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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

墨東東武散歩2017夏 (2) リバティ500系

2017-09-01 12:00:00 | 大手民鉄 (東武)


 スカイツリー景気に乗ってあれやこれやとイメチェン戦略を放っている東武。その中には例えばSL大樹など、果たして儲かるのかどうか今ひとつ疑問ながらも (乗車時間短すぎでは……?) 趣味的には大ネタな展開があるかと思えば、「野田線がアーバンパークラインなんてガラでもないだろ?」と文句を言いつつもいつのまにか自分自身「アーパー線」と呼んで洗脳されている展開もあり (笑)、はたまた70000系のような車両に驚き「2000系の時代は遠くに去りにけり……」という感慨を抱く展開もあります。その一方で、車内広告のセンスは相変わらず「どこか昭和」であったりしますので、田園都市線では眼がチカチカしつつも何となくホッとするのも確かです。
 そこに現れた500系。やはり絶大なインパクトであるとしか言い様がありません。快速・区間快速の廃止を寂しいと思いつつも、その代わりに圧倒的な存在感を放つ新特急車が充当され、これに乗って会津田島まで行けるとなれば、文句を言う方が間違っているというものでしょう。



 そんな500系、去る11日の「大樹」運行開始日にぶらりと訪れた浅草口にて、何を今さらですが初めて撮影しました (^^;)。3+3の編成が曲がりくねりながら下町をゆっくりと走るシーンはインパクトが大きいですし、いっぽう3連という機動力を活かし、スペーシアの現有本数では穴が開いていた時間帯にも3連「けごん」が走るようになったのも非常に新鮮味があります。まぁ裏を返してみますと、何となく近鉄南大阪線の特急を思い出すと申しますか……。大都会でも特急が3両で間に合うというのは、ある意味で高度成長期前に遡ったようなもので、少子高齢化と人口減少の時代を象徴するとみるべきなのでしょうか。それとも本数純増につき利用者減という視点でみる必要はないのでしょうか?! 
 ともあれ、少なくともデザイン的なインパクトは大きい500形……。指定がパンクする場合に備えたミクリ以北急行もきちんと毎日運行されていることですし、そのうち実際に日光・鬼怒川・野岩・会津で乗って撮るのが楽しみになって来ました。まぁ、観光客が減る真冬が狙い目ですが……。ガラガラな車内から眺める山里の雪景色、そして雪煙を上げながら驀進する光景……嗚呼楽しみです! いっぽう、既にスペーシア100系の模型が出たTOMIXあたりから模型化される可能性は極めて大きく、財布面でも心構えをしておかなければなりません……(^^;)。

ありがとう、さようなら、東武快速

2017-04-20 20:05:00 | 大手民鉄 (東武)


 本日只今 (4月20日の20時5分)、もし東武でダイヤ乱れが発生していなければ、上り最終の区間快速が浅草に到着したことを以て、東武快速の歴史に終止符が打たれました。(予約投稿です。悪しからず)
 新しい時刻表では、例えば南栗橋発新藤原行き普通が日中に設定されていることからして、ダイヤ改正後の6050系は新造車を除いて全車廃車となるわけではなく、それなりの数が残って南栗橋以北で運用され続けるのではないか、そして南栗橋以北の急行に6050系が入って引き続き力走するのではないかという期待が高まらずにはいられません (間もなくその真相が明らかとなるでしょう)。しかし少なくとも、間もなく新栃木行きの2201レが発車してしまえば、南栗橋以南、とりわけ北千住~春日部間での豪快な走りは、多客時臨時急行でも設定されない限り過去のものです。



