おねえちゃん

昨日、道を歩いていたら赤ちゃんを抱っこしているおばあさんがいた。

おそらく初孫であろう。おばあさんは嬉しそうに赤ちゃんをあやしていた。

私は「微笑ましいなぁ～。」と思いながら見ていると、おばあさんと目が合ってしまった。
何か気まずかったので私は軽く会釈をして目をそらすと、おばあさんは私を見つめたままじっとしている。
じーーーっと、じーーーっと私をみている。
熱い視線に耐え切れず私が急いで立ち去ろうとすると、おばあさんは真剣な眼差しで私を見つめてこういった。

「あら？おねえちゃん？？おねえちゃんだよね？！」

おばあさんはまるで「男はつらいよ」で何十年かぶりに寅次郎に対面したときのさくらのように言った。
いきなり変なことを言い出すおばあさんに心の中で何度も「誰だよ！」とつっこみながら私はこう言った。

「はい。そうです。」

するとおばあさんはホッとした表情で

「痩せていたからわからなかった～。」

といって去っていった。

私と間違えたおねえちゃんって、誰だよ！！
私よりもかなりぽっちゃりしていることは間違いないが。

そのそっくりさんが老婆でないことを祈ります・・・。

嗚呼～、嗚呼～、嗚呼、嗚呼、しらき！！


今日は横浜、関内のＢＡＲ「イエローワーム」であるライブに出演しま～す
お時間のある方はぜひ「おねえちゃん」をみにきてください