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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

名古屋臨海昭和町線、事実上休止・・

2009-03-25 08:56:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 春のダイヤ改正で現れるものもあれば消えるものもあり。阪神なんば線開業の華やかなニュースや、富士はやぶさ消滅という重いニュース、そして気動車界地図に変動をもたらした米坂線・姫新線新型DC投入……といった話題の影で、ほとんど注目を集めることなく消え去った存在もあります。しかし、それは超地味な車扱貨物趣味の立場からみると、とんでもなく重大な事態だったりするという……。
 近年の化成品&紙輸送におけるコンテナ化の進展やトラック輸送への転換、あるいはそもそも生産体制の転換に伴い、車扱貨物輸送が急激に衰退してきたことは周知の通りですが、今回の改正を以て、その残り少ない聖域のひとつであった名古屋臨海鉄道・昭和町線がついに落城、事実上休止線となってしまいました……(T_T)。



 既に昭和町線では、かなりの比重を占めていた液化塩素黄タキの出入りが昨年春 (でしたっけ?) になくなり、タキ7750による名臨線内・三洋までの苛性カリ輸送 (鉄道貨車による日本最短の輸送距離!) が細々と残っていましたが (あと、川崎貨物との間を結ぶISOタンクコンテナコキも不定期にあったはず)、先日たまたまRF誌公式HP掲載のニュースを見ていたところ、この苛性カリ輸送が終了した旨の画像つき記事が……。当初は我が眼を疑ったものの、さらに『貨物時刻表』最新号を購入し、名臨のページを目にして万事休す……。平日2往復が運行されていたはずの昭和町線は、休止線となって荒廃の一途をたどる汐見町線と同じく「臨専貨・空車タキ」1往復が記載されているのみとなってしまいました……(T_T)。
 嗚呼、こうしてまた一つ、最高に濃いぃ鉄道シーンがひっそり消えゆく……。

雪晴れ速星DLの競演 (下) スイッチャー舞う

2009-03-01 22:13:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 年度末近くの土日無関係なモーレツ激務が続いたため、ここ数日深夜に帰宅してそのままぐったり……という状況が続いたのですが、とりあえずヤマ場は越しましたので、始まったばかりの北陸シリーズの続きです。
 速星駅で1090レが到着し、とりあえず側線にコキが押し込まれると、今度はいよいよお待ちかね、赤いスイッチャーの出番です!……と申しますか、この日は積雪があったため、朝8時過ぎには奥の方から入換担当要員の方を乗せてヌオォ~と現れ、ポイントに積もった雪を竹箒でせっせと払いのける作業をしていました。恐ろしくまぶしい新雪をまとった木々をバックに佇む赤いスイッチャー……。まるでお伽話の世界のような光景ではありました (*^^*)。その作業が一段落した後は、空のコキ200をちょいちょいと移動させていましたが……スイッチャーがとにかく速い! 小粒で非力そうなボディのくせに、実にきびきびとした加減速で、ズーミングしながらファインダーの中で追いかけるのも一苦労 (といっても多寡が知れていますが。笑)。その瞬間瞬間ごとに、バックの工場本屋とのコンビネーションがこれまた絶妙ですので、ついつい本番の前にバッテリーとCFカードのメモリを消費しまくることに……(^^;)。でも本番に備えてちゃんと余力は残しておきましたので、コキが工場内に押し込まれるシーンも無事完璧に決まりました (^O^)。



 いや~それにしても、いかつい工場をバックにDLが活躍する光景って本当に良いものです。ふだん無機質の極みである千鳥町の光景を見慣れている身には、速星の光景はかなりマイルドな部類にも思えるのですが 、その駅ごとの工場の佇まいの個性を楽しむのもいとをかし、といったところでしょうか (超マニアック ^^;;)。
 なお、この日唯一遺憾であったのは、タンクコンテナコキの到着数が少なく、入換もスイッチャー+コキ106×1というやや拍子抜けな陣容だったことです。コキ106を用いて輸送されるのは液化アンモニアであり、車票を見たところ馴染みの川崎貨物から到着した……ということで「をを~遠路はるばる (?) お疲れさん」という気分で撮影したのですが (笑)、速星での取扱品目には他にもっとデンジャラスな化成品もあり (危険度が高いので具体的な品目名を書かない方が良いのかも ^^;)、それは基本的にコキ200を用いて輸送され、銀タキ時代からのメイン品目でもあるはず。それがこの日は全く連結されておらず、工場内の側線で複数のコキ200がタンクコンテナを積載したまま無聊をかこっていたということで、やはり不景気の影響がこんなところにも表れているのだろうか……と思った次第です。
 ところがどっこい翌日の朝、富山地鉄の朝ラッシュを撮影したのち金沢に移動するべく富山駅に戻ってきたところ、1090レには何とコキ106・200がそれぞれ複数連結されているではありませんか……。単に自分の運が悪かったということで (爆)。まぁそんなことも、化成品貨物趣味の宿命でしょうか (^^;

