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新古今和歌集の部屋

和漢朗詠集 山家漢詩 天明六年筆巻子コレクション



遺愛寺鐘欹

枕聴香爐峯

雪撥簾看




南望則有關

路之長行人

征馬駱駅於

翠簾之下東

顧之紫鴛白

鴎逍遥於朱

檻之前



山路日暮満

耳者

樵哥牧笛之

聲澗戸

鳥帰庶眼

者竹煙松

  霧之色




蘭省花時錦

帳下廬山夜

  雨草庵

    中



  香爐峰下新卜山居草堂初成偶題東壁寺
      白居易
遺愛寺鐘欹枕聴
香爐峯雪撥簾看

遺愛寺の鐘は枕を欹てゝ聴き、
香爐峯の雪は簾を撥げて看る


  秋花逐露開詩序 源順
南望則有関路之長
行人征馬駱駅於翠簾之下
東顧亦有林塘之妙
紫鴛白鴎逍遥於朱檻之前

南に望めばすなはち関路の長きあり、
行人征馬翠簾の下に駱駅たり。
東に顧みればまた林塘の妙なるあり、
紫鴛白鴎朱檻の前に逍遥す。


  暮春遊覧賦序 紀斉名
山路日落
満耳者樵歌牧笛之声
澗戸鳥帰
遮眼者竹煙松霧之色

山路に日暮れ、
耳に満つるものは樵歌牧笛の声。
澗戸に鳥帰り、
眼を遮るものは竹煙松霧の色。


廬山草堂雨夜独宿 白居易
蘭省花時錦帳下
廬山雨夜草菴中

蘭省の花の時の錦の帳の下、
廬山の雨の夜草の菴の中


○田先生筆
      片岡氏
天明六丙午年春


平成29年6月10日 壱
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