先日アップルの父、スティーブ・ジョブズ氏が死去されました。
自分としては、初めて買ったパソコンがAppleのPowerbook5300CSという初めてMacの次世代(当時)CPU、PowerPCを搭載したノートブック。
その後、G3のDT233なんか買ったりして、一端のマックユーザーだったのですが、いつの間にかAT互換機の自作PCの魅力に獲り付かれてそれからは自作PCとWindowsの道へ・・・。
MacOS的には漢字Talk7.5で始まり、MacOS8.6で卒業。ということになります。
というわけで、自分がマックにハマっていた時期は、ジョブズ氏はまだApple社に返り咲く前。
Apple社も方向性を迷走していた時期ですね。
それだけに当時はまだマシだったAT互換機への乗り換えもそんなに苦ではありませんでしたし、未練もありませんでしたねえ。
それからは、仕事以外にはあんまりマック系のOSを触らなくなりました。
その後のApple社の製品というとiPodを何台か所有しているくらいです。
そういう意味で行くとiTurnsの使い勝手の良さには感謝しています。
って、自分とスティーブ・ジョブズ氏の関わりってそれくらいなんですけど・・・。
彼が亡くなってから、さまざまなメディアで彼のことが取り上げられました。
リーダーシップとか、企業の方向性とかいろいろありますけど、自分が注目したところは
「日本の禅の精神に傾倒していて、日本の文化、食にも理解がある。アップルの社員食堂にはジョブズ考案の「Sashimi Soba」というメニューもある」
・・・さしみそば!?・・・それって美味しいの?
ということで早速調べてみると、どのサイトにも、「日本人的にはあんまり・・・」という話。
話に聞くそのSashimi Sobaとは・・・
「冷やかけ蕎麦の上にまぐろ、サーモン、はまちの刺身が乗ったもの」
だそう・・・。
【スティーブ・ジョブズが愛した「刺身そば」後悔する味だった】
ここに写真が載ってるんですけど、見るからにアレだし、蕎麦汁と刺身、特にマグロやサーモンがそれに合うとはあんまり・・・。
これ、自分が作ったら、もう少しマトモに出来るんじゃあ・・・という傲慢で不遜な精神でちょっと岩風呂流の刺身蕎麦を作ってみました。
って長い前置きですが、ここから下がレシピです。
★★材料(4人前)★★
■蕎麦
生蕎麦・・・・・・4人前(乾麺とかでも代用可)
■刺身
鯛の刺身・・・・・1/2柵分くらい
■汁
昆布・・・・・・・10cm幅くらいのもの1枚
鯛の煮干し・・・・7尾くらい(あれば)
鰹節・・・・・・・ひとつかみくらい
水・・・・・・・・1200ml
白醤油・・・・・・70ml
酒・・・・・・・・30ml
みりん・・・・・・30ml
塩・・・・・・・・適量
■薬味
小松菜・・・・・・適量
ねぎ・・・・・・・適量
わさび・・・・・・適量
★★作り方★★
1.昆布と鯛の煮干しを鍋に入れ2時間以上水出ししてから、極弱火にかけてゆっくりと60分ほどかけて煮出す。このとき鍋は沸騰させない
2.昆布と鯛の煮干を取り出し、軽く沸騰させてから鰹節を加えてひと煮立ちさせてから火を止め、鰹節が沈むまで3分ほど待ってから漉す
3.(2)に白醤油、酒、みりん、塩を足して味付けする、この後冷やすと塩気が弱くなるのでちょっとちょっとしょっぱめに塩で調整
4.(3)を一度沸騰させ、アルコール分を飛ばしたら、鍋ごとを冷水などで冷やす
5.(4)が冷えたら、タイの刺身を削ぎ切りにして汁の中へ。そのまま鍋ごと冷蔵庫に入れて1~2時間漬け込む
6.小松菜を軽く茹でてから冷まし、絞ってから一口大に切る。ねぎは小口切りに。
7.蕎麦を茹でる。茹で上がったら冷水で締める。
8.丼に蕎麦、刺身を乗せて汁をかける、ねぎと小松菜を添えて、刺身にわさびを添えたら完成!
こんなん出来ました。
肝心なのは蕎麦の味なのか、刺身なのか・・・まあ両方でしょう。自分もそう思って作りました。
以下、手前味噌満載の自己評価です。
まず、蕎麦汁自体は白醤油を使ったので、汁の見た目よりもコクがあります。
昆布中心の出汁なので、いわゆる江戸前の蕎麦とはまったく違った方向性ですが、精進料理の蕎麦ならば昆布出汁の蕎麦は結構普通なので、こういう汁も「アリ」でしょう。
そしてお刺身の方ですが、昆布系の軽い出汁に漬け込んだおかげでちょっとポワポワしてますが昆布締めのような味になっています。
「蕎麦の定番」だと思って添えたねぎですが、この軽い汁においては逆に邪魔者になってしまいましたねえ。
結果として、まあまあうまく行ったと思うのですが、蕎麦、蕎麦汁、刺身と三つの個性があり、その中間点を探るような保守的なレシピになってしまったのは自分の凡庸だと思います。
もう少し個性的なものが出来るかと思ったのですが、ちょっと残念です。
ちなみに、このそばのヒントは手前味噌の上塗りですが
【宇和島鯛切りらーめん】
です。
このときに鯛の刺身とラーメンを美味く組み合わせたのに
「もともと和食である蕎麦と合わないわけが無い」
というなんか、和食への意地の様な部分が多くあります。
というわけで、しっかりレシピを載せましたが、白醤油や鯛の煮干しって普通無いですよね。
そんな人は、せめて白醤油の変わりに薄口醤油、そして鯛の煮干しの代わりに鯛の中骨を焼いたものなんかでも作れます。
次回作るとしたら、本家の「Sashimi Soba」よろしく、まぐろ、サーモン、はまちを乗せて、更に蕎麦に調和した刺身蕎麦が出来たら面白いかなあ、と思います。
おそまつさまでした。
ではでは
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僕はMacにしたいんですが家族の要望で仕方なくWinを使ってます。
このメニュー僕も聞いたことありましたが、特に生のサーモンは死ぬほど合わなそうです。悶絶必至。
元気しとる?
此方は、
寸胴唸ってまっせ~!!
良いレポ 待っとるで、
仕事頑張ってな。
>>たっくん氏へ
そうなんです。
以前はmac系でしたが、今はかなり疎いです。
これもひとえに環境の違いってモノかと思います。
続編でまぐろとはまちとサーモン乗せたものも作りたいんですが、現在いろいろと停滞中です。
>>たけピー氏へ
どもども。なんとか元気に生きてます。
みなさんのコメント見てたんですけど、なかなか返信が出来ませんで。
近々なんとか復活したいと思っております。