サブタイトルには,「穂高岳山荘二代目主人,今田英雄の経営哲学」とあります。 「重太郎新道」,「紀美子平」など,穂高岳小屋と言えば初代の主人である今田重太郎氏が思い浮かびますが,この本は今年100周年を迎える穂高岳山荘の二代目主人である今田英雄氏が山荘に注ぎ込んだ自身のすべてを描いた作品です。 重太郎氏から山荘を受け継ぎ,娘の恵さんへと繋ぐまでの山荘の変革の記録でもあります。 偶然ですが,先日穂高岳山荘の近くにある北穂高岳小屋に宿泊したこともあり,興味深く読ませていただきました。