上海新風

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中国の“○○族”

2008年08月07日 | ひとこと
 ご存じのように、中国は56の民族が暮らす多民族国家です。漢民族をはじめ満州族、ウィグル族、朝鮮族と多くの少数民族が存在し、共生しています。
 そんな中国で、また新たな少数民族といえる『○○族』が続々と登場しています。この『○○族』は特に最近の若者によく見られる傾向を示したものです。
 “窮忙族”とは直訳すると「貧乏暇なし」という意味で、1日フルタイムで働いても、最低賃金のお給料しかもらえず、生活が困難で蓄えすらもままならない人たちを指す言葉で、日本でいうワーキングプアーにあたります。ある中国のインターネット調査の結果、75%が自分は“窮忙族”であると答えています。
 “月光族”とは毎月のお給金で贅沢を楽しみ月給をすべて使い果たしてしまう人たちのことを指す言葉です。20代、30代の所謂ホワイトカラーと呼ばれる人たちが仕事のストレスを消費することで発散する傾向が見られます。
 この二つのグループの特徴はどちらも貯金ができないことですが、理由が完全に間逆にあるので、ここから中国の所得格差が見られます。
 この他にも、携帯電話に依存している“親指族”、正社員にならずアルバイトで生計を立てるフリーターは“飛特族”など多くの“○○族”が登場しており、近代化が進む中国で若者の意識がどんどん変わっていくことがわかります。