今日、オヒギンス基地のジェンツーペンギンリアルタイム画像を見たら、ペンギンの背中に水滴がたくさんついていました。
もしかして、雨が降っていたのでしょうか。
オヒギンス基地は南極半島の先のほうですから、昭和より暖かいのかもしれませんが、ヒナがかえってからの雨はヒナの生死に関わると聞いているので、心配しました。
それでは、ちょっとさかのぼって昭和基地周辺のアデリーちゃんについて書かれた南極だよりです。
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2006年11月27日(月) 晴れ アデリーの抱卵
今日から4泊5日で47次沿岸最終オペレーションであるペンギンセンサスオペに参加することになった。
今日の目的はまめ島、ルンパ、シガーレン、イットレホブデホルメンで、営巣数と卵がある巣の数を数えることである。
#ルンパ南側ルッカリー。まるでごま塩
妙に等間隔なのは、縄張りの範囲を示しているのかな?
この時期のアデリーはほとんどが石を集めた巣で腹ばいになっている。
しかし腹ばいになっているアデリーが全て卵を抱えているかというとそうでもなくて、おおよそ7-8割が卵を抱えているようであった。
観察しているとほとんどの時間腹ばいになっているのだが、転卵のため時折立って2つある卵を転がしている。
気分転換もしたいのだろうか、卵を転がし終わった後もそのまましばらく立っていることもある。
また、アデリーは股の間に挟んで卵を温めているのであるが、立った時に見える股は毛がほとんど抜けて地肌が見えている子が多い。
体温が直接伝わるよう自然とそこの部分だけ毛が抜けるのだろうか?
#ときどき卵の向きを変えて温度を一定にしたり癒着を防ぐ
#おなかの皮膚は薄そう。冷えないように気をつけてね。
この時期卵を抱えているのは雄の方で、雌は餌を取りにいっているという。
そういえばルッカリーを離れ、集団でクラック近くで群れているアデリーをオペレーション中幾度かみかけた。
#海氷上で見かけたアデリーの群れ
ルッカリーの傍には必ずトウカモがじっと控えている。
卵や雛を狙っているのだろう。
#トウカモ(ナンキョクオオトウゾクカモメ)はアデリーの天敵
-----11月27日本日の作業など-----
・ペンギンセンサス(まめ島、ルンパ、シガーレン、イットレホブデホルメン)
<日の出日の入>
日の出 なし
日の入 なし
<気象情報>
平均気温-1.3℃
最高気温1.8℃(1915) 最低気温-4.7℃(2332)
平均風速8.5m/s
最大平均風速17.5m/s風向E(0240) 最大瞬間風速22.5m/s風向E(0241)
日照時間 15.0時間
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アデリーが沿岸に戻って来てからおよそ1ヶ月ちょっと。
ようやく抱卵にこぎ着けた?ようです。
ペンギンのルッカリーの写真はかなりいろいろなところに露出していますが、細かい説明付きで見る機会はあまりありません。
オスが先に上陸して巣作りをはじめ、カップルができあがると一緒に巣作りをする「求愛」の時に書きました。
交尾をして卵を産むと、オスが卵を抱いて、メスは海にエサ取りに出かけるのだそうです。
そして抱卵中に一度交代して、ヒナがかえってしばらくするまでメスが温めると書いてありました。
アデリーの姿を見ても、どれがオスでどれがメスかは全く分からないので、今ルッカリーにいるのはオスと思って見ればいいということになります。
交代の時期になると、「今ここにいるあなたはオス?それともメス?」と聞かなければならなそうです。
私が写真を見ていて目を引かれたのは、やはりおなかの地肌でした。
あれはやはり羽が抜けているのでしょうか?
周りに羽が落ちているかどうか見たけれど、おなかの毛は細かい羽毛で、落ちてもすぐに飛んでいってしまいそうなくらい柔らかそうなのです。
でも、あのままだとおなかが寒いと思うのですよね。
今は抱卵中だからいいとしても、メスと交代したら、あのおなかのまま海に潜るということですよね。
私は、アデリーはおなかのところはもともと羽がない、または薄くて、ふだんは周りの羽が覆い被さっているのではないかと考えてみました。
実際には専門家に聞いてみなければ分からないのですが(持っている資料とwebではみつけられなかった)、他の鳥も地肌をつけて温めていたような記憶があるのです。
だから、鳥のおなかには割れ目がついているような羽になっているのではないでしょうか。
遠い遠い昔の記憶を辿れば、鳥のおなかの地肌ってかなり熱かったような気がします。
しかもとても皮膚が薄くて。
卵を温めるのに適した皮膚なのでしょうね。
次はヒナの誕生を見てみたいところですが、そんなチャンスは訪れるでしょうか。
そして、換羽の時期も見てみたいのですけれど、夏になったら夏隊の方々もいらっしゃるので、難しいかもしれないですね。
もしかして、雨が降っていたのでしょうか。
オヒギンス基地は南極半島の先のほうですから、昭和より暖かいのかもしれませんが、ヒナがかえってからの雨はヒナの生死に関わると聞いているので、心配しました。
それでは、ちょっとさかのぼって昭和基地周辺のアデリーちゃんについて書かれた南極だよりです。
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2006年11月27日(月) 晴れ アデリーの抱卵
今日から4泊5日で47次沿岸最終オペレーションであるペンギンセンサスオペに参加することになった。
今日の目的はまめ島、ルンパ、シガーレン、イットレホブデホルメンで、営巣数と卵がある巣の数を数えることである。
#ルンパ南側ルッカリー。まるでごま塩
妙に等間隔なのは、縄張りの範囲を示しているのかな?
