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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

田園都市線瑞雪2010 (中) 東武30000系

2010-02-03 12:55:00 | 大手民鉄 (東武)


 東急の○K編成を狙って田園都市線沿線で待ち構えておりますと、しばしば東急車はめっきり姿を現さず、その代わりに東武車ばかりが集中的にやって来る「東武田園都市線状態」(爆) が展開されます。もっとも、東武車が全て30000系であった頃は、撮って良し・乗って良しな車両が必ずやって来るということで個人的には大歓迎だったのですが、前回の雪景色三昧から2年の時を隔てる中でいつの間に50050系が増殖し、東武車はなるべく時刻表でチェックをしたうえで乗るのを避ける存在となってしまいました。それもひとえに、「超硬座車」「4等車」「腰痛製造機」としか思えない凶悪な座り心地の51051~51060Fには乗りたくないため……(滝汗)。もっとも、あらゆる面で50050系初期車の問題点を改善した51061F以降の編成や30000系は「当たり」ですので、天と地獄の確率は2分の1……。時刻表をチェックせずにこれらの「当たり編成」に恵まれた場合、その日は気分も上々ですので、何とも微妙な問題ではあります……(^^;



 ともあれ、半蔵門・田都直通用30000系は既に2編成(4連+6連の各06・09F) しかなく、約100kmの長大ネットワークにあっては遭遇すること自体が至難の業となって久しい今日この頃。雪中撮り鉄のさなかにいきなり姿を現してくれますと、思わず「うぉぉっ!超ラッキー!」と叫びたくなってしまうのであります (爆)。
 なお、昨日は雪に伴う混雑のため (?) ダイヤが多少乱れており、中央林間へ向かった31609+31409Fがどんな種別で折り返して来るのか予想もつかず (50050系が42Kを表示して長津田へ回送されて行ったのにはビビりました ^^;)、どこで下り線の列車とカブるのかも未知数。結局09Fの折り返しはカブられ、後追い撮影となったのでした (^^;;)。まぁ撮れれば御の字か……と。
 果たして、こんな感じで30000系の「雪の田都」シーンを次に撮影できるのは一体いつのことやら……。一応、田都沿線から館林・足利方面の花の名所へ向かう客の便を図る「フラワーエクスプレス」が存続する限り、予備編成を確保する都合も合わせて2編成が半蔵門直通対応のまま残り、ラッシュのピークを外すかたちで田都にも姿を現し続けるのではないかと予想しているのですが……。


 51061F以降の編成は、もうちょい椅子の座り心地を深いものにして頂けるとカンペキなのですけど……。あと正面も30000系のデザインを踏襲して中央貫通扉であれば……(→今さらムリだって。^^;)。
 51051~60Fの、61F以降の仕様への全面改良を激しく希望します……(^^;

東武30000系・田都の名残雪 (?)

2009-04-18 19:16:00 | 大手民鉄 (東武)


 DJ誌の東急8500系特集では、8500系の話題と並んでもう一つ衝撃的な話題がチラリと書いてありました。何と、東武30000系が6+4の10連1本を残して田園都市線から全面撤退するとは……。既に、リンク頂いている「melonpanのつぶやき」「さすらい館」さんでも触れられていますが、30000系にそれなりの思い入れがある私としましても、やはりこの話題に触れてみないわけには行きません
 もともと30000系といえば、新造されるごとに8000系が玉突きで野田線へと転属し、釣掛5070系を次々に廃車に追いやった存在ですので、「7800・5000系列万歳!」という立場からみれば敵役になります (汗)。しかし、30000系のデザイン・性能・乗り心地面を総合しますと、首都圏の鉄道が「走るんです」とAトレインによって席巻され始める前の最後の傑作だ……と思っているのは私だけではないでしょう (^^)。東武伊勢崎線の半蔵門線直通開始にあたり、30000系の車内に掲げられた東武の路線図を目にした女子高生が「南栗橋ってどこ?」「会津田島って……何県?」という素っ頓狂な会話をしていたり、東武と東急の車内広告の違いが田都沿線民に大きな衝撃を与えたていたのも今となっては懐かしいですが (一番目立っていたのは珍○の広告……現在、東武限定車にはあり、半直車にはなし ^^;)、東武30000系は何故か東武には戻らず清澄白河・押上で折り返す運用に入ることが多く、田都線内で上質なスペックを享受出来るようになったのは万々歳ものでした……(^^)。



