岩見太市の老いを活きる語録集

 豊かな高齢社会を創造するNPO法人「シーズネット」の活動を日記風に紹介。2010年がんを発病し、その闘病も紹介。

「静」から「動」へ

2009年09月23日 | Weblog
 天気に恵まれた札幌の5連休も今日が最終日です。
 昨日は風を浴びましたが、今日は秋晴れの陽光を全身に浴びて、1日を過ごしました。

 このような気候に恵まれた連休でフッと思い出すのは若い頃は予定がないと1日中でも布団で過ごしたり、テレビばかり見ていたのに、今の自分はそのように過ごすことができず、何か体を動かしたくなる欲求に駆られます。

 その意味でも藻岩山の存在は、ぼくにとって大きな居場所になっていることを改めて実感しました。
 今朝ははじめて6時台に登り始めましたが、駐車場は既に満杯状態で、秋晴れに誘われて藻岩山の懐に入った人が随分多いのにびっくりしました。

風を全身に浴びながら・・・

2009年09月22日 | Weblog
 雨の予報だったので8時過ぎまで布団の中で過ごしましたが、カーテンを開けると青空が広がっていました。

 藻岩山登山を断念して豊平川沿いをウォーキングしました。
 自宅を出て、ミュンヘン大橋から南21条大橋がエリアになっており、左岸のウォーターガーデンを見ながら21条大橋まで行き、橋を渡って右岸をミュンヘン大橋まで南下します。
 右岸は散歩、ジュギング、ウォーキング、自転車などさまざまな人々がそれぞれのスタイルで利用されています。

 風の強い1日。全身で風を浴びながら歩くのも心地よいものです。
 もうすぐ長い冬がやってきます。
 その前にこうして全身で風を受けとめながら、ウォーキングを楽しみたいものです。

再び「おくりびと」

2009年09月22日 | Weblog
 テレビで初めて放映されたアカデミー賞受賞の「おくりびと」を改めてじっくり見ました。
 映画館で見たときの感動は今でも忘れられませんが、テレビで見ていても時折胸にジーンと込み上げてくるものがあります。

 生ある動物にとっては避けられない「死との向き合い」。そこにこそ生前の自己の存在感が凝縮されているように思います。

 それにしても核家族化の時代、映画のように家族がキチッと始末してくれることは次第に難しくなり、自分の遺体も自己責任の時代にふさわしく、死後の始末のことも生前にキチッと手配しておく時代になっているのでしょうか?

超高齢社会の具体的な課題

2009年09月21日 | Weblog
 敬老週間に合わせて高齢者に関するさまざまなデーターが発表されていますが、今朝の新聞では高齢女性はついに超高齢社会、即ち国連の定める24%を突破したようです。

 少子高齢社会では介護や医療だけではなく、孤独死や住み替えなどさまざまな現象が現れ、また個々の暮らしの中でも不安からと予測される孤立した暮らし、万引きなどの事件の多発など、あまり想像されなかった出来事も多く発生するようになって来ています。

 そんな地域や社会の片隅で起こっている課題を丹念に地域ニーズとして拾い上げることによって、これからの暮らしを考えることも大切だと感ずるこの頃です。

 昨日は午後から近くの温泉に行ってきました。

50回達成!

2009年09月19日 | Weblog
 まだ現役時代の延長のような日々を送っていると、やはり今日からの5連休は嬉しいものです。忙中閑あり、の心境でしょうか。

 その初日の朝は藻岩山に登り、今年50回目を達成することができました。昨年は55回でしたから、かなり回数は増えそうです。
 暑くもなく、寒くもなく、丁度山登りに適した気候のためか快調に歩くことができました。

 ただ、連休明けから10月末までかなり予定が詰まっていますので、その準備や勉強も欠かせません。10月末締め切りのマンション学会のレポートもあります。
 連休は有効に活用にしたいと思っています。

 それにしても「シルバーウィーク」とは、良い呼称とは思えませんね。


絶えざる進化?

