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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

師走の秩父路名脇役 (1) 西武4000系

2012-12-10 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 一昨日の秩父1007Fさよなら運転に引き続き、昨日は西武新101 (301) 系非ワンマン車のさよなら運転が盛大に開催されたようですが、残念ながら私は2日連続で奥武蔵~秩父方面へ足を運ぶことは叶いませんでした。まぁ、池袋線における新101系の最後の活躍は、池袋にほど近い事業所を訪れたついでに何度か記録出来ましたので良しとします……。
 とはいえ、当面101系の魂が秩父の旅から消えることはありません! 秩父6000系はモロに西武新101系ですし、西武NRA及び4000系も下回りは101系の流用品! 101系そのものは来なくとも、4000系のゆったりとしたボックスシートに身を委ねて耳を澄ませば、難路へと分け入って行く確かな意志を秘めた密度の濃いサウンドを味わうことが出来るのです……。そんな4000系、今回の秩父訪問でも東飯能からの往復で大いに楽しみましたし、先月発売されたマイクロ模型も登場時菱パン姿を購入してしまいました (*^^*)。 



 それにしても、今回久しぶりに西武秩父線に乗って痛感したのは……所謂「山ガール」の激増! 前回4000系に揺られて正丸峠を越えたのは2010年3月の雪の平日ですが (しまった……そんなに時間が過ぎてしまったとは!-_-;)、その日は勿論のこと、それ以前の土曜休日でもこんなに4000系に20~30台の「山ガール」なんていなかったはずだ!と思うにつけ、「山ガール」は「カメラ女子」ともども都市伝説ではなかったのだ……という事実を痛切に思い知らされます (爆)。1007Fを撮影し、御花畑駅前で蕎麦 (※) をすすったのち池袋行に乗った帰路は、影森から池袋行に乗車された「きえふにいさん」様と横瀬で合流し、東飯能まで反省会 (?) ならぬ歓談を楽しんだのですが、その際にも「何でマジでこんなに山ガールが多いのか。しかも平均よりも明らかに知的で可愛い系である……。そして若いヤローは見かけない。しっかりしろヤローども。明らかに男女の住む世界が違うことが少子化の一因でもある」という議論で一致した次第です (>きえふにいさん様……ここまで一致していなかったらスミマセン。^^; 爆)。「あ~あ、90年代にバリバリ山屋をやっていた当時、これだけ若い異性が山を歩いていれば、例えば休憩スポットでの楽しい会話から始まって、あわよくば自分の人生は全然違っていたのかも……。こんな古い電車を追いかけ模型をシコシコいじる孤独なヲッサンに身をやつすよりも、もっと健康で文化的な家庭生活を享受出来ていたに違いない」とゴニョゴニョ……(滝汗)。もしもしそこのお嬢さん、ハードコアでマニアックな鉄ヲタ活動との兼業を許して頂ければ、いくらでも四季折々の魅力ある山へとエスコートして差し上げましょう (安月給ですが)……と、こんなところで言っても無駄でしょうか (苦笑)。
 をっと話題が大幅に横道に逸れてしまいましたが、副都心線と東横線との直通を約3ヶ月後に控え、東急各駅にも宣伝ポスターがデカデカと掲げられている昨今……元町中華街まで行くのは当然として、西武秩父まで行くというのは誇大広告なのでは??と思う次第 (汗)。西武4000系が副都心・東横対応であるとは到底思えないわけで、かりに行楽シーズンに東横線から西武秩父線内への直通快速急行が走るとすれば、東急5050系が西武秩父まで直通??という、延々と「走るんです」に揺られてトイレにも行けない凄惨な光景を思い浮かべるしかないのですが (田都線内から館林・太田までのフラワートレインもイマイチ使い勝手が悪いですし)、あるいは将来別に何か特別な車両を用意するのでしょうか? それによって、機器流用車である西武4000系の寿命が縮まないことを祈るばかりです……。

 (※) 今回は秩鉄商事系の蕎麦屋が閉まっており、初めて駅斜め向かいの店で食べたのですが、何とここも美味い……。かき揚げの香ばしさが絶品……。秩鉄商事系の店には「当店が元祖」という貼り紙がベタベタ貼られていましたので、意外と御花畑駅が立ち食い蕎麦激戦地になっているのかも知れません。

