先日スポーツ刈りにした私ですが、今日はその床屋でのお話。
私は初めて床屋に行ってきた。
その名も『バーバー・ヤング』
若いのか年をとっているのかわからないネーミングに引かれ店に入ると、その店の老夫婦が私を出迎えこういった。
「あのー、うちは床屋なんですよ。美容室は道路を挟んだ向かいにあります。」
「えっ?」
すぐに入店拒否である。私はめげずにここで切ってほしいと頼んだ。
「スポーツ刈りにしてください。」
私の言葉に二人は口をポカーンとあけ、あわあわと言葉にならないことを言っていた。
『やばい…。』
老夫婦に負担をかけ過ぎる言葉を言ってしまったらしい。
私の爆弾発言を聞いてご主人は奥の自宅にこもってしまった…。
『おいおい。お手上げかよ。』
残された御夫人と私はぎこちないながらも会話をしながらスポーツ刈りに仕上げていった。
御夫人は私が迷彩の上着を着ているのをみて
「自衛隊の方ですか。」
と聞いてきた。迷彩を着ている人が全員自衛隊だとしたら軍隊帝国、日本である。
違いますと答えると何も質問をしてこなくなった。
『まずい…。』
今度は私が御夫人に話をきいた。
『このお店を始めてどれくらいになるのか。』『客層はどんな感じなのか。』
御夫人の話によると、このお店は創業50年になるらしい。すごい歴史である。そして、お客さんは常連のお客さんとご年配の方が多いらしく最近では若いお客さんはこないのだという。
『え?バーバー・ヤング…?』
若いのはお店の名前だけのようだ。
そして、私の髪を切り終わった御夫人はほっとしてぼそりとこう言った。
「あぁ…、怖かった。」
私も鏡に映った自分の変わり果てた姿をみてこう思った。
『あぁ、怖かった。いや、怖い…。』
店の扉を開けるとさっきよりもぐんと冷たい風が私の襟元を吹き抜けていった。
『冷えるな~。』
街中の冷たい視線を感じつつ私はバーバー・ヤングを後にするのであった。
私は初めて床屋に行ってきた。
その名も『バーバー・ヤング』
若いのか年をとっているのかわからないネーミングに引かれ店に入ると、その店の老夫婦が私を出迎えこういった。
「あのー、うちは床屋なんですよ。美容室は道路を挟んだ向かいにあります。」
「えっ?」
すぐに入店拒否である。私はめげずにここで切ってほしいと頼んだ。
「スポーツ刈りにしてください。」
私の言葉に二人は口をポカーンとあけ、あわあわと言葉にならないことを言っていた。
『やばい…。』
老夫婦に負担をかけ過ぎる言葉を言ってしまったらしい。
私の爆弾発言を聞いてご主人は奥の自宅にこもってしまった…。
『おいおい。お手上げかよ。』
残された御夫人と私はぎこちないながらも会話をしながらスポーツ刈りに仕上げていった。
御夫人は私が迷彩の上着を着ているのをみて
「自衛隊の方ですか。」
と聞いてきた。迷彩を着ている人が全員自衛隊だとしたら軍隊帝国、日本である。
違いますと答えると何も質問をしてこなくなった。
『まずい…。』
今度は私が御夫人に話をきいた。
『このお店を始めてどれくらいになるのか。』『客層はどんな感じなのか。』
御夫人の話によると、このお店は創業50年になるらしい。すごい歴史である。そして、お客さんは常連のお客さんとご年配の方が多いらしく最近では若いお客さんはこないのだという。
『え?バーバー・ヤング…?』
若いのはお店の名前だけのようだ。
そして、私の髪を切り終わった御夫人はほっとしてぼそりとこう言った。
「あぁ…、怖かった。」
私も鏡に映った自分の変わり果てた姿をみてこう思った。
『あぁ、怖かった。いや、怖い…。』
店の扉を開けるとさっきよりもぐんと冷たい風が私の襟元を吹き抜けていった。
『冷えるな~。』
街中の冷たい視線を感じつつ私はバーバー・ヤングを後にするのであった。