースがなされましたが、海老名発川越行きの設定キターッ!と感動した反面、当面のところ相鉄車のJR側への乗り入れが新宿までというのはトホホ……。相鉄12000系の本数ならびにJRE側の相鉄直通対応編成の本数が当面限られているためでしょうか。
 一方、JRE持ち編成による新宿以北直通列車6本が、どう見ても相鉄線内で夜間滞泊するのは非常に目立ちます。思うに、武蔵小杉〜新宿間で是非増発したいところ、神奈川県内のJR線では埼京線編成を6本も留め置くスペースがないため、その代わりに相鉄線内の余裕あるスペース(相模大塚やニセ厚木)を拝借するという色彩が非常に強いような気もします。というわけで極論すれば、この直通運転は武蔵小杉を救済し、湘南新宿ラインを補強するためのものでもあるのでしょう。



 それはさておき、新宿以北直通列車は原則としてE233が当確という前提のもと、どの列車がどちら持ちで来るのかを見極めてみたところ……恐らく海老名発543・612の特急は相鉄当確でしょう。そして海老名543発の特急が一往復して戻って来た後の海老名812の特急も相鉄が当確。その後、海老名819・831の各停は、武蔵浦和701発のE233が海老名に着く前の発車ですので、この2本も相鉄持ちでしょうか。その後、海老名850・915・940・955発はJRであろうと読み取れるのですが、海老名での折返し待ち時間から勘案して、埼京線内から立て続けに来た6本がそのまま新宿へと折り返すわけではなく、かしわ台や相模大塚に入庫するか、もしやするとE233の相鉄線内封じ込め運用が設定されているのではないかと予想されます。というわけで、横浜や湘南台にも日常的にE233-7000が姿を現す可能性は結構興味深いものがあります。
 まぁともかく、『東京時刻表』の相鉄・JR直通対応号の発売による列車番号の判明が待たれますが、そういえば、相鉄車のJR線内での略号は果たしてどうなるのでしょうか?? 「S」は横須賀線や埼京線E233快速が使っており、「T」はりんかい線車の各停、「E」は湘南新宿の東北線直通を意味していますので、相鉄は名乗れない……。「O」と「U」のどちらかを使うしか、残された道はないようにも思えますが、真相は如何に? または、神中鉄道の「J」「C」を使うとか……?
 あと、個人的に悩んでいるのは、11月30日の直通運転開始にあたり、恐らく相鉄12000系で来る一番列車と、海老名発川越行きE233系のどちらを選んで個人的記念とすべきか、ということです。前者を選んだ方が「相鉄のJR直通!」を楽しめるでしょうが、この列車に海老名から乗れるのは、新百合以西の小田急沿線(大和以北の江ノ島賎民も初電に乗って相模大野経由で海老名に行くと乗車可。面倒臭ぇ〜!)、横浜線、相模線、茅ヶ崎〜小田原、武蔵小金井〜八王子の沿線ヲタ限定ということになります。いっぽう、相鉄沿線から座って川越に着いてしまうという意外性をいち早く満喫したいのも確かで、悩ましいところです。

 ……とまぁ、いろいろなことが、11月末のダイヤ改正に向けて脳裏を駆け巡って来るわけですが、ある意味で最も切実なのは、二俣川発海老名行きの初電をあと1〜2分早くしてくれ!!ということです。最近の小田急のダイヤ改正以来、平日ダイヤにおける海老名での小田急下りへの乗り換えが、544→546という超鬼畜状態に改悪されており、若干長めな乗り換え通路では早朝から血相を変えた乗換客の凄まじいダッシュが日々展開されているのみならず、もし相鉄側の544着が僅かでも遅れれば、階段・改札ダッシュも空しく目の前の本厚木行きに無情にもドアを閉められた多くの客が、さらに20分間も待ちぼうけを食らわされるという地獄絵図が待っています (早起きしたのに何で20分間も海老名で無駄な時間を過ごさにゃならんのか……)。個人的にも、丹沢で登山をするにあたり、最も頭が痛い問題は、足下から湧いてくるヤマビル (怖) よりも海老名での早朝乗り換えだったりしますので、とにかく何とかしてもらいたい。あ……文句を言うべきは、一貫して初電の時間を変えていない相鉄ではなく、思い切りダイヤをいじって改悪した小田急なのでしょう。とはいえ、今度の相鉄ダイヤ大改正では、海老名発543の新宿行き特急の設定など、早朝も大いにいじりそうですので、どうしても相鉄に期待せざるを得ないのであります。

 というわけで、まだ12000系の走行シーンを撮ったことがありませんので、YNBを纏った9000系の画像を貼っておきます。9000系も直角カルダンでJR線内を爆走するなら最高なのですが……。

相鉄JR直通目前 (2) 12000系とモヤ700

2019-09-03 13:00:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 かねてから行われている相鉄12000系のJR線内試運転が、昨日ついに新宿に到達し、多くのメディアにも取材されたようで、誠に喜ばしいことでございます。数多の線路がひしめく新宿に姿を現したYNBの姿をネット等で見ておりますと、いやが上にも相鉄新時代の感が盛り上がらずにはいられません (新宿での折返しは、NEXや日光特急に供されるほかは閑散とした5・6番線で決まりでしょうか)。新宿まで到達したら、次は自ずと大宮、南古谷、川越へ。荒川鉄橋を渡るシーンをネットで眼にするのを待望しています。(ネットを眺めていると、本日昼過ぎついに埼玉県内に入り、東大宮操と川越駅に到達したとか!)



