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Blog☆HiloⅡ

自民党の魔力:蔵前勝久著


朝日新聞記者である著者が取材してきた自民党,というところに興味を持って読んでみました。
ブックカバーの折り返しには
「自民党とは何か?今日者を飲み込むブラックホールか?自民党所属の政治家は,数字上は,国会議員より圧倒的に地方議員の方が多い。「官邸主導」の第二次安倍政権以降はトップダウン組織に見えるが,地方ではボトムアップの側面が未だ強い。首相ら党幹部への忠誠度が高い国会議員と,自民党同士の争いに価値を見出す地方議員。両者の関係や地方議員と地域のつながりを主軸に,自民党内の力学,連立を組む公明党,さらには立憲,維新ら野党の在り方を証言とエピソードを基に考察する。」
という記載があります。
最後まで読んだ感想は。
やっぱり自民党は「伏魔殿」だなぁと。
でも,そろそろ変わらないといけないんだろうと思います。
これまでの強さの根源である,後援会、町内会、夏祭り、掲示板、「どぶ板」戸別訪問といった旧来的なメディアや手法からの脱却,そして世代交代は一刻も早く行う必要があります。そもそも国会議員なんだから「地元のために働く」なんて間違っています。
そしてこの本の中で一番共感したのは176ページにある記載です。
「安倍元首相にとっての経済政策は国民の生活向上というより,国家のためであった。国民より国家を優先する「国家政党」を目指した。アベノミクスによる経済の最高は,国を強くする「手段」に過ぎない。」
これが彼の本音だったんです。
以前からこのブログでも書いているように,安倍さんが「一億総活躍」とか「女性の活躍」などと言ってきたのはGDPを向上させるための手段だったということです。
次のページには公明党との関係が記載されています。
前頁の自民党の目指す「国家政党」に対して公明党の果たす役割です。
確かにこの二つの政党がうまくコラボして絶対与党が成り立っていることがよくわかります。
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