
藤原家隆朝臣
旅寝
する
夢路は
ゆるせ宇都の
山
關とは
聞かず
もる人も
なし

新古今和歌集巻第十 羇旅歌
和歌所にてをのこども
旅歌つかうまつりしに
和歌所にてをのこども
旅歌つかうまつりしに
藤原家隆朝臣
旅寝する夢路はゆるせ宇都の山關とは聞かずもる人もなし
よみ:たびねするゆめじはゆるせうつのやませきとはきかずもるひともなし 隠 有定雅
意味:旅寝での夢の中だけでも京にいるあの人との逢瀬を許してください。宇津の山には夢の通い路を止める関もないし関守もいないのだから。
備考:伊勢物語 在原業平 駿河なる宇都の山邊のうつつにも夢にも人に逢はぬなりけりの本歌取り 三体和歌

峠のヤマザクラ 3月15日
