投信メモ

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・『AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))』03314172:JP

2018年8月13日(月) ~ 8月17日(金):AI日本株式オープン(絶対収益追求型)の週次パフォーマンス

2018-08-17 | 週次モニタリング:AI日本株式

 

今週のパフォーマンスは、前週末比▲0.57%とマイナスとなりました。

なお、今週月曜日(2018.8.13)には、基準価額(分配金再投資)は9,623円まで悪化し、設定来最安値を更新しています。


また、インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%)は▲0.02%のマイナスでした。

そのため、リスクを抑制したインデックス投資の場合と比べて、▲0.55%とアンダーパフォームしました。

 






この結果、設定来のパフォーマンスは以下のようになりました:

  • AI日本株式オープン:▲5.80%(購入時手数料:2.16%)
    • 購入時手数料考慮前:▲3.64%
  • インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%):+4.98% (購入時手数料:0.0%)

  • 超過リターン:▲10.78%のアンダーパフォーム
 
※ 購入時手数料は、設定時にカブドットコム証券で一括購入したと想定
※ インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%)とは、例えば、設定日にAI日本株式に500万円投資している場合、日経225ETFに125万円投資して残りの375万円は現金のまま保有することに対応したもの。リバランスはなし。






参考資料

三菱UFJ国際投信:『AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))』
https://www.am.mufg.jp/fund/252629.html

 

 

 

 

※ 週次モニタリングでは、『基準価額(分配金再投資)』の日次データ(時系列)は、三菱UFJ国際投信のサイトに掲載されている値(丸め処理にバグ有)を使用しています。
  データチェックのための比較対象がないことから、このような対応にしています。なお、これによって、設定来のパフォーマンスには若干の誤差が生じる場合があります。

  ☞ 三菱UFJ国際投信のサイトで『基準価額(分配金再投資)』(日次データ)を取得する場合の注意点

    cf.  投信の「基準価額(分配金再投資後)」の値、SBI証券と三菱UFJ国際投信でちょっと違うのはなぜ? / 三菱UFJ国際投信の基準価額チャートのバグについての補足:他のネット証券の場合は?


「バフェットからの手紙」に学ぶ、投資信託選びで失敗しないための注意点

2018-08-14 | 「運用会社の質」について

 

 

『バフェットからの手紙』に、こんな一節があります:

経営者が目に見える部分で恥ずべきことを行っているのなら、陰でも似たようなやり方をしている可能性が高いのです。
台所にゴキブリが一匹しかいないことなどほぼありません。
When managements take the low road in aspects that are visible, it is likely they are following a similar path behind the scenes.
There is seldom just one cockroach in the kitchen.

原文:http://www.berkshirehathaway.com/letters/2002pdf.pdf
邦訳:バフェットからの手紙 第4版

 

株式に長期投資をする場合、「経営者に信頼が置けるのか」という点が非常に重要になると言えるのだと思います。

投資判断をする上では、その見極めが重要で、なにか不誠実な対応をしている部分を1つでも見つけたら、投資対象としては警戒すべきなのです。

そして、これは、投資信託も同じです。

 

 

AI日本株式オープン(絶対収益追求型)』という投信を調べていると、検証期間を恣意的に設定している例が複数も見つかりました:

また、AIを活用したファンド運用の実態を誇大に報告したりもしていたと思います:

「次世代の資産運用」とまで称し、大々的に宣伝されたファンドでありながら、このような『恥ずべき事例』があったのです。

 

 

これらの行為は、企業会計で言えば、「不正会計:経営状態を意図的に正しく伝えない」とも言えるものだと思います。

投資信託の都合の良い部分だけを見せて、投信購入者を意図的に欺き、実態より良く見せかけようとしているからです。

これを不正だと言える“ルール”があるかないかだけの違いです。

 

 

 

 

株式投資の場合であれば、投資家(株主)保護の観点から法整備が進み、情報の透明性についても向上するよう、株主の権利を守るための改善が行われています。

それこそが、資本市場の健全な発展には不可欠な要素であるからです。

 

 

翻って、投資信託はどうでしょうか? 

残念ながら、「企業会計」並みの目的意識は、欠如しているとしか言いようがありません。

 

例えば、ファンドのパフォーマンス評価で「配当込みTOPIX」ではなく「TOPIX」を比較対象にするなど、本来であれば、ありえないことです。

それに、対ベンチマーク運用で「配当無しのTOPIX」をベンチマークとするファンドなど、誰が「上場」(=商品化)を認めたりするでしょうか?

   ☞ 『三菱UFJ システムバリューオープン』 vs 『TOPIX』

このような事例(投信購入者を欺くような行為だと以前から批判されているにもかかわらず、未だに改善すらされない)はすぐに見つけられます。

「会計」の実務家や学者の方々であれば、こぞって問題にし、情報開示・商品化の在り方を正すように働きかけるような事案であると思います。

 

少し前に、家計の金融資産に占める投資信託の割合が低下していたことが判明し話題となりましたが( 家計の投信保有、実は減っていた 証券業界に衝撃:日本経済新聞 )、

これは、業界関係者の「怠慢」が招いた必然とも言える結果ではないでしょうか。

 

 

 

このように投資信託の場合は、現状では、株式投資以上に「情報の透明性」が欠如しているため、

「信頼のおける運用会社かどうか?」という判断がより重要になってくると言えます。

 

以前、ダメなアクティブファンドの見分け方について書きましたが、これは、冒頭の「バフェットからの手紙」の視点と同じ考え方です。

まず第一に、“ゴキブリ”を見かけた運用会社は避けるべきだと思っています(この点については、後で、他の事例も紹介したいと思います)。

事態の深刻さは、開発・商品化における各フェーズにおいて、「ゴキブリ」が処理されることなく、平然と闊歩出来てしまった事実にあります。

 