 そんな30000系も、悪名高き田都の猛烈な混雑のため、4号車と5号車の運転席スペースが嫌われ……半直開始を前にした早い段階から10000系列と共通運用の分割編成を用意したことが裏目に出てしまいました。そこで50050系が増え、30000系の快適さとは一転、Aトレインの「座ると即腰痛シート」を強いられるようになりますと、個人的には東京時刻表で下調べをしたうえで「T」が付く列車を避けるようになったという……(中国の硬座車よりもはるかに劣る座り心地の「超硬座」あるいは「四等車」には乗りたくない -_-メ)。こうして、30000系が単に半直から減りつつあるだけでなく、50050系を避けようとする余り、30000系にたまに当たる可能性すら自ら避けてしまうようになったのは、何とももどかしいものがあります。
 幸いにして最近の50050系増備車は、まだ文句の付けどころはあるにせよシートの座り心地が大幅に改善されており、窓も固定窓を止めて中央に支柱がある開閉可能なタイプとなりましたので、T運用回避心理は大幅に改善されることになりそうです。恐らく、私と同じように「今までの茶色い帯の車両は快適だったのに、オレンジ帯の新車のひどい座り心地は何じゃこりゃ!」と思った一般利用客の猛ブーイングが東武を動かしたのかも知れません。やはり、当初30000系という素晴らしい車両が投入された以上、これよりも接客スペックが大幅にグレードダウンすることは許し難いわけで (^^;)、そういう意味で田園都市線から去りゆく30000系の功績は誠に大なるものがあったと思います……。これであとは、50050とメトロ08の「超硬座」シートが51061F以降のシートと同じものに交換されることを希望……(爆)。
 というわけで、先日30000系を撮影出来れば良かったのですが、何と私が電車に乗って移動しているときに限って立て続けに30000系×3編成とすれ違ったという……(激鬱)。このため、半分近い列車が東武車でやって来る (ような気がする) 日中の時間帯にあって、怒濤のような50050攻勢に「オーマイガー……」気分となってしまったのでした。そこで代わりに、今後恐らくもう極めて低い確率でしか撮影出来ないであろう、雪の中を行く30000系の姿をアップすることで、田園都市線に大いなる足跡を残した30000系をたたえることにしたいと思います……。
 なお、営業運転入りほやほやの51065Fを撮っております (ついこの間甲種輸送されたばかりだというのに……)。→からどうぞ。


東武館林地区の星・前パン850系@佐野線

2008-08-04 23:21:24 | 大手民鉄 (東武)


 昨日は各地でこの夏一番の暑さを記録したところが続出したようですが、そんな日に何を間違えたか (^^;)、日本最高温の地のひとつ・熊谷にほど近い東武館林エリアを訪れて参りました。と申しますのも……リンク頂いている「melonpanのつぶやき」さんを拝見しておりましたところ、何と!東武の長い歴史の生き証人とも言える由緒正しき館林駅舎が、来年3月を目途とした橋上駅舎化によって近いうちに御用済みとなってしまうという衝撃的なニュースを目にしたからです……。【8/5注記:橋上駅舎化されるのは西口で、東口は従来の駅舎と改札が残る模様】
 館林といえば、かつて釣掛5050系や通勤車化改造された1800系が健在だった頃は何度も訪れたものですが、それも早いもので約2年半前までの話となってしまい、最近は「800・850系もすぐには逃げない」と油断するあまり御無沙汰となってしまいました (^^;)。しかし、一時は廃車待ちの車両であふれた広大な側線や、佐野線および小泉線用の折り返しホームをも備えた複雑な構内、そして如何にも地方都市の玄関口そのものな雰囲気の駅舎や駅前広場の雰囲気は絶品で、いつでもぶらりと訪れてみたい場所のひとつであることには変わりありません。そんな館林駅の雰囲気が大きく変わるとなれば一刻の猶予もないわけで、思い立ったが吉日、館林駅の光景を目に焼き付けるついでに、ちょいと時間を設けて佐野線の800・850系を撮ってみることにしました (笑)。



