ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

Deeper Than Desire

2006年10月16日 | H-I

Cheryl Holt. 2004. Deeper than Desire. St. Martin's Paperbacks.

"Love Lessons"よりもこれが先に手元に届いたのでこれから読みました。
以前に”
Total Surrender"と"Too Tempting to Touch"を読んでかなり嫌な思いをしたので、もういい!とか宣言しておきながら、これはあらすじが良かったのであの時の痛みも忘れ、手に取りました。
が、しかし、です…。

Story:    
Dialogue:
Hero:     
Heroine: 
Sensuality:

Holtの作品は需要があるかぎり本は出版され続けるのだと思いますが、私はこの人は消えても痛くないです。

1813年
Lady Olivia Hopkinsは家計を立て直すためにも、継母の言うとおり、自分の死んだ父親と同年代のSalisbury伯爵となんとか結婚にこぎつけなければいけません。
きっとプロポーズされるだろうという見込みのもと、Salisburyの邸宅にあいさつがてら泊まっていたOliviaは、ある晩、邸宅の書斎でSalisburyの庶子Phillipと出会います。
出会うと言っても、OliviaがこれまでにみたこともないHな本を見つけ眺めているところを見つかってしまいます。

もちろん、ここからOliviaとPhillipは、だめだだめだと自分自身に言い聞かせながらも夜中こっそり会う日が続き、恋に落ちていきます。

庶子としてのPhillipとこの隠し子に対してどう対処していいのかわからない父親Salisburyのピリピリした関係とその心理描写のおかげで、このつまらないお話を読むのを中断せずにすんだと思ったのですが、結局全体的に見ると中断しても別に痛くはなかったですね…。

OliviaとPhillipのロマンスが進展する前に、実はOliviaの継母Margaretの妹であるWinnieと伯爵が互いに一目ぼれし、激しく惹かれあい、こちらの話のほうが盛り上がります。
さらにこの二組と平行して、Margaretの実の娘、まだ16歳かそこらのPenelopeもお相手を見つけますが、反抗心旺盛のため、この人だけはやめて!というような「紳士」と関係を持ちます。この二人の関係が一番狂っています。

Eroticaに奥の深いストーリー性を期待してはいけないということを忘れなければ、これでいいのかな。少なくともHoltの作品中「ストーリー」らしきものは、それぞれのカップルが燃えるようなラブシーンを繰り広げるためのお膳立てなので、Baloghみたいなものを期待してると痛い目を見ます!しかも、今回のこの作品、ラブシーンも別に特別熱いものではありませんでした。主流のロマンスノベルのラブシーンではやらないようなことをやる、ちょっと「一線を越えた」感じはありますが、Total Surrenderほどではないし、かといってそういうのが私の好みかというとそうでもないですし。

これでEroticaはもういいやと思ったけど、EroticaはHoltだけじゃないですよね。もしかしたら"Love Lessons"はいいかもしれないし!

…。


これにめげず他の作家もがんばって試してみます。



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