 

残念ながら、大手運用会社ですら、一部の商品開発・運用の実態は、このような嘆くべき状況にあると言えます。

ですが、決して、悲観だけする必要はないと断言できます。

というのも、「顧客本位」の視点に立った非常に素晴らしいコンセプトの下で商品開発が行われた事例も散見されるようになっているからです。

その代表的な1つが、「eMAXIS Slim」だと思います。

当ファンドのような商品を開発してくれる人たちが運用会社にいるという点は、「投信ビジネスの健全な発展」が絵空事ではないと期待させてくれる好事例だと思います。

アクティブファンドにおいても、(残念ながら、未だにその兆候は見られませんが)、今後は、同様の視点が芽生えることを願うばかりです。

 

 

 

「資本市場の健全な発展のために求められる、投資信託のあり方」について、真剣に考えるべき時に来ているのだと思います。


2018年8月6日(月) ~ 8月10日(金):AI日本株式オープン(絶対収益追求型)の週次パフォーマンス

2018-08-10 | 週次モニタリング:AI日本株式

 

今週のパフォーマンスは、前週末比▲0.28%とマイナスとなりました。

また、インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%)は▲0.25%のマイナスでした。

そのため、リスクを抑制したインデックス投資の場合と比べて、▲0.03%とアンダーパフォームしました。

 






この結果、設定来のパフォーマンスは以下のようになりました:

  • AI日本株式オープン:▲5.25%(購入時手数料:2.16%)
    • 購入時手数料考慮前:▲3.09%
  • インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%):+5.02% (購入時手数料:0.0%)

  • 超過リターン:▲10.27%のアンダーパフォーム
 
※ 購入時手数料は、設定時にカブドットコム証券で一括購入したと想定
※ インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%)とは、例えば、設定日にAI日本株式に500万円投資している場合、日経225ETFに125万円投資して残りの375万円は現金のまま保有することに対応したもの。リバランスはなし。






参考資料

三菱UFJ国際投信:『AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))』
https://www.am.mufg.jp/fund/252629.html

 

 

 

※ 週次モニタリングでは、『基準価額(分配金再投資)』の日次データ(時系列)は、三菱UFJ国際投信のサイトに掲載されている値(丸め処理にバグ有)を使用しています。
  データチェックのための比較対象がないことから、このような対応にしています。なお、これによって、設定来のパフォーマンスには若干の誤差が生じる場合があります。

  ☞ 三菱UFJ国際投信のサイトで『基準価額(分配金再投資)』(日次データ)を取得する場合の注意点

    cf.  投信の「基準価額(分配金再投資後)」の値、SBI証券と三菱UFJ国際投信でちょっと違うのはなぜ? / 三菱UFJ国際投信の基準価額チャートのバグについての補足:他のネット証券の場合は?


2018年7月30日(月) ~ 8月3日(金):AI日本株式オープン(絶対収益追求型)の週次パフォーマンス

2018-08-03 | 週次モニタリング:AI日本株式

 

今週のパフォーマンスは、前週末比▲1.20%とマイナスとなりました。先週の上昇(+1.12%)が帳消しとなる下落率となっています。

また、インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%)は▲0.21%のマイナスでした。

そのため、リスクを抑制したインデックス投資の場合と比べて、▲0.99%とアンダーパフォームしました。

 




なお、今週水曜日(2018/8/1)の日次リターン▲0.85%は、1日の中では過去最悪の下落率となっています(従来は、2018年2月6日の▲0.64%)。

足元では(4~6月期決算の発表時期)、過去の平均的な水準に比べて、ボラタイルな動きが見られるようになっていると言えそうです。


今年5月の連休明け以降の時もそうでしたが、決算期にパフォーマンスが“不安定”になる傾向が強まっているようにも見え(個別銘柄戦略に問題?)、

モデルの今後の有効性について問題ないと言えるのか再検証を行って、結果をきちんと説明して欲しいと感じる方も多いのではないでしょうか。

もしも、顧客本位の運用を行っていると言うのであれば、当然すべき検証のようにも思います(せめて、高い手数料に見合うだけの、アフターフォローは欲しい所です)。

 





この結果、設定来のパフォーマンスは以下のようになりました:

  • AI日本株式オープン:▲4.98%(購入時手数料:2.16%)
    • 購入時手数料考慮前:▲2.82%
  • インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%):+5.33% (購入時手数料:0.0%)

  • 超過リターン:▲10.31%のアンダーパフォーム
 
※ 購入時手数料は、設定時にカブドットコム証券で一括購入したと想定
※ インデックス投資(日経225ETF:25% + 現金:75%)とは、例えば、設定日にAI日本株式に500万円投資している場合、日経225ETFに125万円投資して残りの375万円は現金のまま保有することに対応したもの。リバランスはなし。






参考資料

三菱UFJ国際投信:『AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))』
https://www.am.mufg.jp/fund/252629.html

 

 

 

 

※ 週次モニタリングでは、『基準価額(分配金再投資)』の日次データ(時系列)は、三菱UFJ国際投信のサイトに掲載されている値(丸め処理にバグ有)を使用しています。
  データチェックのための比較対象がないことから、このような対応にしています。なお、これによって、設定来のパフォーマンスには若干の誤差が生じる場合があります。

  ☞ 三菱UFJ国際投信のサイトで『基準価額(分配金再投資)』(日次データ)を取得する場合の注意点

    cf.  投信の「基準価額(分配金再投資後)」の値、SBI証券と三菱UFJ国際投信でちょっと違うのはなぜ? / 三菱UFJ国際投信の基準価額チャートのバグについての補足:他のネット証券の場合は?