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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

北王子・満開の桜とスイッチャー

2007-04-07 21:30:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 春といえば桜。桜といえば酒や団子よりもまず「鉄」(^^;)。ただ、私の場合はこういう一年で最も美しい季節に限って飛びまくるヒノキ花粉の恐怖におびえる哀れな人間ですので (泣)、短時間でパッと撮れる場所が中心とならざるを得ないのが悲しいところです。
 そんな桜が満開を迎えた先週末、リンクやコメントでいつもお世話になっている「ロジ担」さんや「あまのじゃく」さんとともに、都内某所で過激に濃くマイナー系貨物を語る小宴に参加したのですが (お世話さまでした! ^o^)、その前の個人的な景気づけとして、今年の「桜鉄」を北王子で楽しんでみることにしました。
 しかし……訪れてみると、貨車門が閉まっていてウヤ! (爆)
 桜が折からの暖かさで一気に咲き揃い、しかも天気は絶妙な花曇り。見事としか言いようのない情景だったのですが……。しかもこの日の夜、都内は大嵐に襲われ、一気に花が痛んだり散ったりしてしまったというのに、この桜とDE10をからめられなかったとは……(-_-)。



 というわけで、北王子の満開の桜については、また来年になったら来い、ということになってしまいました。まあ、スイッチャーが佇んでいる光景は、これはこれで味わい深いですが……。
 そこで、何とか工夫を重ねて黄色スイッチャーと桜をうまく重ねられないものかと思案を重ねたのですが、結局↑こういうアングルで手前に桜をしだれさせることは出来ず、ただの形式写真になってしまいました (^^;)。

大福岡の小さな鉄 (6) 三池炭鉄訪問記2

2007-02-02 00:15:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 仮屋川操車場からタキやコキをジャラジャラと引き連れて宮浦のヤードに戻って来た45トンELは、さっそく黄タキ・銀タキ・コキを手早く仕分けて行きます。但し、宮浦のヤードの周囲には真新しく背の高い金網が張り巡らされており、その模様を端からつぶさに撮影するのは非常に難しいのが残念なところです。
 そこで、仕分け中のELを撮影するのに最適なスポットとして、ヤードの南側にある踏切がオススメ。編成の長さや転線の都合に応じて、踏切にかなり近い位置までELが顔を出すこともあります。特にこのときは季節柄、使用されなくなった線路を埋め尽くすように咲き乱れるお花畑 (?) の傍らで小さなELが戯れているかのようで、何ともほのぼのとした雰囲気が感じられました (*^^*)。



 ただ、この仕分け作業が終了すると、45トンELの一日の仕業は終了! パンタを畳んで昼寝に入ってしまいました。もっとも、このカットを最後に私は福岡に戻らなければならなかったため、その後改めて動き出したのかも知れませんが、取りあえず化学工場やコンテナ集荷場への入換は、電源車を連結した小型20トンELの出番だと思われます。パンタを畳んだ小型ELが、さらに草深い専用線へと分け入って行く姿を是非見てみたかったのですが、今後の課題ということで……。まあこの日は何と言っても死ぬほど暑い一日でしたので、もし時間の制約がなかったとしても、すっかり参り果てて大牟田駅へ退散した可能性が高いです (^^;)。
 というわけで、かつての炭鉱の栄華を遠くしのびつつ、最高にディープな運行が楽しめる三池炭鉱鉄道。訪れるぶっつけ本番の直前まで、JR特急利用の強行軍で熊本電鉄を訪れることも出来るなぁ……と迷ったのですが、熊本電鉄は前に訪れたことがあるため、今回は大牟田にした次第です。事前情報が少なく、本当に動くかどうかは出たとこ勝負の世界であるだけに、前兆なく突然動き出すという展開に悩まされながらも、撮影できて本当に嬉しかったですね……(^o^)。取りあえず運行時間は分かりましたので(※真新しいフェンスに象徴されるように、安全上の警戒が厳しいようですので、ここでの公表は差し控えます)、次回訪れるときは腰を落ち着けて、かつ小型ELの入換も合わせて撮影しようと思っています。
 こんな感じで大満足のうちに大牟田駅に戻った私は、今度は2000系の特急に乗り、5000系以上にシブい車内や走行音を満喫しながら天神へ戻ったのでした (^^)。ちなみに……福岡の濃いぃ産業用鉄道といえば、八幡製鉄所の「くろがね線」もありますね。ここもいずれじっくりと……(こうして専用線の蟻地獄にはまりまくり)。

