
椎名氏の長男「岳」君が成長していく様を父親の目線で描いた作品です。
「岳」という名は椎名氏の山好きから命名されたそうです。
山好きのボクは少しうらやましくなってしまいました。
しかし実際には山よりも釣りにはまっていく岳君であす。
そして「おとう」をはるかに超える腕前となっていきます。
そんな姿を頼もしく見守る「おとう」。
カヌーで川下りに挑戦したり,自然の中を満喫するなど現代の子供は体験できないこと。
ボクも中学の頃に友達とテントを担いで山に入って遭難しかけたことを思い出しました。
子供はこのようにのびのび育てた方が良いとは思っても現代ではなかなか難しいのかもしれませんね。
この作品が出版されたのころはスマホなどない1989年という時代だからということもあるかもしれないけど,この時代でもゲーム機はありましたよね。
そういうものに無縁だったからこんな素晴らしい体験ができたのでしょう。
しかし,この物語をきっかけに親子関係がこじれた時期があったそうです。
読者は楽しく読み進んだけど,多感な時期の岳君としては複雑な思いもあったことでしょう。