 館林地区のローカル線でワンマン運転を全面的に実施するため、8000系に3連化改造を施し、地味~にデヴューした800・850系といえば……とくに850系の館林寄り先頭車が前パンとなっている点で最高に魅力的な面構え (*^^*)。ただ、恥ずかしながらこれを撮影したのは、一昨年の9月に館林駅をブラリと訪れた際の1カットのみ (^^;; 06年9月25日付記事をご覧ください)。佐野線や伊勢崎線末端部をチンタラと走る光景を撮る!という課題は持ち越しとなっていました。
 そこで今回は、順光で良い感じに撮れそうな場所を狙いまして……しかし猛烈な暑さのため約2時間ほどの短時間決戦で撮ることに。結果は……ご覧の通り、思わず「前パン850系サイコー!!」と絶叫したくなるほどバッチグーな撮影となりました (^O^)。しかーし!昨日のアメダスデータは館林や佐野で約35度! これに加えて北東北に居座る前線へ向かって猛烈な湿気が流れ込んでいることから、撮影で汗ビッショリとなった後はとにかくスポーツドリンクをラッパ飲みしまくり! (@o@) 館林に戻ったあと、駅の雰囲気を味わいながら飲んだビールも、ほとんどイッキ飲みに近い感じで飲み切ってしまいました (爆)。
 やっぱり猛暑日の北関東での撮影は無謀であった……かも知れませんが、真夏のしたたるような緑と、東武電車の白+青のコントラストが絶妙に映えるのもこの季節ならではだったりします……。但し、850系も改造から早くも約2年半以上が過ぎ、如何にも東武のローカル線専用車両らしく (?!) 塗装が剥げ気味になっているのは気になります。とくに、一番重要な正面の車番がかなりヤバい……(苦笑)。
 それはさておき、佐野線に久々に乗ってみたところ、全駅にPASMOの簡易端末が設置されておりビックリ仰天 (^^:)。いっぽう、古き良き木造駅舎だった多田駅が何の変哲もないプレハブ駅舎に変わっていたのはショック (T_T)。満開の桜と木造駅舎の組み合わせが最高に素晴らしかったのですが……。こんな感じで、車両以外にも少しずつ変わりゆく佐野線の現状を確認する一日となったのでした。

久々の「東武ん」補給@鬼怒川温泉

2008-06-06 20:40:25 | 大手民鉄 (東武)


 このたび怪社の研修旅行として、鬼怒川温泉に生まれて初めて (^^;) 出かけたのですが、怪社を出てから帰ってくるまで、交通手段はすべて貸切バスという味気なさ……。まあ、私が企画を担当しているわけではなく、最初から別の担当者が全て旅行会社に丸投げしており、私はのほほんと若手斜員のお目付役をしながらあちこちの観光スポットを巡り歩くだけですので、鉄道を全く利用しないプランニングになるとしても勿論文句は言えません。しかし……旅行会社がキープした宿を地図で確認してみたところ、ななんと何と!鬼怒立岩信号所にほど近い宿ではありませんか (笑)。これはもう「宿からちょこっと散歩して撮り鉄せよ」という、「撮り鉄の神」のお告げのようなものです (爆)。
 そこで、雨上がりの蒸し暑い朝、二日酔いも醒めやらぬままフラフラと信号所付近の踏切に向かい、朝方の鬼怒川線・野岩線でしか見られない2連の会津高原尾瀬口行を撮影しました (^O^)。思い出してもみれば、前回東武を撮影したのは去る2月下旬の話となってしまい、それ以来余りの忙しさで東武に乗る機会すらなく、体内の糖分ならぬ「東武ん」がすっかり欠乏しておりました……。そこで、この撮影はほんの一瞬だけに過ぎなかったものの、久々に偉大なる東武6050系を味わうまたとない機会となったのでした (*^^*)。