大福岡の小さな鉄 (5) 三池炭鉄訪問記1

2007-01-23 16:39:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 まだまだある昨夏の福岡シリーズ、今度は一気に大牟田に南下しまして、かつての三池炭鉱鉄道の栄華を辛うじてしのぶことが出来るスポットを訪ねてみました。
 天神から西鉄5000系の特急に乗り、単線区間の存在にもめげずにモーター音を響かせて突っ走って行くのを楽しむこと約1時間、かつて炭都であったことが信じられないほど寂れた雰囲気の大牟田駅に到着。トボトボと街を歩いて山を一つ越しますと、やがて谷間に工場が建ち並ぶエリアにたどり着きます。その一隅に人知れずひっそりと佇んでいるのが、かつての三池炭鉱鉄道の心臓部にあたる宮浦のヤードです。ここまで、確か駅から早足で20分少々。噴き出る汗を拭き拭き、こんもりとした緑に取り囲まれて時間が止まったかのようなヤードや戦前以来の工場群の遺構を眺めながら、化学工場&コンテナ集荷場の入換列車牽引用として辛うじて生き残っている45トンELを待ち構えました。
 しかし、正確な運行時間など知る由もなく、事務所の前でELがパンタを畳んでいることに油断して辺りをブラブラしていたところ……突然事務所2Fから運転手氏と操車氏がドヤドヤと降りてきてパンタを上げ、すかさず「ブウォォォン」という、小さなボディからは想像も出来ない野太いタイフォンが鳴り、いきなり列車が動き出してしまいました! (@o@) 余りの突然の出来事に、撮影位置を離れていた私は狼狽しまくり……。何とか↑のように出発シーンを撮影したものの、後ろに空コキが数車連結されているのを見落とし、画面からは切れてしまいました……(-_-)。



 JRとの貨車引き渡しが行われる仮屋川操車場へ向かった列車は、すぐに単機として戻って来ます。そして事務所の前でパンタを畳んで昼寝状態に……。しかし、JRの大牟田止貨物列車は既に朝の時点で到着している以上、遅かれ早かれ宮浦のヤードに入線するはずですので、これで一日の運行が終わってしまったと考えるのは早計です(先にJRのDE10が、炭鉄から引き出された貨車を大牟田駅に連れて行く作業を行うため、ELは場所を空けるために一旦戻ってきたという次第)。
 そこでしばらくの間、福岡に戻らなければならない時間を睨みながら、ヤードに留置されている黄タキや銀タキをスナップするなどしてヒマをつぶしていたところ……ELがいきなりパンタを上げて再び動き出しました! そして待つこと約10分、仮屋川操車場からタキやコキを引き連れてELが戻ってきましたが……ELとタキの間に延々と空コキが挟まっているため、見栄えが……(-_-;;)。
 ともあれ、こんな感じで宮浦~仮屋川間の1日2往復の運行は終了! まあ呆気ないものではありますが(そして、タイフォンの音はデカいくせに静かに迫って来るELはちょいと不気味 ^^;)、かつて沢山の石炭車を連ねて大活躍した凸型電機がこうして現役で走っている光景に大満足したのでした (^o^)。しかも、小型ELが黄タキや銀タキをゴロゴロ転がしている光景は、日本広しといえども最早ここだけでしか見られないものですし……。

伊勢湾周辺鉄参り (4) 黄タキの悦楽

2007-01-11 20:09:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 名鉄大江駅でパノラマカーを撮影し、さらに築港線の独特の風情を満喫したあと徒歩で訪れた名古屋臨海鉄道・昭和町線。ここの朝の入換は非常に時間がかかる楽しいものでして、そのうち最初に行われる最奥部でのカセイソーダ黒タキの入換は前にご紹介した通りですが、今回はその続き・液化塩素編です (^^
 東港のヤードを出て昭和町の西側ヤードに到着した201レは、しばし液化塩素の黄タキを切り離し放置して最奥部に向かうのですが、今度は最奥部から引き出してきた黒タキを検重線の付近に放置し、その代わりに黄タキを連結して再び踏切を横断し、大通りの東側にある化成品工場の敷地内にあるヤードでの入換を行います。それを終えて再び踏切に迫ってきたのが↑のシーン。コキの後ろに黄タキがジャラジャラと6車も連結されているシーンは、鶴見線の扇町でも留置車でなければ目にすることは出来ないもので、まさにDeeeepな光景です (*^^*)。