横浜市営地下鉄40周年・上永谷まつり

2012-11-11 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 横浜市営地下鉄は来る12月、上大岡~伊勢佐木長者町間が開業してから40年の節目を迎えます。その路線網は、地元住民でなければなかなか縁がないものであることは否めず、車両新造、あるいは近年では緑線の新規開業などの話題がなければ、趣味界での存在感はマイナーなものであることは否めませんが、今や開業以来積年の赤字体質から脱し、さらには新百合ヶ丘への延伸が計画されているなど、地域の基幹交通としてますますの活躍が期待されるところです。ええ……小田急江ノ島賎民である私としましても、とくに戸塚・上大岡界隈、さらに京急三浦半島ゾーンへと出る際には大いに重宝させて頂いております。先日の「京阪鉄コレ上大岡の陣」も、この青線があってこその勝利でしたし (笑)。
 そんな横浜市営地下鉄では昨日、そんな青線の目出度い節目を祝うべく、上永谷の車両基地にて公開イベント「はまりんフェスタ」が盛大に開催されました! 当初私自身はこのイベントについて全くノーマークだったのですが (^^;;)、昨日はたまたま青線&京急界隈での所用のために湘南台から乗ったところ、真正面に座った親子連れの手にはイベント案内のパンフレットが……! そこで「へぇぇ~そんなイベントがあるのか! 昼に用事は終わるので、こりゃぁ~サクッと行ってみる価値は大だな」と思いまして、所用ののち初めて上永谷にて下車したのでした (笑)。



 その後、会場帰りの家族連れがゾロゾロ歩いている道に沿って一路上永谷車庫に向かったところ……ぬををっ!結構広い……(^o^;)。しかし、そういえば第三軌条ということもあってか、広い構内を見渡しても車両撮影会をやっている気配は見えず、高い柵越しに多くの編成が留置されており、「しまった……これは全然キレイに撮れない」という焦りが。また、展示されたバスを撮ろうにも狭い構内路の片隅に並べられ、周囲の人が消えるわけもなく、撮りバスに来た意味はゼロ……。そこで、なかば途方に暮れつつ一番奥の方に到達したところ、なな何と!引退して久しい1000系が3両のみ極めて良好な状態で保存されており、しかも通電している……! (*^O^*) さらに、留置線終端に立つ詰所の2階から1000系を含む数本の留置編成を撮影出来るようになっているではありませんか! そこで、高いところから1000系保存車および3000系初期車を撮影したのが2枚目の画像です♪ 昨日は壮絶なスーパー快晴につき、詰所の影がモロにかかった先頭部分と奥の広大な構内との明暗差が極めてきつく、レタッチでやっとここまで緩和したという次第……。あ~、明るい曇りでしたらサイコーだったのですが、普段立ち入れないアングルから1000系留置シーンを撮影出来ただけでも御の字でしょう!
 こうして予期せぬ1000系保存車との邂逅に満足したあとは、ある意味でこのイベント最大のお楽しみと思われる上永谷までの帰宅列車に乗ったのですが、これがなかなかGood! 数本運転される列車は、検札開始時間が券面に記された整理券を購入することになっており、いざ行列に並んで柵の中の線路用地内に入って行きますと、まずは1000系を間近なアングルで撮影成功! (1枚目^O^) さらに指定された編成に乗り込み、待つことしばし……ゆっくりと発車した臨時列車は、まだ家族連れで大賑わいな構内を望みながら超低速で走り、ブワーッと全開状態の洗車機を通過♪ そしていよいよ上永谷駅に通じる単線カーブに入る……というところで、ATCの作動でガクッと激しく急ブレーキがかかりまくり! 思うに、これも乗車体験サービスの一環としか言いようがありません♪ 事前に放送が入り「絶対に立つな」と指示されました (笑)。
 そんなこんなで意外と濃厚過ぎる数分間を過ごしたのち、上永谷駅でそのまま湘南台行に乗り換えて帰宅したのですが、この帰宅列車用乗車券を持っている客は何と!上永谷で下車しようが、湘南台・あざみ野で下車しようが、一律に車両基地内で払った200円ポッキリという大盤振る舞い!! 上永谷や下車駅でわざわざ切符買い直し・パスモタッチし直し・精算手続きの類をさせ、その都度有人改札がカオスになるよりも、いっそのこと往路運賃を払って来場した客には体験乗車料のみでサービスしようということなのでしょうが、いや~これは嬉しい話です♪ というわけで、盛大ながらも極めて良く計算された楽しいイベントを開催して下さった関係者の皆様には、この場ながら心よりお礼申し上げます m(_ _)m


 車両基地構内をしずしずと走ります……。



 ドピーカンなのに水がドバーッ! 洗車機通過シーンならでは。



 急カーブ走行中! 左側の線路は行き止まり留置線です。


メトロ7000系・東横線で営業運転開始!