 そもそも東武快速の歴史は、高速道路が未整備だった時代において沿線と東京方面を速くつなぐ需要や、日光・鬼怒川観光の大衆化といった、戦後高度成長と深く結びついたものであったはずですので、今や時代が変わり環境も変わった中では、特急リバティへと発展的に解消されるのは当然の流れといえます。とりわけ最近は、日光へ向かう外国人観光客がかなり快速を利用しており、本来であれば旅費をたっぷり持っている観光客から料金収入を取り損ねるという状況もありました。したがって個人的は、リバティ満席時の救済を兼ねた急行が設定されていることもあり、今回のダイヤ改定を高く評価するものです。
 しかし……東京のド真ん中から、ガンガン飛ばす列車のボックスシートに座って美しい大自然に向かう長旅を満喫出来るという《急行列車感覚》が、ついに西武の週末限定快速急行を残して首都圏から消えてしまうことを心から悲しむものです。中2のとき、非冷房時代の6000系快速に初めて乗って新栃木所属7870形探訪の旅に出掛けて以来、果たして何度6000・6050系の長旅をし、四季折々の風景を眺め、心癒やされたことでしょうか……。とりわけ、浅草から乗り続けた先に、1m近く積もった豪雪地帯が広がっていたときの記憶は未だに鮮烈です。
 また、特に料金を必要とするわけでもないのに、明らかに非日常な雰囲気を醸し出した列車が日常との接点スレスレに存在していたこともまた、過去の物語となってしまいました。駅を通過するごとに普通や準急 (改め急行) に押し込まれるべくホームで待つ人々を「なんじ等お疲れよのぅ」とエラソーに眺めるという、何ともチープな優越感に浸ることが出来たものですが……。
 何はともあれ、多くの人々の様々な思いを乗せて快走を続けて来た東武快速の歴史は、こうして幕を閉じました。今はただ、東武快速で幾度となく旅を重ねることが出来たことを心から幸せに思い、今後もしばらく南栗橋以北で残り続ける6050系の活躍を見守りたいと思うのみです。ありがとう、さようなら、東武快速!

東武快速あと5日・夜の栃木駅

2017-04-15 11:00:00 | 大手民鉄 (東武)


 東武快速が消滅する歴史的なダイヤ改定は、いよいよ来週金曜日に迫りました。皆様はもう御名残乗車はお済みでしょうか。私個人としては、昨日北関東方面に出掛けたついでに、栃木から上り最終の区間快速に乗り、快速運転区間の滑るような飛ばしっぷりを心の底から堪能することで、東武快速への内心の感謝を確認しました。余りにも乗り心地が良いため、途中一部区間でウトウトしてしまったという痛恨も、これまた東武快速らしい話ではあります……。



 こちらは友情出演・107系。栃木までは両毛線を使ったのですが、てっきり211系で来ると思いきや (事実、途中で交換した列車は211でした)、何と私が当たったのは107系!! 栃木までは165系スピリットを深呼吸するように堪能したことは言うまでもありません……。余りにも華麗で絶妙すぎる「急行型リレー」となったのでした……。

 ちなみに、107系はほとんど全くヲタから注目されていませんし、東武快速も意外とヲタは乗っていません (白人観光客が一番目立つというのは、これもまた東武快速史の終盤における象徴的なひとこまと言えましょう)。北千住にてヲタがドドッと乗り込み、浅草駅で撮影大会となったのは予想通りでした。夕方時間のある方は是非春日部から、普段通りの姿で疾走する東武快速のフィナーレを味わっては如何でしょうか?

東武快速廃止と6050系の命運

2017-03-02 00:00:00 | 大手民鉄 (東武)


 来る4月21日の東武ダイヤ改定をめぐる第一波の公式HP発表において、500系特急「リバティ」が現在の快速と似たスジで走ることが明らかにされて以来、6050系快速・区間快速の去就が注目されてきましたが、先月末の第二波発表によりますと、やはり正式に廃止のようですね……。覚悟はしていましたが、これもまた世の移り変わりの結果というものでしょう。そして今後は南栗橋~東武日光間の急行・区間急行と名を改めて、多少は快速・区間快速スジが生き残るとのことですので、特急券が売り切れる場合のケアもなされ、混乱は回避されそうです。
 なお、現在の鬼怒川線~野岩会津線の快速・区間快速スジの一部は完全に「リバティ」となり、線路容量からして代替の普通が増発するとも思えず、「さてどうするのか」と注視していたところ、下今市以遠で完結する利用の場合には料金不要で「空いている席に座れ」という扱いになるようです。下今市以南まで通しで乗る場合には、野岩会津線内でも指定席料金を払うべし、という考え方なのでしょうが、自分の席に下今市以北完結客が座っている場合には声をかけて移ってもらわなければならないとは何という面倒臭さ……。