 こうして工場内から引き出された黄タキは検重線に入って、1車ずつ重量を測定します。それが終了すると先刻置き去りにされたカセイソーダ黒タキと連結しまして、一連の作業は終了! 再び東港駅へと戻って行きます。検重線付近を出発するシーンは残念ながら順光では撮影できないのですが (昭和町界隈での撮影は明るい曇りの日がベスト)、ミラーボールのような謎の雰囲気を漂わせた巨大タンクをバックに青と黄色の編成が発車するシーンは、何のかの言って他の鉄道では見られない異次元的な光景です。模型的というか、はたまた宇宙的というか……(私はそのどちらの趣味もやっていませんが ^^;)。
 以上、一連の過程が終了するまでの所要時間は約40分弱! その間、カメラを持った私はひたすらDLの動きに合わせてひたすらダッシュしまくっておりましたので、日頃の運動不足を激しく思い知ることに (^^;)。でもまあそれなりに満足の行くカットを量産できればそれで良し……というわけで、名臨汐見町線の残骸を横目に見つつ (復活する日はあるのでしょうか……)、名鉄柴田駅に戻ったのでした。
 さて、名臨の濃ぃいスポットをまた一つ見物しましたので、次は名鉄東名古屋港駅へと甲種列車が乗り入れて埠頭へと向かうシーンを撮ってみたいものですが、当面頻繁な輸送が予定されていたという台湾鉄路局EMU700型電車の輸送が陸送になってしまったのは残念……(そもそも甲種輸送だけのために名古屋まで往復するヒマがあるのか?!という問題がありますが ^^;)。

三島駅のスイッチャー2【謹賀新年】

2007-01-01 21:36:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 明けましておめでとうございます。地味で濃く酔狂な内容ばかりを扱う当ブログですが、いつもお引き立て頂きありがとうございます。今年も宜しくお願い申し上げます。m(_ _)m
 さて、新年一発目のネタとしまして、昨年の年始に引き続き三島駅のスイッチャーをご紹介しましょう! 昨年は「富士2号」が出演しましたが、今回はその兄弟機「富士1号」です!  最近当ブログを見つけられた方は「何だ、《一富士・二鷹・三なすび》である以上、ブルトレ富士じゃないのか?」と思われるでしょうが、王道ネタは他の多くのHPやブログにお任せしたいと思います (^^;)。
 それはさておき、一昨年「富士2号」を撮影した際には、専用線と三島駅の間を往復する時間や入換のパターンが分からず、3362レの到着に合わせて三島駅のヤードをウロウロする姿しか撮影できなかったのですが (苦笑)、今回は「同じ轍を踏むまい。絶対に専用線シーンを撮るぞ!」と心に誓いまして (笑)、3362レが到着する時間よりもだいぶ前から貨車門の前に張り込みました (怪しい……^^;)。しかし、なかなか貨車門が開かず、「ウヤなのか」と何度も諦めそうになるほど……。というわけで、待つこと久しくして「富士1号」に牽引されたタキが動き出し、ついに貨車門が開いた瞬間は本当に感激しました! (^o^)。



 その後しばらく待っていると、3362レからタキを受け取った「富士1号」が推進運転で戻って来ました。 この踏切がある場所は、何と三島駅北口から徒歩10数秒 (笑)。新幹線三島駅のすぐ脇でこのような濃過ぎる光景を目に出来るということで……これだから地味系貨物趣味は止められません (*^_^*)。
 ちなみに、この踏切は専用線が新幹線をくぐるトンネルを抜けた位置にありますので、踏切で三島駅から戻って来る列車を待ち構えていますと、暗闇の中から突然タキのタンク体が「にゅっ!」と突き出て来ます。その曰く言い難い迫力は腰を抜かしそうなほど (爆)。2枚目の画像は、そんな三島駅からの戻り列車を後追い撮影したものです。広角系でフレーミングしている関係上、スイッチャーが一瞬のうちにファインダーの中を通り過ぎてしまい、0.1秒でもタイミングがズレると最悪の結果に……いや~緊張しました (汗)。
 というわけでこの専用線、とにかくディープなのですが、今の時期は新幹線の高架や駅前の住宅・事務所群の陰がきつく、しかも日暮れ時で暗い時間に運行されるため、いきなりの訪問はオススメしません。日の長い季節の曇り日がベストかと思われます (^^)。