 しかし……観光地めぐりにおける撮影の都合上、カメラの連写モードを解除していたばっかりに、後追い撮影のタイミングを誤って、画面左側がカツカツになってしまいました (-_-;)。やっぱり日常的に撮影していないと、なかなかうまく決めカットを撮ることは出来ませんね……。そこで、2枚目はかなりトリミングをしておりますが、冬季で前パンを使用している状態であれば完全にパンタが切れて失敗でした (^^;)。まぁ取りあえず、山にほど近い区間を快走している雰囲気を何となくお分かり頂けるでしょうか。なお、東武撮影は結局時間の都合上これだけでしたが、宿の高い階から、鬼怒川温泉街や山々をバックにスペーシアや6050系が発車して行くシーンを眺められてなかなか感激です (*^^*)。
 また今回は、東武ワールドスクウェアも初めて訪れたのですが、田都を走る30000系の車体にラッピングされた広告のセンスがお世辞にも良いと言えないことから「どうせ大したことは……」と思っていたのは大変な間違いでした (汗)。ひとつひとつのミニチュア建築物に込められた気合いは並大抵のものではなく、それでいて全然違う場所にある建築がひとつの画面に納まってしまう不可思議な感覚もあり、計画・建設当時バブルの余勢を駆っていた東武のイケイケな雰囲気をビンビンに感じることが出来ます。しかも、あくまで東武が直接投資していることを匂わせる展示として、日本庭園の一角をスペーシアと10000系の大型模型が大手を振って走っている光景は泣かせます (他にも、今はなきニューヨークの世界貿易センタービルをバックに東北新幹線200系や中央線201系が走るシーンなど、他にない濃いぃ組み合わせも楽しめます)。一度見ておいても決して損はない……でしょう (^^;)。

東武6050系区間快速・冬空に映える

2008-02-20 21:20:56 | 大手民鉄 (東武)


 さる日曜日、いつもお世話になっている「ぱれっと」さんと大宮にてミニオフ会を行い、お互いイベントの際に余分に購入しておいたブツを引き渡し、しばし最近の鉄事情をめぐる濃厚な会話で盛り上がりました。特に、お互い東急経験が長いことから、去る1月13日の東横線8000系さよなら運転をはじめとした東急ステンレスカーの話題は最高にヒートアップ! その他、各地で最後の活躍を続ける昭和の名車のあれこれにも話題はめくるめく及び……約3時間があっという間に過ぎたのでした。改めまして、楽しい時間をどうもありがとうございました! (^O^) 
 そんなミニオフ会に先立ち、最近はとにかく東急や秩父に重点を置いてきたため、すっかり東武がおざなりになってしまったことを思い出しました (^^;)。王者・6050系も区間快速メイン化されて以来余り撮っていませんし、8500系も多忙ゆえ田都での出勤ついで撮影が中心となり、東武線内で撮り貯めてない……。


 
 そこでこの日は、夕方に大宮に着くのに最適な撮り鉄活動として、久しぶりに東武の春日部以北で撮影してみることにしました。特に、トブコ以北の日光線で撮影するのは、昨年の黄金週間に板倉東洋大前で少々撮影して以来です (^^;)。というわけで、降り立ったのは杉戸高野台。昼下がりのニュータウンの駅には人影もまばらで、少々歩くと広がる田んぼには折からの強い冬型の気圧配置のため猛烈な季節風が吹き荒れ、カメラを構えると風で望遠レンズが煽られまくり (爆)、体感温度は間違いなく零下……と、何ともヒサンな撮影条件でしたが (手ぶれ補正がなければ全く撮れませんでした ^^;)、その代わりに冬空の色は深く、斜光線は強烈!
 そんな凛とした空気の中、ファインダーの中で踊る6050系の輝きは、まことに「日本最後の料金不要長距離列車の代表格」の名に恥じないものがあります! 
 ただ、トブコ以北で「区間快速という名の実質的普通列車」に身をやつした6050系の表情はどことなく寂しげで、実際のところ空席も多数 (逆にスペーシアは満員御礼) ということで、すっかり東武の特急誘導策が定着し、快速列車と6050系の存在が徐々に安楽死の方向へ向かいつつあるのではないか……と思わずにはいられない雰囲気があるのも事実です (-_-)。だからこそ、6050系の偉大な勇姿を記録する鉄活動も、いつかやって来る激変の前から地道に……と、改めて強く思ったのでした。(※今回の2枚の画像は、目立つ影をレタッチで消しております)