 そんな相鉄12000系、既に一度乗ったことがあるのですが (走りは本当にE233そのものです。車体はサスティナですが)、相模大塚で開催された撮影会は確か別の用事が重なって参加できず、その後も何だかんだで未撮影でした。まぁどうせ地元の新車で数本あることから、そのうち必ず撮る機会があることは間違いなく、別に焦って撮る必要もないためですが……。とはいえ、じわじわとJRでの到達範囲を拡大し続ける12000系の姿をネットで眺めるにつけ、やはり初撮影ぐらいはしておきたいものです。そこで、E233系目当てでかしわ台を訪れたところ、モヤを挟んで反対側に12000系が寝ており、現役最古参の7000系→モヤと実に好対照な並びに思わずテンションが上がってしまいました (笑)。2100系以来の昭和40年代テイスト切妻顔と、ヤンキーテイスト (汗) が入った流線型顔……約半世紀もの長い時間、相鉄に起こったありとあらゆる出来事が凝縮されたかのような並びでした。
 既にマイクロのモヤ700は持っていますので、今後は相鉄12000の模型がリリースされるのが楽しみで仕方ありません (走るんです世代の車両の模型がこれほど待ち遠しく思えるのは初めてです。^^;)。

相鉄JR直通目前 (1) 埼京E233かしわ台に

2019-08-30 20:39:00 | 大手民鉄 (相鉄)


ついに11月末の相鉄・JR直通運転開始まであと100日を切った今日この頃、相鉄12000系が品川に入線したかと思ったら、埼京線E233系も西谷まで入線し、月末にはついに相鉄全線での試運転とかしわ台での留置も始まりました! ネット上でこういった話題を目にするにつけ、なるべく早くE233系7000番台の相州入りを祝いたいものだと思いまして、私も勇躍かしわ台に出掛けて参りました。すると……本当にいたぁぁっ!



線路が繋がり、保安機器も揃えば、どんな車両でも相互乗り入れ可能であることは、これまでの数多の事例から余りにも分かりきったことであり、しかも相鉄には既に完全 (?) JRE準拠のマンケーとマンセンケーが走っていますので、E233系が来ることは不思議でも何でもないはずです。にもかかわらず、何なのでしょう、この言い知れぬ感動は……。それは恐らく、相鉄が本厚木乗り入れをやめて以来、長年貨物や甲種を除けば孤立した状態にあり、車両も独自の進化をとげていたところ、ついに西谷に難工事の末に風穴が空き、埼京線・川越線という遥か彼方の空気をもたらしたという、未だかつてないマジック・仕掛けの為せる技なのかも知れません。そして、かしわ台で隣に並んだのはまさに、相鉄という名のガラパゴス・独自の進化を象徴する7000系をさらにマニアックな風貌にしたモヤ700であるというのも、E233系7000番台のかしわ台入城を最も強烈に印象づけるものと言えましょう。
直通運転開始にあたり、相模大塚あたりでもしかすると撮影会でもあるかも知れませんが、その際にはモヤは並ばないでしょう。また、実際に営業運転が始まりますと、モヤとE233が首尾良く並ぶことは余りないのかも知れません。こういったことを考えるにつけても、この並びはますます強烈で貴重だと思わずにはいられないのでした。モヤ4両を2両2両に分け、10連の先頭と合わせてくれていることもまた、かしわ台の関係者の皆様のご配慮としか思えないのです。

※1枚目の画像は、敷地外から超望遠撮影し、トリミングしています。
※2枚目の画像は、細かい金網越しのため、iPhoneで撮影しています。

相鉄11000系 (祝!埼京線E233系西谷到達)

2019-08-20 12:00:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 相鉄・JR直通運転が約100日後となった昨今、既に相鉄12000系は品川までの入線を果たし、埼京線E233系7000番台の相鉄入線が待望されていたところですが、昨日ついに西谷の折返線まで到達し、相鉄の車両と並んでいるシーンがネット上に多々アップされています。相鉄沿線民として、誠に目出度き限りです!!



 もっとも、私は仕事のため撮っておりませんので、とりあえず相鉄のE233系であるマンセンケーの画像を貼り、祝意を表したく存じます。まぁ、有り難みも何もないと言ってしまえばそれまでですし、たまたま短時間二俣川で撮っていたらマンセンケーが三本並んだということで、己の撮り鉄運の無さを嘆くばかりです。とはいえ、既に相鉄からの大本営発表がなされた通り、今後5年以内に現役車両すべてのYNB化を達成するとのことですので、こんな光景もそのうち歴史的光景として有り難がられる日もやって来ることでしょう……(汗)。