嗚呼~!しらき

眠らない街、東京日記

腐っても生クリーム

2007年04月11日 10時59分41秒 | Weblog
普段、滅多なことじゃ病気しない健康そのものの私。風邪なんかもほとんどひかない。
しかし、歳も30を過ぎれば変わってくるものですね。

先日、10年ぶりぐらい、ほんとに久しぶりに熱をだした。

風邪ではなく、食中毒・・・。

微妙な食べ物を食べすぎて何にあたったのかいまいち確信をもてないのだが、こんな私にしたのは・・・私を・・・こんな女にしたのは、たぶん生クリームであろう。
封をあけてからかなり日が経っていたけれど、火を通せば大丈夫
私はそう信じて、ポタージュスープを作った。

味見の段階で変な風味がするとは思っていた。
あまりの変な風味に私は一口食べて「ふぅっふぅっ」と思わず鼻で笑ってしまったくらいだ。

今思えばあの反応は私の体がSOSをだしていたのだろう・・・。

そこでやめておけばよかったのに、この不思議な風味に気をとられ

「この風味、何かに似ている・・・。」

と、私のソムリエ心をくすぐられて、結局全部食べてしまった。(結局、何に似ていたのかはわからなかった。)

するとしばらくして、私の上から下からポタージュがとまらない。

体から溢れ出すポタージュをただ、ただ、みつめながら私は子供の頃を思い出していた。

ある夏の暑い日。
弟と二人で前日に叔母さんが作ってくれた中華風スープの残りを飲んでいた。

私「このスープ酸味が効いていておいしいね~。

弟「うん!昨日のスープと味が全然ちがうね!おばちゃんがまた違うの作ってくれたのかな~

なんてことをいいながら二人で食べた。おいしく食べた。気付かずに食べた。
腐って味が変わってしまった残り物のスープを・・・。

あのときとは違い今では腐ったものを食べると体が一人前に反応するようになったみたいだ。敏感な胃袋になりおって・・・。鈍感な胃袋よ、帰ってこーーい!!

その後、我慢できずに病院に行くと

「生クリームねぇ~。あら、まあ。笑。」

と医者に半笑いで言われ、

「胃袋だけじゃなく心も鈍感になりたい・・・。」

そう、心でつぶやいた30の夜であった。