 何はともあれ、こんな感じで高山線富山口初訪問を最高に楽しみまくった後は、富山駅の「立山そば」へ! 80年代に訪れた頃と基本的にそれほど変わらない待合室&そば屋のロケーションに感動しつつ、寒い中での激写の連続ですっからかんとなった小腹を美味い蕎麦で満たして幸せ気分に浸ったのでした……♪ (でも今後新幹線関連工事のため、如何にも高度成長期の大衆駅っぽい雰囲気の富山駅も大きく変わってしまうことでしょう……)

小坂鉄道・樹海の咆哮 (3) 急勾配に挑む

2008-04-13 23:55:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 茂内駅からとっさにダッシュして向かった先は、構内大館方の外れにある腕木信号機! 今のところ最初で最後の可能性が高い小坂鉄道訪問の機会に、大館まで重連で向かうという偶然が重なった以上、茂内駅のホームで大館行き貨物と小坂行き重連単機の発車を見送るよりも、重連と腕木の貴重過ぎる組み合わせを狙おうと思ったのでした。しかし……駅舎からここまで、ただでさえ数百mの距離があるだけでなく、自分が履いていたのは重くてゴツい革製の登山靴 (^^;)。しかも片手には重い望遠ズームレンズを装着したデジ一眼、もう片手にはこれまた重い三脚、背中にはその他機材を詰め込んだリュック……。足が思うように上がらず、しかも背後では発車の合図のホイッスルが数回鳴り響き、いよいよ「ヤバい!これは間に合わない!!」という焦りが……。それでも、何とかこのチャンスを決めたいという思いが辛うじて天に通じたのか、腕木信号機を過ぎてある程度過ぎた位置でパッと振り返り、無我夢中でフレーミングをしますと……ちょうど重連が画面内を突き進んで来るところでした!! やった……間に合った!! v(^O^)v 但し、このあと15分ほど、息が切れてヘトヘトだったのは申すまでもございません。小中学校での徒競走を含め、人生でこれだけ全身全霊を振り絞って猛ダッシュしたことはないですね……(爆)。



 ようやく呼吸が元に戻ったあとは、約2時間後、午後4時過ぎに大館から戻って来る小坂行をどう撮るか……ということで、線路脇の道路を行ったり来たりしながらロケハンをしたのですが、編成を全て入れることが出来る腕木信号機の脇の位置は、背後に場違いなゴミ焼却場の煙突が見えるためボツ……。急勾配を登ってきた編成が緩くカーブを切りながら進んで行く、絶妙なアングルだったのですが……。
 そこで目星を付けたのが、線路脇の道路を下り切った位置。ここは予想される長大編成を全部おさめることは出来ませんが、深い森の中を行くムードは満点! しかも、積雪を踏み固めて「にわかお立ち台」をつくれば、ホンの少々ですがアイポイントを上げて、列車を見下ろす構図にもなります。
 というわけで、の~んびりと待ち構えることしばし……。やがて日も傾き、「雪の照り返しがあるとしても、そろそろISO400・1/250秒 f5.6を確保するのは難しいかなぁ……」と心配になったそのとき、遠くの森からホイッスルが鳴り響き、やがて前照灯が木々の奥から見え隠れするようになりました! 時折「ウォォォォン!」とこだまするエンジン音から、DD13重連が20‰前後の急勾配で死闘を繰り広げている様子が伝わってきます。そしてついにファインダーの中に列車が登場!! いよいよエンジンの咆哮は激しく鳴り響き、人間がダッシュする程度の速度でゆっくりと登って行きます!! タキを23~4車ほど連結した怒濤の長大編成 (1/30アップの速報版をご覧ください) が茂内駅へと消えて行くまで2~3分の間、もうただただ圧倒されるのみでした……。
 小坂鉄道は現在、国土交通省に休止届を提出して受理されており、果たしてこのまま廃止となるのか、それとも新たな輸送品目を得て息を吹き返すのか、その行方は全く分かりません。しかし……何とか後者にならないだろうかと願っている貨物ファンは少なくないことでしょう。
 ともあれ、こうして心の底から小坂鉄道撮影を満喫した私は、小坂でバスを乗り継いで鹿角花輪に向かい、まずは宿で紹介してもらった近所の小料理屋 (駅からすぐそば) にて、きりたんぽ鍋 (一人前にしては超大盛でたったの1500円!) と舞茸の天ぷら (これも怒濤の山盛りでたったの350円!) に舌鼓を打ちまくって満腹!超満足! 興奮の一日を粋に締めくくるとともに、翌朝のもうひとつの感動に備えて英気を養ったのでした……。

