岩風呂

ラーメンを中心に食べ歩きとかレシピを乗せてます。そして時々猫が登場するブログです。

ラーメン二郎 横浜関内店(青春初二郎観察哀歌)

2008-11-28 08:02:38 | ラーメンレポ
仕事の合間です。待機中です。横浜です。桜木町辺りです。お腹空きました。

そしたら


関内二郎しかないでしょう!
昼間三田本店を取りこぼしたあだ討ちです!
ということで、関内へ。
現在午後5時40分、6時の営業開始まで20分程。
いや~並んでますねえ。行列は20人くらいでしょうか?黙って最後尾に付きました。

おや、前の二人組みは高校生の様ですが、なんか会話してますねえ

「うめぇ~のここ?」
「いや、わかんないけど、こんだけ並んでんだから絶対うめ~んだよ」

どうやら初二郎のようですね。
先日のラーメン二郎品川店のレポで頼んで出てくるまでのルールを細かく説明が記しましたが、前説なしで二郎に突入するとは・・・大気圏に突入してしまったザクがバラバラになっていくのを見るような事態にならなければ良いのですが・・・。
とりあえず彼らの説明がしやすい様、「ヒロシ」と「トオル」という仮名で呼ぶことにします。(ガンダムの次はビーバップかよ!)

このヒロシとトオルの会話が若くて面白い
「こんなに並ぶんなら、店大きくしないのかな」
「そうだよな、店員増やして、厨房も客席も増やせばもっと儲かるだろうに・・・」
「ここの人に経営の授業受けさせてやりてえよ」
・・・経営学を学んだ二郎・・・そんな二郎イヤだ・・・と思うのは私だけではないと思います。
っていうか、経営学を学んだ人は、二郎の客にこそなれ、二郎の主人にはならないでしょう・・・多分・・・。

さて若い二人の初陣ですが、その価値観で二郎に立ち向かうと痛い目にあうことウケアイだぞ!
と心の中で思うだけでひたすら黙って待ちます。
そんな二人の会話は、だんだん二郎から離れていき予備校にいるヤなやつとか、付き合っている女性の話など、話題に事欠きません。

さて、開店約5分前になりまして、まだ食券は買っていませんが、接客担当の店員さんが行列の頭から注文を聞いて行きます。
ファーストロットの麺を茹でる量を確認するため開店後直ぐ入店できる10人くらいに、「小(普通盛り)」か「大(大盛り)」か、また「汁なし」かを確認します。

それも、いきなり並んでいる人に向かって

「ハイ、こちらのお客さん! 大か!?小か!?」

と聞いてきます。

皆さん知っているので
「大で」とか「小で」、「小汁なしで」
と答えていきます。
もちろんその後食券を買うので、そのとき申請したものを買わないといけません。
微妙にツッコミどころのあるシステムですが、これが店のルールなので仕方ありません。

それを見たヒロシ&トオル(仮名です)
「なんだよ?何聞かれてんの」
「俺もわかんねえよ・・・」
軽く混乱している二人ですが・・・・えっなんですか?「お前教えてやれ」いやいや、二郎は人に教わるものじゃないんですよ。
叩かれて、弾かれて、崩れ落ちて、這い上がって、そして初めて二郎に迎え入れられるのです。
それが志半ばで挫折するのも二郎を食する者の宿命です。
二郎は客が選ぶのではなく、二郎に選ばれるのです・・・ってなんか梶原一騎のスポ根モノみたいな話になってきましたな。

なんていっている間に看板に火が入って夜の部オープン!
ぞろぞろと最初のお客さんが入っていきます。
もうファーストロットのお客さんの二郎は出来ている状態で、この辺の客回しの要領の良さは他の二郎には無いもので、接客の店員さんも多少ぶっきらぼうではありますが、他の二郎よりは格段によいと思われます。
だからヒロシ、トオル(仮名だよ)恐れることは無いぞ、記念すべき初陣を関内にしたことは不幸中の幸いだ!思い切って二郎に立ち向かうがよい!