この時期のアデリーはほとんどが石を集めた巣で腹ばいになっている。
しかし腹ばいになっているアデリーが全て卵を抱えているかというとそうでもなくて、おおよそ7-8割が卵を抱えているようであった。
観察しているとほとんどの時間腹ばいになっているのだが、転卵のため時折立って2つある卵を転がしている。
気分転換もしたいのだろうか、卵を転がし終わった後もそのまましばらく立っていることもある。
また、アデリーは股の間に挟んで卵を温めているのであるが、立った時に見える股は毛がほとんど抜けて地肌が見えている子が多い。
体温が直接伝わるよう自然とそこの部分だけ毛が抜けるのだろうか?
#ときどき卵の向きを変えて温度を一定にしたり癒着を防ぐ
#おなかの皮膚は薄そう。冷えないように気をつけてね。
この時期卵を抱えているのは雄の方で、雌は餌を取りにいっているという。
そういえばルッカリーを離れ、集団でクラック近くで群れているアデリーをオペレーション中幾度かみかけた。
#海氷上で見かけたアデリーの群れ
ルッカリーの傍には必ずトウカモがじっと控えている。
卵や雛を狙っているのだろう。
#トウカモ(ナンキョクオオトウゾクカモメ)はアデリーの天敵
-----11月27日本日の作業など-----
・ペンギンセンサス(まめ島、ルンパ、シガーレン、イットレホブデホルメン)
<日の出日の入>
日の出 なし
日の入 なし
<気象情報>
平均気温-1.3℃
最高気温1.8℃(1915) 最低気温-4.7℃(2332)
平均風速8.5m/s
最大平均風速17.5m/s風向E(0240) 最大瞬間風速22.5m/s風向E(0241)
日照時間 15.0時間
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アデリーが沿岸に戻って来てからおよそ1ヶ月ちょっと。
ようやく抱卵にこぎ着けた?ようです。
ペンギンのルッカリーの写真はかなりいろいろなところに露出していますが、細かい説明付きで見る機会はあまりありません。
オスが先に上陸して巣作りをはじめ、カップルができあがると一緒に巣作りをする「求愛」の時に書きました。
交尾をして卵を産むと、オスが卵を抱いて、メスは海にエサ取りに出かけるのだそうです。
そして抱卵中に一度交代して、ヒナがかえってしばらくするまでメスが温めると書いてありました。
アデリーの姿を見ても、どれがオスでどれがメスかは全く分からないので、今ルッカリーにいるのはオスと思って見ればいいということになります。
交代の時期になると、「今ここにいるあなたはオス?それともメス?」と聞かなければならなそうです。
私が写真を見ていて目を引かれたのは、やはりおなかの地肌でした。
あれはやはり羽が抜けているのでしょうか?
周りに羽が落ちているかどうか見たけれど、おなかの毛は細かい羽毛で、落ちてもすぐに飛んでいってしまいそうなくらい柔らかそうなのです。
でも、あのままだとおなかが寒いと思うのですよね。
今は抱卵中だからいいとしても、メスと交代したら、あのおなかのまま海に潜るということですよね。
私は、アデリーはおなかのところはもともと羽がない、または薄くて、ふだんは周りの羽が覆い被さっているのではないかと考えてみました。
実際には専門家に聞いてみなければ分からないのですが(持っている資料とwebではみつけられなかった)、他の鳥も地肌をつけて温めていたような記憶があるのです。
だから、鳥のおなかには割れ目がついているような羽になっているのではないでしょうか。
遠い遠い昔の記憶を辿れば、鳥のおなかの地肌ってかなり熱かったような気がします。
しかもとても皮膚が薄くて。
卵を温めるのに適した皮膚なのでしょうね。
次はヒナの誕生を見てみたいところですが、そんなチャンスは訪れるでしょうか。
そして、換羽の時期も見てみたいのですけれど、夏になったら夏隊の方々もいらっしゃるので、難しいかもしれないですね。
やはりおなかにはもともと毛が生えてないとお考えですかっ!
私も以前、ずーっと前に文鳥を飼っていて、確かおなかのあたりをさわって楽しんだような・・というかすかな記憶があるのです。
ちゅん太郎くんの写真、ホントだーと思いながらずーっと見ていたら、「見たな!」と言われてしまいました。
あー驚いた。
ちゃんと調べた訳ではないのですが、ちゅん太郎のお腹も脇から生えてる羽で覆われているだけで、真中には生えてないんです。しかも脇から覆ってる羽を観音扉のように(少しなら)自分で開け閉め(?)できるようです。スズメとペンギンを同じに考えるのは強引かな・・^^?
みっちゃんにお腹の羽を吹かれてる、ちゅん太郎の写真をアップしてますので、見てみてください↓
http://nap.dip.jp/yusei/suzume-no-sato/chuntarou/pose/hara.gif