小坂鉄道・樹海の咆哮 (2) 三重連の雄姿

2008-04-05 13:07:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 4月に入って以来、仕事が立て込んでおりまして、更新や頂いたコメントへのレスが遅れておりますことをお詫び申し上げます (恩田での「出勤ついで鉄」は特別です ^^;)。というわけで、季節外れになってしまいましたが、既に準備しておいた冬の北東北紀行の記事を引き続きお楽しみ下さい。
 さて、小坂鉄道の大館駅で午後の貨物列車の運行を知り、小坂行きの秋北バスに意気揚々と乗り込んだのですが、やって来たのは期待していた国際興業お古の大型車ではなく、最近流行りのボディの中型車。しかし買い物帰りの地元の老人が大挙して乗り込んでくるため、立ち客も出るほどの満員……。そんなバスも、山深く分け入ってゆくほどに少しずつ客を降ろし、やがて目指すバス停「水沢」に到着しました。ここから集落を数分歩くと、いよいよ目指す茂内駅です!
 茂内駅は単に交換駅として重要な役目を持つだけでなく、かつては付近で伐採された秋田杉の積み出しも行っていたと思われ、昔気質な広い構内や、駅の脇にある農業倉庫の佇まいは、眺めているだけでも飽きません。構内の片隅に長物車が放置されている光景すら、そんな昔の賑わいを物語っているかのようです……。



 今や茂内駅は、交換駅というよりは小坂からの三重連を解くための駅となっていますが、その機回し・単機回送を行うためにも交換設備は欠かせず、手動の転轍機レバーや腕木信号機もバリバリに現役! 構内での撮影許可を頂き、の~んびりと約1時間半にわたってそんな光景を観察していると……ついに小坂方から汽笛が響き、踏切が鳴り、堂々の三重連が姿を現しました!!!!
 背後の黒い森、農業倉庫、昔ながらの電柱、白い雪……。そんな風景の中をゆっくりと迫って来る赤いDD13の群れ!! \ (*^O^*)/ その姿は余りにもインパクトあり過ぎです……。撮影動作としては冷静にズーミングを続けて、シャッターを連写しまくりながらも、感動に打ち震えて心臓バクバクでした (^^;)。
 完全に停止した後は、いよいよ次なる儀式として、前2両の解放と機回し、そして小坂への重連単機回送が行われました。しかし、このとき解放されたのは何と先頭のDD132だけで、大館へは重連で向かうことに! この時点でさっそく、奥羽線5679レから引き継ぐ濃硫酸タキの数がそれなりに多いことが予想されたのですが、まだこの時点ではそれが果たして何車あるのか見当もつかず、とりあえずは折角の重連発車シーンをより完璧に決めなければ!と思いまして、単機の切り離し終了=2枚目の画像撮影の直後、速攻で構内踏切を渡り (もちろん安全は確認しています)、線路脇の道を猛ダッシュしたのでした……(爆。つづく)。

小坂鉄道・樹海の咆哮 (1) 大館駅での御対面

2008-03-26 09:13:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 1月29日の朝、弘南鉄道での撮影を終えたあとは「かもしか2号」に乗り、いよいよ今回の北東北遠征における最大のお楽しみ・小坂鉄道へと向かいました。弘前から大館までは大した距離はありませんので、701系の普通列車でも全然オーケーなのですが、如何せん県境を越える普通列車の本数は余りにも少なく……(苦笑)。
 それはさておき小坂鉄道といえば、90年代に旅客輸送を廃止したのちも (当時は非鉄につき、全く見逃していました……)、トラック輸送に難ありな濃硫酸を大量に輸送するために命脈を保っており、個人的には鉄道趣味の道に復帰して以来、とくに濃いぃ貨物専業鉄道趣味の一環としてかねてから訪れてみたいところでした。しかし、ここに来て生産品目の転換に伴い、3月のダイヤ改正を待たずに休止の可能性ありとの報がネット上で広く伝えられました。そこで「これはまずい」というわけで、北東北撮り鉄旅行の計画を至急立案したという次第です (実際、3月4日を最後に輸送を終了しましたので、本当に行っておいて良かった……)。



 しかし貨物専業鉄道の常として、運休という事態はいくらでもあり得、生産調整が重なった場合には数日、下手をすると長期間運休ということにもなりますので、それなりに代案を用意しておく必要もあります。そこで、まずは大館の小坂鉄道ヤードをのぞき、もし運休だったら後続の普通列車で鷹ノ巣へ向かい、秋田内陸縦貫鉄道を楽しもう……という腹案を練っておりました。
 そこでいざ大館に着いてみますと……11:15発の小坂行き単機が待機中!!! 奥の方には、午前中に小坂から連れてきた濃硫酸タキがゴロゴロと……(*^^*)。これで少なくとも、DD13の発車シーンは確実に撮影できるわけで、ボディの赤と雪の白のコントラストにうっとりとして間もなく、いよいよ煙突から黒煙がグロロッと吐き出され、ゆっくりと発車! そんなシーンを猛烈に連写したことは申すまでもございません (^O^)。
 そこで発車後、見送りを済ませた駅係員の方に「午後の運転ありますか?」と伺ったところ、答えは「あり」!!!! これで小坂鉄道・茂内の陣、開催決定です (爆)。自分の強運に舞い上がりつつ大館駅に戻り、駅弁「鶏めし」の美味さに舌鼓を打って元気百倍! 12時前の小坂行きバスに乗って、深く険しい樹海が連綿と続く一帯へと分け入ったのでした……。