というところで、先ほどの接客担当の店員さんがやってきて、行列の数を確認しに来ました。
例によって「大か小か?」なのですが、ここからは複数組のお客さんに「何名様?並びがいいですか?」というのが入ります。
先客の順番や食べ進み具合とかを見て、後から来る並びで食べたい客には希望に沿う代わりに一人客を先に座らせるような調整をしていきます。
・・・プロだな。

さて、店員さんがヒロシ&トオル(だから仮名なんだってば)の前までやってきて「お客さん2名さん?並びの方がいいですか?バラバラならすぐ案内できますけど・・・」
ということで、さすがヒロシとトオルの友情。
「出来れば並びがいいです・・」とヒロシが伝えると、「じゃあ後ろのお客さん、一人?」と自分に来たので、「ハイ」と答えます。
店員さんは「じゃあ、こちらのお客さん先にしていただいて、後から2名並びの席用意します」
二人も頷いて、入替え決定!二人に「ありがとうございま~す」といって列を入替え。

んでさっきの「大か小か?」で「小」を・・・正直、汁なしにしようかどうか悩んだのですが、結構寒かったので、あったかいスープが恋しくて・・・。

なんて話している間にヒロシ!トオル!(あくまで仮名ですからね)・・・正念場だぞ!
「じゃあ2名さん、大か小か?」
「・・・・だい・・・って・・・」
察した店員さんが、ぶっきらぼうですが親切に説明
「大は大盛り、小は普通盛り」
親切じゃない?・・・いや~ぜんぜん親切ですよ~三田本店とかに比べれば・・・他店だったら、下手すると放置された挙句、殺伐とした後ろの客から文句だけ言われますからね。

「じゃあ大で」「俺も大で」

なんとかひとつの関門はクリヤーしたものの・・・さあ大変です。大を選んじゃいました・・・。
彼らは知らないのです、普通でも麺の量は250g(通常のラーメン屋なら100~150g)大は400gを超えます。
それにヤサイも大盛りになるので・・・ああ・・・神よ・・・。

自分の老婆心を他所に、店員さんはその後ろのアベックに・・・男性が大を頼み女性が大を頼むと・・・流石の店員さんも「うちの大は多いですよ、小でも普通の店の大盛りよりありますから」と何故か女性には親切にエスコート。
ここで、小に換えない人はいないでしょう・・・いるとすればそれはきっとギャル曽根だ。(歓迎だ!)

というわけで行列もだいぶ進んで店内が見えるところまでやってきました。
ここで初めて食券を買います。
もはや小、汁なし不可と決まっていますから、必然的に小、後は豚の有無だけです。
というわけでここは無難に小、そして関内店独自の有料トッピング、ニラキムチをつけました。

さて、店を覗き込んだヒロシ&トオル。
小の盛り付けの量、そして更に大の盛り付けの量を見て驚愕!
「どうしよう、すげえ量が多いよ・・・」
つぶやく二人に逃げ場はありません。

そこに追い討ちをかけるように呪文を唱える客を目撃

そう、関内店のトッピングコールのキーワードは三田本店と同じく
「ニンニク入れますか」

店員さんが
「ニンニク入れますか」
と聞いているのに、
「ヤサイマシマシニンニクアブラ」と答える人をみて

「あれ、何言ってんの?」
動揺しています。
正直これだけコテコテな二郎ビギナーを見ることはなかなか出来ないので、もはや貴重な体験といえるでしょう?
そして彼らは、今店員や二郎ではなく「シキタリ」という見えない敵を見ています。
ガンバレヒロシ!ガンバレトオル!(しつこく仮名)

さてここからしばらくは自分タイム!
席が空いたので着席します。カウンターの一番手前の席でまだ並んでいる例の二人の会話がまだ聞こえますが、一時遮断。
黙って二郎が出来るのを待ちますと、程なく聞こえてくる「ニンニク入れますか?」

すかさず「ヤサイニンニク」と答えます。


さてさて、ようやくやってきたショウヤイサイニンニクニラキムチ!


ヤサイコールしたワリにはヤサイが少ないような・・・スルーされたかな?思いのほかニラキムチも少ないような・・・。
まあ運も二郎のうちです。


表面に浮く分厚い脂の層・・・しかし、関内の豚は二郎では珍しく巻いてあるやつで、厚みもしっかりあって食べ出があり美味い!


今日も二郎は天地返しでエイ!((C)そうスラ・ダ2
いや~これはヤサイにも味が馴染んで、いい食べ方ですな。
ホントいいことを教わりました。

話し換わってヒロシ&トオル。
着席してなんとか「ニンニク入れますか」もこなして、大盛りとの対面・・・席はずいぶん離れてしまいましたが、がんばって食べていたようです。
彼らを最後まで見てみたい気もしましたが、自分が食べ終わってしまったので、タイムオーバー。店を後にしました。
彼らが二郎に客として選ばれるか、放り捨てられるか、3日~1週間くらいで、二郎に対する常習性が始まったら・・・それは二郎という病気の始まりです。

それにしても・・・やっぱり汁なしにしとけばよかったかなあ・・・と後悔というか、なんというか。
いやいや、美味しかったんですけどね。
ごちそうさまでした。
ではでは



















次は汁なしだな・・・。

【地図】神奈川県横浜市中区長者町6-94


■激ウマラーメン神奈川(2009年版)


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