2012-10-02 10:35:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 東武車や西武車の日中試運転開始もあってますます眼が離せない東急東横線にあって、既にメトロ7000系は約半年前の時点で日中試運転が行われたものですが、このたび直通開始約半年前というタイミングにあって、まさに満を持してという表現そのままに、メトロ7116Fが東横線での営業運転を開始しました! 
 それはどうやら先週木曜だか金曜だかの出来事のようで、記念すべき初日には立ち会えなかったのですが (とゆーか、一介のヲタには知る由もない ^^;)、昨日は仕事が早朝~午前であり、台風一過の快晴でもあったことから、それでは一発、馴染みの場所にして東武・西武沿線らしさとはほど遠い場所でシバいてみようかと思いまして、ド順光のM蓮寺へ (笑)。1本前の各停 (9000系 ^o^) で到着したのち、先客の方にご挨拶 (どうもお世話になりました!m(_ _)m) していると、間もなくカーブの奥から茶色い帯が御登場!! いやはや、試運転の段階で分かりきっていたこととはいえ、狭窓のメトロ7000系という、およそ神奈川県民の日常とは縁遠かった車両が、こうして横浜市内の丘陵地帯を走る日が来るとは……!



 ちなみに個人的には、如何なる東横線写真も菊名以南で撮影するのが大本命なのですが (^^;)、怪社がある都内からの移動の際に東横線を使い、しかもお目当ての編成が各停に入っているということであれば、日中の各停は自由が丘と菊名で必ず待避するというカラクリを活かして、全く同じ列車を2度撮影出来てしまいます (笑)。そこで一発目として、代官山の地上走行シーンを撮影してみました。と申しますか……そもそもメトロ7000が現在の渋谷~代官山間を走ること自体、約半年の超限定シーンとなることでしょうし、和光市と元住吉の間で頻繁な車両交換が行われているらしいことを考えますと、半年のあいだ毎日メトロ7000が走ることになるとは言えないでしょう。というわけで、まさに一期一会、撮影出来るときに撮影しておかなければなりません (^^;)。まぁ取り敢えずこんな感じで撮影出来ましたので、次は頭端式渋谷駅停車シーンを早めに記録しておかなければ……。もっとも、昨日は東京都民の日だったとかで、渋谷も代官山も相当混雑していましたので (@@)、あくまでフツーの平日に……(^^;
 このカットを撮影した後は、そのまま7116Fに乗って、メトロ7000系@東横線ファースト・インプレッションを楽しんだのですが、まぁ有り体に申しまして、小田急線でメトロ6109Fあたりの多摩急行に乗っているかのような気分……でしょうか (すみません、想像力が貧困で ^^;)。
 そして同時に思うのは、車番が僅か1番異なるだけで全く異なる運命の不可思議……! 今やこうして7116FがVVVF化・副都心線直通化を経て、花の東横線で営業運転しているかと思えば、7117Fは6000km以上隔てたジャカルタの地で、全く異なるカラーリングを纏って激走していますので……。ふだん有楽町線は滅多に使わない神奈川県民として、メトロ7000系は余り (ほとんど?) 馴染みのない車両でしたが、まさかこうして東横線とジャカルタの両方で、メトロ7000系の数奇な運命に熱いまなざしを向けることになるとは、かつては思いもよらなかったです (^^;;)。

西武6000系、ついに東横線日中試運転!

2012-09-25 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 副都心線・有楽町線の向こうから東武の電車が東横線にやって来るということは、自ずと小竹向原で二股に分かれた先の西武からも電車がやって来るということでもあり……先日東横線を訪れた際には、西武6000系の日中試運転も始まっておりました!! 田園都市線8637Fでもないのに、青い帯の10両編成が横浜近辺の丘陵地帯をクネクネとやって来るというこの神秘にして不可思議なる光景!! 勿論今のところは南北線と有楽町線の連絡線を介したものでしかありませんが、西武の電車が東急を走るなどということは、少なくとも直通運転が決まるまではおよそ想像の範囲を超えていたものですので、幼稚園児の頃まで毎日電車を眺めまくっていたカーブに西武6000系が迫って来るのをファインダー越しに眺めるにつけ、改めて「世の中、長いタイムスパンで見れば、何がどうなるか全くわからん……」ということを痛感させられます (^^;)。



