ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

An Unlikely Governess

2006年10月07日 | R-S

Karen Ranney. 2005. An Unlikely Governess. Avon Historical Romance.

ゴシック小説的な香りが漂うこの作品、アマゾンでもAARでも全体的な評価は良いけど、私からはハートマーク2個半。

Story:    
Dialogue: 
Hero:      
Heroine:  
Sensuality:

コレラで両親や友人を亡くし身よりもなく、結婚の話も立ち消え、この世にたった一人になってしまったMiss.Beatrice Sinclair。貧しさのせいであともう少しで餓死しそうというところで、わずか7歳の公爵の家庭教師の仕事にありつきます。
この公爵家には最近妙なうわさが付きまとっていますが、餓死するより不幸なことはない、とBeatriceは気にしないように自分に言い聞かせます。

公爵が住む城でBeatriceが出会ったのはMr.Devlen Gordon。公爵のいとこで、お金持ち、ちょっと謎めいた雰囲気を漂わせたハンサム紳士。
誰かが幼い公爵の命を狙っているせいで、公爵は毎晩悪夢にうなされ誰のことも信じることができません。でもそんな公爵がたった一人だけ信頼できるのはこのDevlen。
公爵を心の底から心配し守ろうとする優しい面と、何人もの愛人を過去に持った危険でセクシーな面を持ち合わすDevlenにBeatriceは惹きつけられてしまいます。

Devlenは、気丈で自分の意見をはっきり言うBeatriceに初めて会った時から惹かれますが、身分の違いや結婚はまだ考えたくないという理由から彼女には深い係わり合いを持たないよう距離をおくようにしますが、抵抗しがたい…。

            
お話は全体的にものすごく暗いし、DevlenとBeatriceの会話が全然おもしろくありません。ユーモアがあるわけでもなく、この会話によって二人の関係が深まっていく様子がわかるわけでもなく、一本調子の内容の薄い会話ばかり。
お話の中盤は、わがままでどうしようもない7歳の公爵を一生懸命しつけするBeatriceと公爵の奇妙な会話が中心になります。これはこれで良かったのですが、どこでDevlenとロマンスが始まるのかと不思議にならずにはいられませんでした。

離れていてもお互いのことを考えていたには考えていたBeatriceとDevlen。
結局、自分を抑えきれなくなったといって、距離をおいて実家に帰っていたDevlenは公爵家へ戻ってきます。戻ってきたとたん、Beatriceに「お前が欲しい」みたいなことを言うのですが、あの一連のセリフにはひいてしまいました。「お前とあんなこともしたい、こんなこともしたい」とか、セクハラやないの…。
ラブシーンは結構濃厚なところもありますが、Beatriceの変わりようにびびるかも。

悪くはない作品だとは思いますが、私には魅力がよく分かりませんでした。



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