岩見太市の老いを活きる語録集

 豊かな高齢社会を創造するNPO法人「シーズネット」の活動を日記風に紹介。2010年がんを発病し、その闘病も紹介。

立って話すこと

2010年06月01日 | Weblog
 ぼくは今まで学校の講義にせよ、さまざまな講演にせよ、必ず立って話すように心がけていました。
 意欲的に話していることが相手に伝わるようにお腹から声を出して、しかも参加者の顔を見て話してきました。
 シンポジウム形式の場合は別にして、講義や講演で座って話したことは今まで一度もありません。

 ところが病気になって以降、それらの場面でいつものように立って話していると司会者が「どうぞ座って話して下さい」と声をかけられることが、随分増えて来ました。
 病気のことを心配して下さっていることはわかりますが、ぼくにしてみれば、そこまで体が弱っているように見えるのか、とがっかりした気持ちになってしまいます。
 全て「大丈夫ですから!」と立ったまま、話を続けています。
 いつまでその状態で話すことができるのか、一つの体力のバロメーターと言えるかも知れません。

 足腰はまだ自信がありますので、これからも立った状態で話すつもりですが、自分で立った状態での話が体力的に難しくなった時は・・・。
 その時は素直に伝えて、座らせて頂きます。