 確かに奇想天外といえば、東武の電車が東急を走り、東急の電車が東武を走るという東武の半直開始もそうでした。しかし西武と東急の関係というものはそう生やさしいものではなく、かつて伊豆や軽井沢の観光利権をめぐって骨肉の争いが展開されたことを思えば……。その故事は、東急の子会社たる伊豆急が、西武の子会社たる伊豆下田鉄道との激烈な免許合戦を制し、伊豆急の開業記念列車には五島翁の肖像が掲げられた云々……ということからも偲ばれますし、現在でも軽井沢と草津温泉を結ぶ西武高原バスと草軽交通とでは経由する場所が異なり、それが同時に陣地取りの名残を見せつけているのも事実でしょう。
 もっとも、バブルが弾けて以来この方、過剰競争を避けて西武は東急 (そして小田急) との共存共栄へとシフトしているのも確か。たとえば西武高原バスと草軽交通のみならずJRバスも加わる草津温泉~白根火山間は、3社のバスがバランス良い間隔で運行されていますし、他でもない6000系のステンレス車をはじめ、新101系以降多くの電車が東急車輌に発注されてきました (6050番台はアルミカーにつき日立製ですが……^^;)。そして、駅や車内で互いの沿線観光地を宣伝するのも枚挙に暇ありません。したがって、西武の電車が東急の本丸に突っ込むというのは、まさにそんな譲歩と和解の歴史 (?) の延長にあるものと言えましょう (オーバー過ぎ? ^^;;)。
 そんなことを考えながら、元中から折り返して来る西武6000系を待ち、バカ殿様のホワイトフェイスに西日が当たるところを後追い! 幼い頃、この急カーブを曲がって勾配を登って行く電車の行先幕に表れていたのは「渋谷」(ごくまれに元住吉)と決まっていたものですが、これからは清瀬・所沢・小手指・飯能か……と思うと、何やら途方もない距離感がこみ上げて参りますね~(笑)。

西武レッドアロー・クラシックを撮る

2012-06-07 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 秩父つながりで (?)、西武レッドアローの今をときめくスターである「レッドアロー・クラシック」をアップしてみましょう~。
 昨年末、秩父観光の振興という以上に来年のNRA登場20周年を視野に入れて、初代レッドアロー5000系の塗装及び正面装飾帯を纏った10005編成がレッドアロー・クラシックを名乗って出現した当初、個人的には「正面が直線的にまとめられた5000系のデザインを、丸みを帯びた10000系に施すのはどうもムリがあるのではないか? とくに銀色の横ストライプ装飾がふっくらと丸みを帯びているのがどうもイメージと違う」と思ったものです。というわけで、側面の雰囲気には好ましく懐かしいものを感じながらも、どうもイマイチ触手が動かないままに約半年が過ぎ去っていたのでした (汗)。



 しかし……そんなレッドアロー・クラシックも、ふとした偶然の出会いから急に気になるアイツに大変貌 (笑)。先週、既にアップした池袋線最後の西武新101系運用を撮るべく、沿線での仕事の終了後踏切まで歩いて行ったところ、新101系が所沢方から姿を現す前……と申しますか踏切に着いてから僅か数分後(2本目)にやって来たのが何とこの編成だったのでした!! 踏切と線路の位置関係ゆえに、池袋行が前照灯を照らして迫って来るシーンは思い切りケツが消えてボツとなったのですが、後追いは住宅街の鮮やかな緑と初代レッドアロー塗装が絶妙にマッチして良い感じです♪ と申しますか……NRAのグレー主体の色は少々暗いな、という印象がありますので、観光特急としての特急秩父、そして西武レッドアロー全体を支援するのであれば、全部の編成をこの色に変更すれば良いのに……と思わなくもありません。撮影直前までは大して興味が無く、頭の中からスルッと抜け落ちていたはずのレッドアロー・クラシックですが、一瞬にして「うおおおおお!」とハマッてしまったのは、やはり幼い頃図鑑で親しみ、かつ10代の頃の秩父遠征の帰りにも乗ったレッドアローのこの色が目の前に現れたからでしょうか。
 ちなみにこの編成、いずれマイクロから模型化されますが……5000系やNRA標準色の模型も持っていないのにイキナリこれに手を出すかどうか未定です (汗)。