 ともあれ、事ここに至り、かつ個人的には既に何度も東武快速には乗り、撮影もそれなりに重ねていますので、とりあえず静かに東武快速の長年の活躍をねぎらいつつ、新たな運行体系に順応して行ければと思っています。
 しかし同時にやはり気になるのは、6050系そのものの今後でしょうか……。6000系からの更新車は、下回りの古さが古さだけに廃車となる可能性が高いでしょう。すると、残る純6050系新造車 (野岩・会津所属車を含む) から634形に改造された2編成を引いて、残りは9編成。ちょうど新栃木以北ローカルと野岩・会津で使う分になるでしょうか。したがって、南栗橋~東武日光間の急行・区間急行は、何だかんだで10000系列の4連か6連となる可能性が高いようにも思われます。あるいは、当面は6050系で運行されるものの、噂されている20000系列のローカル転用車がいずれ代替することになるのかも知れません。あくまで妄想ですが、20000系列の窓割りに、6050系のボックスシートがちょうど合うようにも思われますので、6050系の流用品でセミクロス化されるとか……? (^^;) 
 いずれにせよ、少なくとも現時点で言えるのは、かりに当面南栗橋~東武日光急行・区間急行に6050系が充当されるとしたら、なるべく早めに急行・区間急行幕を撮っておかなければならないということでしょうか。

 ※撮影地は野岩・会津線内ですが、カテゴリは東武としました。
 ※今回の画像は別サイトでも、別のHNで使っておりますが、撮影者は全く同じです (^^;)。

鉄コレ東武1700系記念・何故か10000系

2016-11-11 00:00:00 | 大手民鉄 (東武)


 毎年恒例・12月上旬に開催される南栗橋ヲタ祭りまで1ヶ月を切り、したがってこのヲタ祭りに合わせて発売される東武商事限定鉄コレの陣容も気になるところでしたが、昨日ついに大本営発表がありました。何と今年は、5700系に次いで戦後の特急車の一時代を築き、東武初の本格的カルダン駆動車 (5700・5800系の試作車を除く) となった1700系で攻めて来るとか! 1700系はDRC・1720系と同じ車体にに車体更新されてから久しく、しかもその下回りは今やりょうもう200系の一部に引き継がれていますので、下回りの余りの長寿ぶりと完成度の高さには驚くべきものがありますし、東武としては500系を今後増やして200系を廃車にするのを前に、そんな1700系を顕彰しておきたいのでしょう。しかし、箱形ボディ1700系の現役当時の姿をナマで見て記憶しているのは、恐らく40代末以上のヲッサンやヲ爺さんに限られるわけで、3000系と並んで余り人気が出ないような気が……(汗)。まぁ私は、人気の有無に関係なく必ずゲットするつもりですが……。



 というわけで、そんな発表を承けて、200系のうち1700系機器流用車の画像でも貼りたいところですが、ただでさえ200系は余り真面目に撮っていない中 (今ひとつ個人的に興趣をそそられるデザインではない……^^;)、HDの中に眠る画像を引っ張り出して、台車をじっくり眺めて当該編成を掘り起こすのは面倒臭い……(滝汗)。そこで、マルーン帯ということで往年のマルーン+ベージュツートンに通じ、しかも正面デザインが丸みを帯びて1700系の雰囲気に通じるような気がする10000系の画像を貼ってお茶を濁したいと思います。
 1枚目は、去る8月の「あまのじゃく軍団」による上信ビール電車参戦の帰り、「きえふにいさん」様と両毛線115系を味わい、佐野から単独行動で「東武ん」を補給した際のひとこま。かつて5050系に興奮した館林駅では、10000系列を見かけても「ふーん」程度にしか思わなかったものですが、今やギンギラコルゲートの10000系が来ればかくも興奮できるとは……(^^;)。そして2枚目……スカイツリーがまだ低く、区間準急が昼間に走っているという……(遠い目)。何ということはない記録が、後日ナイスな記録に変わるという好例かも知れません。
 う~むそれにしても、最近はとにかく体がいくつあっても足りない気分で、東武撮り鉄も御無沙汰……(-_-;)。ミクリはSLや客車あたりが展示されるのかも知れず、今年は朝から鉄コレゲットで参戦しようかどうか考え中であります。