Grace Burrows. 2010. The Heir. Sourcebooks, Casablanca.
デビュー作にして受賞作!すでに映画化のお話もあるという話題の作品。
最近物足りなさが否めないMary Baloghにかなりのパンチを効かせた感じのこの1作。
オススメです。
Story:
Dialogue:
Hero:
Heroine:
Sensuality:
The Duke's Obsession Trilogy(三連作)の1作目。
Westhaven伯爵(公爵家の跡継ぎ)は早く結婚しろと父親にいつもうるさくせまられうんざりなのに、終いにはもう少しで父親の罠にはめられそうになりがまんの限界に。
ロンドンの社交シーズンも終わり誰もが田舎へ去っていく中、Westhavenはわざと真夏のロンドンに残ることで、家族からも身を隠します。
Westhavenが嬉しいことに、このロンドンの屋敷には有能なハウスキーパーがいて、彼の暮らしを大変心地よくしてくれていました。
が、ある日そのハウスキーパーであるAnna Seatonは、伯爵がメイドに卑猥なことをしていると勘違いし、暖炉の火かき棒で後頭部から背中にかけて力いっぱい殴りかかり、気絶させてしまいます…。
これがきっかけで二人が話をするようになってくると、伯爵はAnnaが召使のような身分の者にしては教養があり上品すぎ、上流の生まれだと気づきます。
二人の距離が縮まるにつれ、WesthavenはAnnaこそが、自分だけでなく公爵である父も満足のいく花嫁になるのではと思い始めます。
しかしAnnaには誰にも言えない秘密がありました。
どれだけ伯爵を愛していても、Annaは誰とも結婚できないのです…。
召使の身分(ではないんだろうとはみんな思ってたけど^^;)の女性を、公爵家の跡継ぎの花嫁にふさわしいと誰もが歓迎するところとか、ラブシーンは「え?」なところもあったりと、ところどころ気になる細かい点はあるのだけど、そんなところも吹き飛ばしてしまうほどの情熱の一冊。
後半、伯爵のAnnaに対する猛アタック、いいっす。
様々な分野の作家達が集まり記事を掲載している"Suite101.comというブログでG.Burrowsがインタビューを受けてます。
作者自身はTVもDVDプレーヤーも持っていないので、映画や俳優のことには詳しくないとはいいながらも、ヒロインにはアン・ハサウェイのようなケバさのない美しさがあり笑顔が魅力的で、活気あふれる子を、そしてヒーローにはマシュー・マコノヒーのような存在感あって印象が強い人がいいかも…なんて言っています。
どんな人がいいか気持ちははよく分かったけど、その俳優・女優の選択に作家さんの浮世離れが見て取れるような…。
配役にはその道のプロとじっくり話し合いをしてほしいところです…。
今回の作品でもいい感じで出てきてる伯爵の腹違いの兄がヒーローの"The Soldier"がG.Burrowsの次の作品。2011年6月頃に出版予定。
3作目は伯爵の弟でピアノの天才、Valentineのお話"The Virtuoso"(予定)だそうです。
楽しみ~
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