2009年09月18日 | Weblog
 今年度札幌シニア大学の講座を担当するのは3回目でした。受講者は同じメンバーです。1回目は7月で午後のグループワークの課題提起のためのシニアの暮らしをテーマにした講義、過日はシニア提言の集いのコーディネーター、そして今朝は孤立しないための生き方についての講義でした。

 最近は講演や研修でリピーターの依頼が多く、また「何回もお聞きしています」とか「今回で5回目です」とか、何回も小生の話を聞いて下さる方も増えているようです。
 また毎年1回招かれる市町村もいくつかあります。

 そのような場合、いつも同じ話をする訳にもいかず、絶えず新しいネタを仕入れたり、アプローチを変えたり、最新情報に耳を傾けたり、飽きてもらえないような努力を欠かすことができません。

 絶えず進化していくことが求められているようです。

住まいるアップ委員会が始動

2009年09月17日 | Weblog
 札幌市の委託で民間事業所の高齢者共同住宅の推奨制度を検討する初の委員会が札幌市民ホールで開催しました。

 北大の瀬戸口先生を委員長に、HITの五十嵐常務を副委員長に互選して全国初と言われる高齢者共同住宅と市民とを結びつける仕組みづくりが始まりました。
 ただ、当面は現在札幌市内には多様な形態の高齢者共同住宅があり、あまりにも複雑で市民には見えないためその実態を把握することからスタートすることになりました。

 実態を把握するための項目づくりからスタートです。
 市民にとって安心できる高齢者共同住宅のあり方が見えてくれば、老後の安心感にもつながると確信しています。

男性介護者のネットワーク

2009年09月16日 | Weblog
 たまたま今朝4時半頃トイレに行くために起床して、NHKラジオの深夜便心の時代に何気なく耳を傾けていて、男性介護者のことがテーマで話し合われていることを知り、耳を傾けてしまいました。

 男性介護者(夫の場合・息子の場合)は一般的に介護に全力投入して、人生のすべてを捧げる気持ちになる傾向が強いようですが、それが不幸を招くことも多いようです。
 介護を抱え込まないで全国に悩みや不安を語り合うネットワークをつくりましょう、という話だったように思います。

 提唱者の立命館大学の津止教授は京都市社会福祉協議会職員から転職された方で、ぼくも一度お会いしたことがあります。

 シーズネットのグループにも「介護者の会」のようなものができて、介護のいろいろな問題を語り合い場ができてほしいと願っています。
 どなたか、立ち上げて下さる方はおられませんか?

増えた?杖歩行

2009年09月15日 | Weblog
 最近札幌の街中を歩いたり、地下鉄に乗ったりしていて周囲を見渡すと、高齢者で杖歩行の方が増えているように感じます。

 もともと札幌の街中では車いすや杖歩行の方が移動する光景は少なく気になっていました。例えば京都と札幌を行き来していた頃は京都の街中を車いすで移動する光景は珍しくありませんでしたが、札幌市内ではそのような光景を見るのは稀なことでした。

 でも最近は車いすで移動される光景より杖歩行で移動される光景が目だつようになってきたのは、いよいよ北の大地も本格的な高齢社会を迎えつつある、ということでしようか?

 高齢社会とは元気な世代だけではなく、虚弱や要介護の世代も含めており、虚弱になってもどれだけ外に出られるかが、住み良いか、住みにくいか、のポイントになると思いますが・・・。

高年化が進む引きこもり

2009年09月14日 | Weblog
 今日のシニアのための知恵袋講座では「引きこもり」をテーマにして、NPO法人シーズネットと同じ事務所にある北海道社会福祉士会の田中敦事務局長を講師に招いて、お話を伺いました。

 田中氏は引きこもりの家族の会や当事者グループの中に入ってさまざまな活動をされていますが、講演をお聞きして、引きこもりと言われる方々が今増加傾向にあり、しかも長期化、高年齢化の傾向があることをお聞きして、改めて今の地域や社会の課題を感じました。

 本人や家族が引きこもりの辛さを共有しながら社会参加への回復を目指しておられますが、地域や社会がドンドン孤立化傾向を強める中で、連帯感や人と人との結びつきがますます希薄になる中で、引きこもり現象とどう向き合うのか、深く考えさせられました。